辻元清美とは、立憲民主党所属の政治家である。元内閣総理大臣補佐官(災害ボランティア活動担当)。辻本清美ではない。
2003年(平成15年)に秘書給与詐欺で有罪になったため前科がある(逮捕では前科はつかず、有罪確定で前科となるので表現には注意が必要)。
概要
1960年(昭和35年)4月28日奈良県吉野郡大淀町出身。早稲田大学教育学部卒、デパート販売員、国際交流NGO「ピースボート」スタッフを経て政治家へ。もとは社会民主党(社民党、旧・日本社会党)所属。1996年衆議院選挙で初当選。
国会での初質問は1996年12月5日衆議院安全保障委員会「防衛庁の職員の給与等に関する法律の一部を改正する件」の審議で、会派社会民主党・市民連合所属として一番最後に質問に立ち、久間章生(きゅうまふみお)防衛庁長官(当時)などへ、ピースボートでのスタッフ活動の見地から防衛庁(現・防衛省)での行政改革の取り組み(いわゆる軍縮について)、沖縄基地問題(普天間飛行場など)を質問した。
ムネオハウス事件での「疑惑の総合商社」発言などで一躍有名になったが、直後に議員秘書の給与を騙し取ったことをスッパ抜かれ、批判をかわすため議員辞職を図る。しかし、2003年に秘書給与1840万円を騙し取ったし、詐欺の疑いで逮捕・起訴され、証拠隠滅を図るなど犯行の主導的役割を担ったとして執行猶予付きの有罪判決を受けることとなった[1]。
その後、政界に復帰し、社民党が2009年に連立政権に参加したことで鳩山内閣では国土副交通大臣を務める。普天間基地問題で社民党が政権から離脱するにあたって、社民党を離党し民主党(2016年に維新の党との合流により民進党となる)に入ることとなった。
その後希望の党合流、分裂問題により立憲民主党に逃げ込む事となる。
2021年の衆議院選。10月14日に池下卓について記者団に問われ、「あんまりね、他陣営のことは気にしない方なんです。維新はローカル。ローカルな維新は眼中にないんですけどね」と発言。これにより日本維新の会から集中的に攻められる事になり、さらに繋がりのある二階俊博が幹事長職から外されたり自信の地盤が急激に弱体化した事もあってか、フジテレビの番組『Live選挙サンデー』にて「橋下さんの事好きです」と発言したり、敵である自民党の山崎拓を応援に呼んだりと、血迷った行動をとるようになる。最終的には比例でも復活出来ず、落選となった。この落選は予想していなかった人も多く、大きな話題となった。
その他
- 「ピースボート」を設立し政界に出る前の昭和62年3月に「清美するで!!新人類が船を出す!」(第三書館)という本を出版している。この本では皇室について「生理的にいやだと思わない? ああいう人達というか、ああいうシステム、ああいう一族がいる近くで空気を吸いたくない」「天皇っていうのも、日本がいやだというひとつの理由でしょ」などと記し、天皇制を「悪の根源」とまで断じているのだという。[2]
- (詐欺罪で逮捕され後の)留置所で、自分の取り調べをした検事から「検察の中にはあなたに消えてほしいと思っている人がいるんですよ」「一切の社会的活動をやめた方がいい ということです」と言われたと、自著で述べている[3]。また、「私の事件、メディアによる2次被害、3次被害みたいなのを今もやられてるからね」 と「自分は事件の被害者であることをアピールした」と報道されている[4]
- イスラム教徒による、フランスの週刊新聞「シャルリー・エブド」 襲撃事件、日本人人質惨殺事件(ISIL)直後に、 辻元清美の元カレが、イスラム教の教祖ムハンマドを風刺する本を出版した[5]。この動きに対し、日本国内にあるイスラム教団体の会長が「(イスラム教徒の)誰かが騒ぎを起こさないか心配だ」と憂慮している。また、「議論を呼びかけたいと言いながら風刺画を掲載するのは矛盾している」と批判した[6]。
- 安倍総理に対して「今、テロの危機が高まっている」「今、危機感で申し上げたら、日本国じゅうもっとテロが、もしかしたら身近なところで起こるかもしれない。」「総理自身も狙われちゃいけないけれども、いろいろな人がテロが来るんじゃないかと心配している中で、御自身がもう公邸に泊まられた方がいい」と発言した[7]。
- 真偽不明もあるが、社民党時代から黒い噂が何回か出ておりその度にだんまりを決め込んだり、辻元メール事件を筆頭に党ぐるみで隠滅しようとした件があった事から支持基盤以外から非常に嫌われており、ツイッターや2ちゃんねる等では野党低迷を招いた戦犯の一人と扱われている。
- 関西生コン(正式名称:全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部)…辻元清美が公に関係を認めることはないが、1999年の辻元清美の政治資金管理団体『ポリティカ=きよみと市民』の収支報告書に関西生コンがパーティー券を購入した記録があり、翌2000年にも幹部が寄付をしたことが記載されている。これ以降収支報告書には出てこないが、関係者は「運動面で協力させてもらっている」そうだ。[8]
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辻元清美に関するリンク
関連項目
脚注
- *平成16年2月12日宣告 「東京地方裁判所平成15年刑(わ)第2860号詐欺被告事件」
- *「辻元清美さんは皇室を『生理的に嫌だ。同じ空気を吸いたくない』と書いた」日本維新の会・足立康史氏が攻撃、辻元氏の“言い訳”は 2017.6.8
- *辻元清美著『へこたれへん』角川書店 2005.8.20
- * 週刊新潮 2005年10月13日号 p30~31
- *週刊新潮2015.2.19号 p31・32 「辻元清美」の元カレがムハンマド風刺画販売
- *ハフィントン・ポスト2015.2.6 「シャルリー・エブド」風刺画の転載本、第三書館が出版へ イスラム教徒の団体が抗議
- *衆議院 予算委員会 - 7号平成27年02月20日
- *逮捕者26人の「関西生コン」は「辻元清美」のスポンサーだった!? 2018.12.13
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