※ ここは仏教用語の輪廻についての記事です。曖昧さ回避はこちら →「リンネ」
いっぺん輪廻、巡って来い。
― 七条華道
概要
輪廻とは、生きとし生けるものは、死後も生まれ変わりループしていくという思想。
仏教が生まれた古代インドにおいては、一般的に広まっている考え方であった。
ただし一般に仏教においては、輪廻するのは迷いがある限りであって、悟りの境地に達するなどすれば輪廻から解脱して仏(如来)となると考える。
六道(リクドウ/ロクドウ)の概念
輪廻における六道とは、生まれ変わる際の心の状態および形態(style of living)の違い。前世の行いなどによって、どのように生まれ変わるかが決まる。
天道
六道の中でもっとも迷いが少ない状態であり、法(仏典)とその帰依者を護るなどとされる。「天部」とも。
天上(雲の上)に住む存在と考えられるのが普通であるが、地上に降りてくることもけっこうある。
天道に生まれたものは天人・天女と呼ばれるほか、夜叉・金剛力士・龍(天龍)・霊亀・鳳凰・麒麟などさまざまな姿としてとらえられる。
天道に生まれた存在は本来的には仏ではないが、天人である毘沙門天や韋駄天、天女である弁財天や吉祥天などの仏像は多くつくられており、一般的な信仰の中では仏に準ずるような位置づけになったり、仏の一種と考えられていたりすることもある。
日本の民間信仰においては、神(女神)様・鬼神・仁王といった形で親しまれることも多い。
人間道
地上の人間=人間道に生まれた存在である。
煩悩は多いものの、思考能力が高い存在であり、悟りを開くと成仏(浄土へ往生)し、無へ向かうことができる。
(阿)修羅道
苦しみの大きい闘争的存在である。天道的存在の一つ修羅天(民間信仰においては火の護り神)として尊ぶ場合もある(というか六道に追加されたのは後付けで、たぶんそっちが元々)。
修羅天は顔や腕が多数ある姿をしており、日本では興福寺の阿修羅像がもっとも有名だろう。
畜生道
諸動物のことである。救いが少ないと考えられている。
餓鬼道
地獄道
罪を償わせられている存在。
日中韓においては一般に、地獄と冥界(道教的概念で、閻魔大王が君臨する)が習合・同一視されている。
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関連項目
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