概要
個人差はあるが、人間の耳はだいたい周波数が20kHzを超える音を感じることができない。
この辺りを超えた高い音が超音波である。よく「◯倍速にしてみた」的な動画にタグが付いてることがあるが、
キュルキュル鳴っている音くらいでは超音波とは言わない。まぁ機材なしでは測定できないから判断しようがないのだが。
人間以外の動物にはもっと可聴域の広いものがおり、生活に超音波を利用していることがある。
例えばコウモリやイルカは超音波を発して跳ね返り方から障害物の位置情報を得たり、仲間と交信したりする。
人間も超音波を「聞けない」だけで「発する」事は可能である。甲高い声質で知られる声優の金田朋子も、超音波を発していることが分かっている。
身近な超音波
コウモリやイルカのごとく、超音波で物の位置や形を知る技術は身の回りに多く用いられている。
船の上から超音波を発して魚を見つけるソナーや、胎児の様子を確認する超音波診断などが代表的なもの。
大きなエネルギを伴うX線検査などとは違い、人体への侵襲性が無く安全性が高いのがメリットである。
他の観察法に比べて画像は荒いものの、リアルタイムで対象の様子を見ることが出来る。
人間は年を取ると高い音が聞こえなくなってしまう。この「モスキート音」という一種の超音波を利用し、
「若者のみに聞こえる不快な音を発して、不良を公園から排除する」 などの実験が行われたこともある。
超音波の振動を利用して刃を細かく振動させ、スムーズに物を切る「超音波メス」などにも応用されている。
ガメラに登場する怪獣ギャオスが同名の光線技でいろんな物を切断しているが、超音波そのものを当てただけでスパスパ切れるわけではない。光線に振動子となる刃が入っているんだろうか?
ポケモンにも「ちょうおんぱ」という相手を混乱させる技があるが、55という命中率の低さからあまり使われていない。
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関連項目
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