概要
農道と聞くと、上の絵のような、あぜ道を想像するかもしれない。しかし、必ずしもあぜ道ばかりを農道とは言わない。
なかには複数の市町村にまたがり、「広域農道」と呼ばれ、片側1車線以上が確保されクルマが快適に走れるような道路もある。こうした道路では、「農道」であることが示されていたり、「農耕車優先」と書かれていたりする[1] 。
絶景の海と農道
農道のイメージを覆す意味では、来間大橋がある。宮古島空港から国道390号線を10分ほどの距離にあり、全長1,690mで宮古島と来間島を結び、ドライブコースとなっている[2] 。
天に続く農道
斜里と網走を結ぶ道路で、知床連山を目指してまっすぐの道路が27.5km続く[3]。この農道は、いわゆる「山アテ道路」と呼ばれ、道路を設計する際に、直線の延長上に周辺の山を配置して道路の方向性を決める技法を採っており、道路周辺の建物、街路樹などの風景が山を焦点として一点に集中するため、美しい景観となっている[4] 。
道路交通法の適用
当たり前だが、農道も公道なので、道路交通法の適用内である。よって、一般の道路と同様に法定最高速度(60km/h)を厳守する必要があるが、道路標識等による速度指定が行われている区間においてはその指定に従わなければならない[5] 。
農道は農林水産省の管轄
通常、公道は、国土交通省の管轄だが[6] 、農道は、農林水産省の管轄である[7] 。農道は、大きく2つ、基幹的農道とほ場内農道に分かれる[8] 。ほ場は、田んぼのことで、ほ場内道路とは田んぼ同士をうまく連絡して繋げるもののことである[9] 。一般的な田舎にある農道はこちらである。基幹的農道の場合は、先に挙げた2つの農道のように、一見して見分けがつかない。道路行政でも、一般道路と調整しながら整備している[10] 。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
- *「農道」って何? 大型車の通行も想定した広い道も 一般の道路とのちがいとは
- *これぞ沖縄の切り札!『来間大橋』のある宮古島の風景が眩しすぎる
- *ウトロに行くなら「天に続く道」を走りたい!
- *『山アテ道路』って、知ってますか?
- *農道と農免道路ってどんな道路? 制限速度や取り締まりもあるの!?
- *国土交通省道路局路政課の項
- *農道の整備
- *2. 農地・農道の整
- *ほ場整備ってなんだ?
- *農道事業と一般道路との機能分担
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