行くぞッ!超次元合体!!
ダイ!カイ!ザァァァ―――ッッ!!
超次元ロボ ダイカイザーとは、トレーディングカードゲーム「カードファイト!!ヴァンガード」に登場するユニットである。
アニメに登場した際の担当声優は佐藤拓也氏であり、同作の櫂トシキと兼役ダイ☆櫂☆THEー。
メカニックデザインイラストレーターは、勇者シリーズ等のスーパーロボット作品で有名な大張正己氏。
スペック
ノーマルユニット
クラン:ディメンジョンポリス 種族:バトロイド
グレード:3 パワー:11000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:自【LB(4)】(あなたのダメージが4枚以上で有効)【CB(1)】:《ディメンジョンポリス》がこのユニットにライドした時、コストを払ってよい。払ったら、あなたのヴァンガードを1体選び、そのターン中、パワー+10000/クリティカル+1し、『自【V】このユニットのドライブチェックでグレード3の《ディメンジョンポリス》が出た時、相手のガーディアンを1体選び、退却させ、そのユニットの「ヒットされない」を含む効果をすべて無効にする。』を得る。
自【V】:このユニットが《ディメンジョンポリス》に【ブースト】された時、そのバトル中、このユニットのパワー+2000。
永【V/R】:盟主(共通するクランがないあなたのユニットがいるとアタックできない)
星の平和を守る次元の勇者「カイザード」のフィニッシュフォーム。
「トランスディメンジョン」の掛け声と共に現れる巨大装甲車両「カイザーグレーダー」と超次元合体する事によって、より戦闘に特化した形態である「ダイカイザー」となる。
パワーと装甲が格段に強化され、「カイザーブレード」をはじめとする多くの武器を、元いた世界の次元エネルギーと共鳴させる事で別次元から換装する事が可能となっている。
「ダイユーシャ」達と協力して「第一次本部襲撃戦」という難局を乗り越えた彼は、仲間という存在の心強さを痛感し、この時を以て名実ともに“ディメンジョンポリス”へ配属される事となった。
強者である自分だけが戦えば良いと孤独を強いた日々は、もう来ない。 仲間の期待と希望を背負い、その胸に変わらぬ熱き正義の輝きを抱き、真紅の皇帝が今、堂々たる名乗りを上げて大地に降り立つ。
「オレが力を貸してやるッ! 無様な姿は見せるなよ!」(トライアルデッキ収録版)
「当然だ。この星を守ることこそ、オレの務めだ!」(はじめようセット収録版)
概要
ディメンジョンポリスまさかのトライアルデッキ「超次元の勇者」(2013年8月9日発売)の目玉カードとして収録された「ブレイクライドユニット」。
ダメージが4以上(現在は「次元ロボ ダイライオン」がリアガードに存在する場合ダメージ3以下でも有効)の時にこのカードからグレード3に再ライドすることで、ライドしたグレード3をそのターン中強化することができる。パワー+10000/クリティカル+1は単純ながら強力な効果であり、相手がガードに要求する手札を増やし、ガードできなかった時のダメージも増加させることができる。
また、この強化により《ディメンジョンポリス》のヴァンガードの効果の誘発を補助できるため、その点においても有効に働く。たとえば《超次元ロボ ダイユーシャ》にブレイクライドした場合、ダイユーシャ自身の効果でクリティカルがさらに+1されるため、ブレイクライドしたターンのアタックがヒットすればクリティカル合計+2、つまり3ダメージを一気に与えることができるのだ。
ブレイクライドユニットの例に漏れず、このカードの効果は「次元ロボ」に限らず《ディメンジョンポリス》全体で使用できるため、他の名称である「イニグマン」、ブースト加算を前提とした数値を参照する「鋼闘機(メタルボーグ)」、相手ヴァンガードを弱体化させる代わりにクリティカルの上がらない「ズィール」、強力なジェネレーションブレイクを持つ「ギャロップ」軸などといった《ディメンジョンポリス》デッキ全てがその恩恵を受けることができる。
しかし、そこまでヴァンガードを強化した攻撃も、攻撃を無力化する完全ガードを使用されれば無意味と化してしまう。
いくら相性がいいとはいえ、これだけではカウンターブラストを1つ要求するブレイクライド効果としては頼りないように見える。
が。
このカードの真価は、ブレイクライドしたターン中ヴァンガードに与える能力にある。
ドライブチェックでグレード3の《ディメンジョンポリス》を引き当てた場合、その完全ガードすら後出しで無効化してヴァンガードの攻撃を攻撃をヒットさせることができるようになる。
これにより完全ガードを使用されてもなお攻撃をヒットさせ、必殺の一撃を加えることが可能になった。
そうでなくとも、シールド値の高いガーディアンを除去することができればその分相手のパワー合計が下がり、ヴァンガードの攻撃がヒットする可能性が格段に高くなるのだ。
完全ガードすら突破してダメージを与えるという、それまでのヴァンガードの常識を覆す効果が出たことにより、この効果を使用できる《ディメンジョンポリス》全体の評価が急上昇。
