『辺境の老騎士』とは、小説家になろうで支援BISが連載していたファンタジー小説である。2012年から投稿が開始され、2014年7月にWeb版完結。
2014年3月から2019年11月までKADOKAWAから書籍版が刊行された。全5巻。書籍版のイラストレーターは笹井一個。
その後2016年9月には『辺境の老騎士 バルド・ローエン』のタイトルで、ヤングマガジンサードにおいて菊石森生による漫画版の連載が開始されており(2021年12月よりヤンマガWebに移籍)、ニコニコ静画 (マンガ)でも第一話と第二話が公開されている。
あらすじ
大陸の辺境のテルシア家に長年使えていた騎士、バルド・ローエンはとある事情で職位と財産を返上し旅に出た。
旅路を共にするのは老いて一線を退いた愛馬スタボロス。
気の向くままに世界をめぐり、美味しい食べ物を食べる旅はのちに大陸中で語り継がれる冒険譚の始まりになることを、バルドは考えもしていなかった。
概要
地球とは異なる世界、その一つの大陸を舞台に老いた騎士バルドの戦いを描いた冒険活劇小説。
バルドの視点から描かれる淡々とした文章は、叙情あふれる異世界の風景と気高く誇り高い騎士の姿が描かれている。
世界観や騎士などの設定が非常に精巧に形作られており、指輪物語やロードス島戦記のような世界観を彷彿とさせているのが特徴。
また登場人物との相関関係も複雑で、ストーリー内のいたるところに伏線をしかけ、それを全部回収しているのも見どころの一つである。
なお旅の最中に登場する多種多様な料理の描写で、読者の胃を強く刺激してくる飯テロ小説でもある。書籍化の際に帯などに記された売り文句は「Webで大ヒットのグルメ・エピック・ファンタジー、待望の書籍化!」というものだった。
登場人物
- バルド・ローエン
- 主人公、物語開始時点で五十八歳。
魔獣が溢れる辺境パクラの守護を担っているテルシア家の元筆頭騎士。
「人民の騎士」と呼ばれ、四十年もの間、魔獣や賊と戦い続けてきた豪傑。 - 近隣の領主コエンデラ家の陰謀で窮地に落ち行ったテルシア家の危機を凌ぐために退職し、流れの騎士として旅へ出た。
- Web版のみ、バルドのセリフにはかぎ括弧が付かないという特徴がある。
- スタボロス
- 仕えていたアイドラ姫からバルドへ送られた愛馬。
三十一歳とかなりの高齢で、すでに現役から退いている。
体力は衰えているがバルドの指示をきちんと理解し、抜群のコンビネーションを見せる。 - ヴェン・ウリル
- すさまじい技量を持った剣技を修めた達人。
コエンデラ家に雇われ、バルドの前に立ちふさがった。 - ジュルチャガ
- 「腐肉あさり」の異名を持った盗賊。
大盗賊と自負し、人懐っこさと愛嬌を持ったちゃっかり者。
戦うことはないが身軽さと口上手を武器に、あらゆるところに潜り込んではさまざまな情報を集めることで活躍する。
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