輻輳とは、四方から寄り集まること。
概要
四方から寄り集まり、集中することを表す。
転じて…通信用語として
電話・電信などの通信関連において、多数の利用者が特定の時間帯に集中し機械などの処理能力を超え、不具合や通信できなくなるなどの状況を表し、昔から、アイドルのコンサートチケットで一定局番に全国一斉電話をかけることから始まり、「あけましておめでとう」のメール一斉送信、 災害などにおける安否確認や、訳のわからない妨害攻撃などで、サーバーが応答しなくなったり、電話がかけづらくなる現象を、総じて「輻輳」である。
言葉から、言葉から何かが反射して増幅してるような感じに思われるがそんなことではない。
輻輳を直すのは、単に「利用しない」ことが一番であるが、 電話回線などの場合、利用者が一斉に電源OFFということはできないし、その逆で一斉に電源を入れるとそれはそれで問い合わせなどで処理が発生し負荷の原因になりかねない。
よって、問題解決には、「『徐々に』利用が少なくなる」、「『徐々に』処理が進み処理能力内に戻る」といった時間がかかる方法しかない。
なお、記者会見において、複数の記者が同じ質問を繰り返し、 発表者や司会者などの処理能力を超えることで、発言者が急に泣き出したり、怒りで言葉が乱暴になると言ったことも輻輳の一種として捉えることもできる。
どうでもいいことだが、輻輳は「一点に集まること」を表し、言葉によっては収束も「一点に集まること」を表すので日本語は難解である。
転じて…生理用語として
両眼に対してある一点に視線を集中させる機能のこと。ほか言葉的には「収斂(しゅうれん)」、「収束(しゅうそく)」が使われる。
例えば、目の前に指を1本立ててその指紋を見ようとじっと見つめると、
眼球内の筋肉(内側直筋・外側直筋)がそれぞれ動き、視点を真ん中に寄せようと動く、この動きを輻輳運動といい、 さらに、この運動ともに水晶体の調節と瞳孔が縮小する機能のことを、輻輳反射という。
なお、目の前に指を1本立ててその指紋を見ようと、ピントが合う位置と近づけすぎて逆にぼける位置(収斂・収束ができなくなる位置)の距離を 輻輳近点という。(健常な人で約7cm程度)
関連静画
関連項目
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