一撃で不利な状況を覆し勝負を決める超次元地雷クランへと成長することになった。
事実、登場直後の2013年8月11日に開催された全国大会「ファイターズロード2013」のジュニア大会において、このカードの効果を主体として構築されたデッキが優勝を飾ったという逸話を持っている。
3期に登場したカードでありながら、「双闘(レギオン)」による凄まじいパワーインフレが起きてしまった4期、「超越(ストライド)」という新たな要素が登場したヴァンガードGと変化する環境を生き抜いて未だにディメンジョンポリスに貢献しているカードである。
弱点としては、あくまでドライブチェックでグレード3がめくれた時に発動する効果なので、ドライブチェックでグレード3をめくれなければガーディアン退却効果は発動できないことが挙げられる。
このカードの攻撃を完全ガード1枚で凌がれてしまえば、折角の一撃も無効にされてしまい、後が苦しくなる。
グレード3の基本投入枚数はだいたい8枚であるため、ダイカイザーとブレイクライド先の2枚を消費した以上、デッキのグレード3は最大でも残り6枚になり、引き当てる確率は高くない。
それを解決するためにグレード3を多く入れると、手札が最強すぎて上手くライドできない手札事故率の上昇や、シールド値を持たないグレード3を多く抱え込むことによる防御力の低下などの弊害を招くことになってしまう。そのため、効果を活かしたいなら構築面もある程度考える必要がある。
また、あくまで効果を無効化できるのは完全ガード効果だけなので、《忍獣 ハガクレ》などのガードに使用した時に発動するカード効果を止めることはできない。これはガード時に追加効果を発動できる新たな完全ガード《ホーリーナイト・ガーディアン》互換も同様である。
そのため、ガードに使用することで攻撃対象自体を変更させる《禁忌の星輝兵 ルビジウム》を抱え、かつ呪縛によりリアガードを減らすことで《コマンダーローレル》によるヴァンガードのスタンド能力による立て直しすらさせない「グレンディオス」軸の"Я"デッキとの相性は最悪である。
また、ブレイクライドするまではただのパワー11000のヴァンガードになってしまい、ダメージ不足や手札のグレード3の不在などにより真価を発揮できない場面もあるが、それについてはスペリオルライドサポートや先述の《次元ロボ ダイライオン》によるリミットブレイク解除、「超越(ストライド)」によりヴァンガードサークルに現れるGユニット等で補うことができるようになり、カードプールの増加が追い風になっている。
ただし、「超越(ストライド)」する際ヴァンガードに与えた効果は消えてしまい、Gユニットにブレイクライドの効果を与えることができないのは注意。そりゃこの効果受けたGユニットのドライブチェックが3枚になればクソゲー率半端ないし
このカードの関連ユニットとして、合体前の《次元ロボ カイザード》と《次元ロボ カイザーグレーダー》が存在する。
ヴァンガードがカイザードの場合、カイザーグレーダーの効果を使用することでダイカイザーにスペリオルライドすることが可能なため、先にライドすることが必要なダイカイザーとの相性はいい。
また、後にクロスライドユニット《究極次元ロボ グレートダイカイザー》、このカードのクロスライドではないがグレートダイカイザーのリメイクともいえる関連ユニット《真・究極次元ロボ グレートダイカイザー》が存在している。
伝説って?
《伝説の次元ロボ ダイカイザー・レオン》
Gユニット
クラン:ディメンジョンポリス 種族:バトロイド
グレード:4 パワー:+16000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:【超越】ストライドステップ [手札からグレードの合計が3以上になるように1枚以上選び、捨てる] 裏のこのカードを(V)に【超越】する。
起【V】【ターン1回】【GB(2)】:[【CB(1)】,Gゾーンから裏の「伝説の次元ロボ ダイカイザー・レオン」を1枚選び、表にする] あなたの「カイザー」を含むハーツカードがあるなら、そのターン中、このユニットは、『自【V】あなたのドライブチェックでグレード3のカード出た時、相手のガーディアンを1体選び、退却させ、そのユニットの「ヒットされない」を含む効果をすべて無効にする。』得る。
ファイターズコレクション2015で登場したGユニット。勿論イラストレーターは大張正己。
ダイカイザーを始めとする「カイザー」名称ユニットをサポートするGユニット。一応混合クランデッキであれば、他の「カイザー」の上に超越しても効果を使用できる。
GB2=2回目以降の超越でないと使えないとはいえ、ダイカイザーがブレイクライドで得られる効果を起動効果で得られる。文面は微妙に違うが、これは混合クランデッキでも使用できるために縛りが緩和されている。Gユニットは例外こそあれど大抵トリプルドライブであるため、Gユニットの大火力と併せ直撃の可能性が非常に高くなっている。
