近侍(きんじ)とは、主君のそば近くに仕えること。またはその人。
本記事ではブラウザゲーム『刀剣乱舞』に登場するシステムの近侍について解説する。
概要
審神者(プレイヤー)によって第一部隊隊長に任命された刀剣男士は、近侍として本丸(審神者と刀剣男士の本拠地)のホーム画面に立ち絵で登場し、審神者の側仕えを行う。
見落としがちだが、ゲーム内の遊び方説明「7.結成」の「結成とは?」にあるように、「近侍」は作中の公式用語である。稀に「近衛」と間違えるプレイヤーもいる。
自分の手持ちの刀剣男士から一振りを選択して、自分の側仕えに指名するシステムのため、転じてお気に入りの刀剣男士を指す表現として用いる審神者も多い。
近侍の刀剣男士をホーム画面でクリックしたり一定時間放置すると専用ボイスが聞けるほか、
等々の補佐をしてくれる。
刀装や鍛刀において近侍の影響はあるのかどうかは『艦これ』の秘書艦と違って明示されていないが、オカルトとして信じるプレイヤーもいる。
近侍が戦闘において中傷もしくは重傷になれば本丸でも負傷した姿となり、その際にクリックすると専用ボイスとなる。ほとんどの刀剣男士は痛がる反応を示すので早めに手入れしてあげよう。
「極(刀剣乱舞)」になるための修行に旅立つ刀剣男士がいれば、近侍が見送る台詞を発する。
テキストで台詞を確認できるのは旅立たせた瞬間の近侍1振りのみだが、ボイスのみであれば修行期間中は近侍を入れ替えて刀剣男士をクリックすれば見送り台詞を発する。
内容としては、修行に出た刀剣男士を心配する審神者を近侍が慰めて励ますものがほとんど。修行を摩り上げor砥ぎ直しor打ち直しと表現したり、審神者のために強くなりに行く、主に合わせた姿になりに行く、主に合わせるのは刀の本分、と興味深い発言をする者も居る。
また、「審神者は該当の刀剣男士を愛している主」「該当の刀剣男士は審神者をまっすぐ思っている」と、審神者と極める刀剣男士の関係性が窺える発言をする者もいる。
2017年8月8日以降、長期間ゲームにログインしなかった場合、本丸に帰るとこんのすけに「久方ぶりのご帰還ですね。近侍からなにか話があるようですよ。」と呼びかけられる。
すわ修羅場かと戦々恐々とするところだが、これは「審神者長期留守後御迎」の演出の一環。刀剣男士によってはさして気にもとめずおおらかに相対したり、すねてみせたり、素直に喜びを露わにしたり、様々な反応を見せる。
なお、課金やイベント報酬で入手できるアイテム「蘇言機」を使えば、刀帳からいつでも内容を確認可能。刀帳から再生した際はこんのすけの演出はカットされる。
2018年9月11日、新システム『習合』および『乱舞レベル』が実装。
解放された乱舞レベルに応じ、新たなボイスが追加された。詳細は個別記事参照。
補遺
メディアミックス作品においても近侍は存在する。
アニメ『刀剣乱舞-花丸-』では、本丸独自の『主お世話係』なる役職にへし切長谷部(刀剣乱舞)が就任しているが、主お世話係とは別に近侍の役職も存在しており、近侍は話数によって交代制であった。主お世話係は固定制だが、へし切長谷部も近侍を兼任していた話数もあった。
舞台・ミュージカル・映画においては近侍は審神者と対話しており、審神者に最も近い位置の刀剣男士として描かれていた。
「蘇言機」は実在する機械で、1878年に日本に初めて伝来した録音・再生機である。東京大学に赴任した英国人教師によってもたらされ、公開実験が行われた。
現存する実物は少なく、初めて持ち込まれた蘇言機は重要文化財指定を受けて国立科学博物館所蔵となっている。複製品は上野の国立科学博物館地球館にて常設展示。
近侍曲
2016年11月24日以降、刀剣男士固有のBGM「近侍曲」が随時実装されている。
手掛けるのは志方あきこ、母里治樹(Elements Garden)、都丸椋太(Elements Garden)。
イベント「秘宝の里~楽器の段~」で笛・琴・三味線・太鼓・鈴の五種類の楽器を集め、「近侍曲」と交換できる。当該の刀剣男士を近侍に指定した時にBGMとして流れる(設定でON/OFF選択可能)ほか、刀帳からも再生する事が可能。
刀剣男士それぞれのキャラクター性をイメージしているため、本丸でくつろいでいる時に聴くのに相応しい穏やかな楽曲もあれば、戦闘時に聴く方が向いてそうな躍動感ある楽曲もある。中には関わりのある他の刀剣男士のとのつながりを想起させるメロディラインもあり、ニヤリとさせられることも。
2017年12月27日、CD『刀剣乱舞-ONLINE-近侍曲集 其ノ一』が発売。
2018年12月26日、CD『刀剣乱舞-ONLINE-近侍曲集 其ノ二』が発売。
関連項目
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