車田正美とは、かつて週刊少年ジャンプ成長期から黄金時代にかけて活躍した漫画屋である。
概要
週刊少年ジャンプ時代
1973年、「スケ番あらし」(JSC全2巻)でデビューするも、オイルショックの影響で打ち切り。
1976年の「リングにかけろ(JC全25巻)」でブレイク。集英社の本社ビルを建て替える程の大ヒットとなり、文字通りジャンプ黄金時代の足場を固めた。そしてジャンプ作品では数少ない最終回巻頭カラーの円満完結を迎えた(他にはドラゴンボール、スラムダンク、こちら葛飾区亀有公園前派出所など、数えるほどしかない)。ただし、当時のジャンプの方針(アニメ化するとジャンプとコミックスの売上が減るかもしれないから極力アニメ化を許可しない)でアニメ化は30年以上も先になってしまったが…。
次作「風魔の小次郎(JC全10巻)」はそこそこヒットしたものの、最後は打ち切り。
続く「男坂(JC全3巻)」は構想10年と大風呂敷を広げたものの、半年程度しか持たなかった。本作のラストシーンはジャンプにおける打ち切りのテンプレとして今なおネタにされる。
そして「男坂」終了後に始まった「聖闘士星矢(JC全28巻)」は連載開始直後にアニメ化決定という追い風を受け「リンかけ」を凌ぐ大ヒット、人気が最高潮に達した聖域十二宮編では「星座カースト制度」という社会現象を巻き起こした。だが、諸行無常とは言うものであり、最後は本誌打ち切りの末、増刊号(Vジャンプ)にてひっそりと完結を迎えた。
次の「SILENT KNIGHT 翔(JC全2巻)」はNEVER ENDな結果となり、とうとうジャンプを去った。
その後
スーパージャンプや月刊少年ガンガンなどを転々としていたが、1996年、創刊したての月刊少年エースにて「B'TX」を連載開始。貞本エヴァと並んで黎明期の牽引役となった。
2000年からジャンプ作家の養老院ことスーパージャンプにて「リングにかけろ」の続編「リングにかけろ2」を連載。
現在は秋田書店を拠点とし、「聖闘士星矢」の続編兼前日譚である「聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話」や「男坂」「風魔の小次郎」「聖闘士星矢」など、自作品の続編や新作を不定期に連載中。
作風
基本的な作風は、
- 超人的な身体能力を持った美少年たちによる必殺技の応酬ホモォ・・・┎(^o^┐)┐
- 必殺技を食らったら真上に近い方向に仰け反った形で吹っ飛び、顔面から地面に落ちる(車田飛び、車田落ち)
- 頬を垂れ流れる形で涙を流す(車田泣き)ホモォ・・・┎(^o^┐)┐
- 民明書房の原点とも言うべき故事出典(民明書房ほどデタラメではないが)
- 墨ベタをぶちまけたような吹き出し
など独特の表現手法がリングにかけろでのブレイクから現在に至るまで多用されている。
TIPS
- かつてWJ上で行われていた愛読者賞に車田氏も参加していた。その中でも特に有名な2つを紹介。
- 秋本治はデビュー時期が近く、東京下町育ち(車田氏:中央区月島、秋本氏:葛飾区亀有)ということもあって親友である。秋本氏は「柴又戒厳令」という読み切りに「車田広美」という車田氏のパロディキャラを出したことがある。他にはゆでたまごの2人とも親友である。
- 有名な「男坂」の「未完」、「サイレントナイト翔」の「NEVER END」はジャンプ掲載時にはなく、コミックス化の際に追加されたものである。
- 1987年、1988年、1989年および2001年に高額納税者公示制度(長者番付)の「その他・文化人部門」にランクインし、中でも1988年には1位になった。
関連動画
公式配信動画&チャンネル
関連動画
関連商品
リングにかけろ関連
聖闘士星矢関連
関連コミュニティ
外部リンク
関連項目
- 漫画家の一覧
- 週刊少年ジャンプ
- 荒木伸吾 / 姫野美智
- 菅良幸
- 男坂
- B'TX
- 聖闘士星矢 / 聖闘士星矢 冥王神話
- 星座カースト制度
- 打ち切りテンプレ / ようやくオレはのぼりはじめたばかりだからな・・・このはてしない○○坂をよ・・・!
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