反面《真・究極次元ロボ グレートダイカイザー》とは違いクリティカルは上がらない為、詰めの局面であと1ダメージが欲しい、という時に超越することになる。ハーツの中に「カイザー」があれば条件を満たすため、「真カイザー」の双闘状態で《究極次元ロボ グレートダイユーシャ》の名前を引き継ぐことで、リアガードからヴァンガードのクリティカルを上げる《次元ロボ ゴーキャノン》を利用できる。この場合、すべての条件を満たせるまでが遅いが、意図的にダメージを抑えてきた相手には有効な一手である。
デザインは今までの進化とは全く方向性が違い、シンプルで曲線を主体としている他、色まで違い、有機的な印象を受ける。
獅子の意匠が組みこまれているのは、大張氏がシンガポールに行った際に見たマーライオンに感銘を受けてのこと。偶然か否か、アニメでダイカイザーを使用していた光定ケンジはシンガポールの大学に留学(続編では大学院に進学)している。
メディアミックスにおける活躍
アニメには3期「リンクジョーカー編」、4期「レギオンメイト編」にカードとして登場。いずれも使用者は光定ケンジ。
だが、3期においては一場面の演出のみの登場に留まり、実際ファイト中で活躍することはなく、それまでの展開もあって視聴者の期待は空振りする結果となった。
真っ当にファイトで活躍したのは4期「レギオンメイト編」。このカードのクロスライドユニットである《究極次元ロボ グレートダイカイザー》へのグレート合体(スペリオルクロスライドギミック)を披露し、その効果を以て世界トップクラスのファイターであるラティ・カーティに「トリガーの振り方さえ変わっていたら勝利していた」ところまで肉薄した。
また、双方の出番においてこのカードのデザイナーである大張正己氏が作画に参加。
4期に至っては会社ぐるみで本格的に作画に参加し、今でもロボット作品に数多く携わる氏らの力によりヴァンガードのアニメ内でも屈指の作画回となった。これ何のアニメだっけ。
とはいえ流石にファイトでは敗北してしまったが。なお、両者ともに設定に存在する武器は使用していない。
ちなみに、分離形態のカイザードとカイザーグレーダーの出番はこの時点では存在しない。
尺の都合もあって登場は成らなかったが、大張氏による合体の図解は月刊ブシロードにて明かされており、四肢を構成すカイザーグレーダーにカイザードが胴体に収まる形となっている。
カイザードとカイザーグレーダーは続編「ヴァンガードG」におけるケンジ達の自主制作スーパーロボット劇中劇「地球防衛組織カエサル」にて登場したが、この時は《究極次元ロボ グレートダイカイザー》が主役機だったためか、合体も分離形態から直接グレートになっているためダイカイザー自体は未登場である。
と、このように作画面はともかく実際の戦績としてはカードパワーに反して振るわなかったこのカードだが、
劇場版ヴァンガードの実写パート「3つのゲーム」にてまさかの登場を果たす。
爆弾を仕掛けた犯人の提案した条件をクリアするため、自分のデッキではなくその場でデッキを調達して戦うことになってしまった主人公・DAIGOが自身の教え子からトライアルデッキ「超次元の勇者」を借りてそのまま対戦。当時のトライアルデッキはG以降のそれとは違い、完全ガードなどの必須カードがなく、目玉カード(この場合ダイカイザー)も1枚しか投入されておらず、G以降のトライアルデッキとはカードパワーが開きすぎているものだった。
当然、まともに組まれており完全ガードも組み込まれた相手のデッキに追い詰められてしまう。
しかしDAIGOはデッキを信じ、見事ダイカイザーから《超次元ロボ ダイユーシャ》へのブレイクライドを完遂。ドライブチェックでグレード3を引き当てたことで相手の完全ガードすら打ち破り、犯人の仕掛けた「3つのゲーム」のうち1つを攻略することに成功したのだった―――。
確かに当時のトライアルデッキの中では最も可能性のあるデッキであったが、実写映画におけるまさかの登場、そしてDAIGOの手によるまさかの活躍・大殊勲に劇場で驚いたヴァンガードファイターも多かっただろう。
また、月刊ブシロードにて展開されているSS「惑星クレイ物語」の初陣を飾ったのもダイカイザーである。
ダイユーシャ達とともにリンクジョーカーの侵略という危機に立ち向かう姿が描かれ、その後の話でも顔を出している。
設定通りの二号ロボ系キャラクターであるが、その後の話ではディメンジョンポリスに打ち解けていった影響か、グレートダイカイザーに合体しているからか、やや丸くなった面が見られている。
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
- カードファイト!! ヴァンガード
- カードファイト!! ヴァンガードのユニット一覧
- ディメンジョンポリス
- 究極次元ロボ グレートダイカイザー/真・究極次元ロボ グレートダイカイザー
- 超次元ロボ ダイユーシャ/究極次元ロボ グレートダイユーシャ
- Gユニット
- 大張正己(イラストレーター)
- 光定ケンジ/DAIGO(メディアミックスにおける使用者)
- 佐藤拓也(CV)
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