逆走とは、本来の方向とは逆方向に走ることである。
概要
ステアリングで自車を左右に操作するのが精一杯だったレースゲームが、その進化の過程でプレイヤーに与えた権利の一つ。通常の遊び方に飽きたプレイヤーの誰しもが通る道である。
現実世界でも通常の遊び方に飽きた認知力の低下による高齢者の逆走事故が問題となっている。
遊ぶ側にとってはお気楽に行える行為であるが、製作者側は本来の周回と逆走による周回を分けて判定させる必要がある。例えばゴールラインを正方向に通過することのみを周回判定とすると、ゴールライン上を行ったり来たりすれば規定数を周回できることになってしまう。このため多くのレースゲームでは通過方向を判定したり、コースをいくつかのセクションに分けて順番に通過しているかなどを判定している。
TASなどで通常とは異なる特殊なコースを通っている場面が見かけられることがあるが、あれは逆走の判定を避けて周回のみをゲームソフトに判定させているわけである。
2014年頃にはSFCソフト「スーパーマリオカート」で逆走を128周以上続けることで特殊な現象が起こることが確認された。周回、逆走判定のプログラムのバグによるものであると推測される。
「バーチャレーシング」などで3Dレースゲームに革新的な表現をもたらしたSEGAは1994年稼働開始の「デイトナUSA」で、逆走時に「逆走だあああああ!!!」「逆走してるって言ってるだろ!!!」といった隠しボイスを仕込んでプレイヤーを驚かせた。ちなみにボイスは日本一歌のうまいサラリーマンBGM担当の光吉猛修氏によるものである。
他にもデイトナシリーズは逆走によって入れるコースに「CONGRATULATIONS You Just Lost Your Sponsors!(おめでとう!あなたはたった今スポンサーを失いました!)」というネタ看板を置いたり(PS3版には対応したトロフィーも仕込まれている)、逆走すると崖崩れが起こったり、といった隠し要素が盛り込まれている。
タイトーのレースゲーム「サイドバイサイド2 エボルツィオーネRR」ではウリの一つとして逆走(Reverse)モードが搭載され、「全コース逆走可能!」というステッカーが筐体に貼られていた。
ニコニコ動画においては2008年のエイプリルフール企画でコメントが左から右に逆走する状態になった。これは同月10日のニコスクリプト「@逆」実装で動画投稿者にも仕掛けの一つとして扱えるようになった。
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関連項目
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