逆転の発想(ぎゃくてんのはっそう)とは
本来あるべき姿を全く逆の方向から見たり考える、実行すること。
広義には「柔軟な発想」も含む。
概要
従来の認識では短所やデメリット、失敗といった考えしかできない出来事を、全く逆の考え方によってピンチをチャンスに変える発想のこと。
例えば、「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない!」や、
「ご飯を食べ過ぎたんじゃない、ご飯が近づいてきたんだよ!」など。
日本は大多数の意見に染まるよう教育されており、一人だけ違う意見を持っていると空気が読めないと嫌悪される環境にある(同調圧力)。この教育方針により物事を深く考える事ができなくなり、表面上の正しいとされる答えしか思いつかなくなるなど、日本人は逆の発想ができるまでには、他国に比べて時間がかかる人種となっている。
とはいってもありきたりな戦法では新鮮味がない。兵法などで「相手の虚を突く」というように、戦闘やビジネスにおいては逆転の発想をすることで相手や購買層の意表を突き、大きく出し抜くことも可能となる。広告・企画・作品制作などにおいては、今までなかった新鮮さ・斬新さを演出することができ、副次的に「○○の第一人者」といった不動の名誉が手に入ることも。
相手の求めるものをあえて目の前にぶら下げてみたり、とんでもない物やデメリットを添えてくれてやったり、メリットを失わせる、相手の行動や特性を逆に利用してしまう皮肉な手も胸熱である。
逆転の発想によって成功した例の一つに、日清の「カップヌードル」があげられる。麺をカップに入れる作業に苦労していたが、カップに麺を入れるのではなく、麺の上からカップをかぶせればいいという逆転の発想が生まれ、確実に麺をカップに入れることが可能になり工場での大量生産ができるようになった。
その他の例
- 「こんなまずい青汁が売れるわけないだろ」→「まずい!もう一杯!」→売れた
- 「台風でほとんどのリンゴが落ちて売れない」→「落ちないリンゴ(縁起物)」→売れた
- 「道の駅でトイレットペーパーを盗難多発」→「盗まれるほど大人気なので販売します!」→激減
逆転の発想を行うには
物事を180度逆に考えるには…
- 常識や思い込みを捨てた柔軟な思考
- 既存の方法やシステムの一部・大部分・全部を変更する
- 大事なものや部分を失う・切り捨てる、コストや負傷といったデメリットも受け入れる
- 「もう逆に××な○○作っちゃえよ」「○○は無くても良いのでは?」というように逆算してみる
- 表現方法を変える、真逆にする
- 上下を逆さまにするなど、既存のまま方向を大きくを変える
問題
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関連項目
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