車輪の再発明(reinventing the wheel)とは、世界中で使われる諺の一種である。
端的に言えば「既にそれがあると知らずに発明すること」
概要
車輪の再発明とは、既に広く知られている確立された技術や解決方法があるにもかかわらず、それを知らずに、あるいは意図的に無視して、一から同じ様なものを発明してしまうことを指すことわざの一種である。
特に再発明してしまったものが、既存のものよりも役に立たない場合は「四角い車輪の再発明」ともいう。
既存の技術を知っていればそれを利用するだけで済んだものを、わざわざ再発明に無駄なコストと労力をかけてしまう皮肉を込めて使われる言葉である。
もともとIT業界でよく使われていた言葉であったが、それ以外でも該当する事例は多い。
例えば古来より編み笠というものが存在しているにもかかわらず、両手を使わずにさせる傘として「かぶる傘」が新たに開発されている事例などもこれに該当するだろう。
現在はネット環境さえあれば検索によって大抵の完成品は知ることができるとはいえ、羅列しきれない細かな内部構造や動かし方などは電子機器を分解して研究したり[1]専門書を読む、専門職に就く、見学・体験するといった方法も必要になるかもしれない。
その他
例外的に、既存の物であっても同等・上位互換の品質で低コストに大量生産可能にしたり、別の用途・分野に使用可能にした場合(差別化)や、高性能化した場合には使わない。
単純に性能や機能は劣るが通常使用に耐えられる低価格なものは「廉価版」とも呼ばれ区別されるが、単に安いだけで壊れやすいもの、費用対効果の悪いものは粗悪品・産廃・鉄屑・ガラクタなどと呼ばれる事もある。
逆に「枯れた技術の水平思考」など、既出の発明・技術を上手く応用する方法もある。[2]
関連項目
脚注
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