転失気単語

テンシキ

転失気(てんしき)とは、解き要素を持った江戸落語の演である。元ネタがわからないままだと、解きの楽しさがあり、元ネタがわかってしまったらそれはそれで、大人たちの的外れな会話で笑える、二度美味しい噺である。

なお、本記事はネタバレすると面くないので、転失気とは何かを明かさないままあらすじを解説する。

あらすじ

ある寺の和尚は胃の治療中に、医者から「テンシキはお有りですかな?」と尋ねられる。だが、和尚はテンシキとは何かが思い出せず、適当に「ないですな」と答えたので医者からを処方された。しかし、どうもテンシキが何か引っかかったままだが、知識人と自負しているだけに、直接きに行くのはプライドが許さない。そこで、彼は小僧念を呼び、テンシキとは何かを借りてこさせようとする。小僧は「なぜ和尚様が聞きに行かないんですか?」とまっとうな疑問を抱くが、彼が言うには「知らないことを学ぶのも修行である。当然儂は知っておるから、答え合わせをしよう」と返す。

それならと、彼は知り合いの大人に尋ねてみるが、一人はっきりと答えられず「親戚にあげてしまったから今はない」「戸棚に飾ってあったが仕舞ってしまった」「ネズミが落っことして割れてしまった」「味噌汁の具にして食べてしまった」と適当にあしらわれてしまったものだから、ますます彼には疑問が残るのだった。

そんなわけで首をかしげながらお寺に戻り、念が和尚に近所の人たちの回答を告げるや、和尚もますますが深まり、その存在が気になる。そこで和尚念に、医者に直接出向いてテンシキを借りてこいと告げた。彼が医者に尋ねると、「子供は妙なことを知りたがるな。テンシキとは実は○○○だ」と答えるので、彼は呆気に取られる。

そして色々大人の受け答えを振り返ると、小僧はおかしさが止まらない。そのうち、和尚は本当にテンシキとは何かを知っていたのかと訝しくなった。そして、彼はわざとを吹き込んでやろうと企み、お寺に戻ってきては和尚に「テンシキとは杯のことでございます」と答える。なぜなら(テン)(シュ)器(キ)が訛ってテンシキとなったのだと。和尚なるほどだと膝を打つも、「そうだ、テンシキとは杯のことだ。念よ、よく覚えていなさい」と威るのだ。汚い大人たちに呆れる念だったが、そんなとき彼の胸のく展開が待っていた。

後日、医者が往診にやってきて、和尚がテンシキの話を持ちかける。「いやあ、この前はないと申し上げましたが実は私もテンシキがありましてね、集めるのが大好きなんですよ」と。思わずを丸くする医者だが、和尚は得意顔で「この寺に伝わる自慢のテンシキがありまして、どうぞご覧ください」と答える。医者は、それほどのものならとを通すと、そこには立な杯が並べられていた。そして医者は見事な杯だと見惚れていると、和尚は「いやいや、そこまで大したテンシキではないですな」と謙遜する。しかし

医者世界ではテンシキとは○○○のことをしますが、そうですか、お寺の世界ではテンシキとはお杯のことを差すのですか」

そう答えると、和尚はすっかりっ恥、思わず念に怒鳴りつけるが、彼はすまし顔で

「へい、○○○○○○○○

テンシキとは?

つまり、転失気(テンシキ)とは、気を転(まろ)び、失うものであり人間ならでも経験のある、のことである。また、この本記事の落ちは柳家喬太郎によるものであり、一番すっきりしている下げである。ほかに数種類のバリエーションがある。

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