返還艇123456とは、競艇においてレースが不成立になること、 すなわち、1~6番の全ての艇に関する投票券が返還になることである。
概要
通常、競艇においてはスタート時刻より1秒以内にスタートラインを通過しなければならないことになっているが、スタート時刻よりも早く通過することをフライング、何らかの理由で1秒以内に通過出来なかったことを出遅れといい、どちらも欠場扱いとなりその艇に関する投票券は全て返還となる。
例:1号艇と6号艇がフライングした場合、「返還艇16」と表示され、これらの艇の関わる投票券全てが返還される。
以下の場合において、レースが不成立となり、全ての艇に関する投票券が返還となる。
・5艇以上がフライングもしくは出遅れなどで欠場した場合(このとき、残った1艇は選手責任外の欠場となり、完走手当3万円のみの支給となる。これは6着の賞金よりも低額である)
・全ての艇が転覆や航走指示違反などで失格となった場合
なお、レース自体は成立していても、完走が3艇以下の場合は賭け式の不成立が発生することがある。
・3艇完走:三連勝複式、拡大連勝複式が不成立になる
・2艇完走:上記に加え、複勝式、連勝複式、三連勝単式が不成立になる
・1艇完走:単勝式以外の全てが不成立になる
この返還は、特払い(当り券が発売されていなかった場合に該当の賭け式の全ての投票券に70円の配当を行うこと)とは異なり、100円全額を返還することとなるため主催者が通常行えるはずの控除が出来ず、主催者にとって大損となる。このため、フライング等に対しての選手へのペナルティはおおむね厳しいものとなっている。
また、競艇以外のレースにおいても、不成立になったレースにこのタグが付く場合がある。
例えば、競輪では落車負傷、あるいは内線突破や追走義務違反での失格により完走車がいなくなった場合、
オートレースでは落車事故によりコース上に競走車やその破片、オイルなどが残留しレース続行不可能となった
場合や、展示タイム計測ミスが発覚した場合(これはもちろん主催側の責任である)が該当する。
それらは、本来なら「返還車123456789」(オートレースでは「返還車12345678」)などとすべきところではある(実際にこれらのタグが付いている事も多い)。
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関連項目
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https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E8%BF%94%E9%82%84%E8%89%87123456