速杉ハヤトとは、テレビアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」に登場するキャラクターであり、シンカリオン E5はやぶさ及びシンカリオン E5はやぶさ MkIIの運転士である。同作品の主人公。
続編シリーズである「新幹線変形ロボ シンカリオンZ」にも登場する。
プロフィール
生年月日 | 2007年10月17日(11歳) |
血液型 | A型 |
星座 | 天秤座 |
身長 | 145cn |
体重 | 36.5kg |
家族構成 | 父(ホクト)、母(サクラ)、妹(ハルカ) |
学校 | 大宮小学校(5年2組) |
得意教科 | 理科、社会 |
苦手教科 | 国語、算数 |
趣味 | 鉄道全般 |
好きな食べ物 | 全国の駅弁 |
愛読書 | コンパス時刻表 |
所属 | 新幹線超進化研究所大宮支部 |
搭乗機体 | シンカリオン E5はやぶさ シンカリオン E5はやぶさ MkII |
概要
さいたま市在住の小学5年生。何よりも純粋に新幹線が好きな少年。一人称は「俺」。いわゆる乗り鉄。新幹線の運転士になることが夢。「俺は『時間と言ったことは守る男』だからね!」が口癖。責任感が強く、「新幹線を好きな人に悪い奴はいない」が信条であり、それは敵であっても例外ではない。
父親のホクトが新幹線の運転士だった影響もあり、幼い頃から人生そのものと言われるレベルの新幹線好き。物事を始め数値や可能性などを何かと新幹線や鉄道に例える癖があり、毎回周りをドン引きさせている。新幹線に乗った際は、周囲を気にせずにハイテンションで叫んだり、思考と言動が臨界点以上まで達して昇天してしまうこともある。列車そのものだけでなく、列車のダイヤ、駅の構造、駅弁、駅の発車ベルの音まで熟知。自分が生まれる以前の鉄道ネタまで把握している筋金入りの鉄オタである。そのオタクぶりに、妹のハルカには「変態」、幼馴染の上田アズサには「キモい」とまで言われている始末。反面、鉄道関連以外の世間一般の話題や芸能関連の話題、恋愛には全くの無関心。だが、なぜか尾崎紀世彦やTM NETWORKといった昭和世代の歌手の歌は知っている。また、本人に自覚はないものの、第3新東京市に迷い込んだ際、洞木ヒカリに対して恋心を抱いたと思わせる描写がある。
父親のホクトが落としたICパスポートの「Shinca」を届けようと大宮の鉄道博物館を訪れた際、そこで父が新幹線超進化研究所の指導長であることを知り、シャショットが偶然触れたことでシンカリオン運転士としての高い適合率を持っていることが発覚。他のロボットアニメにありがちなマイナスな理由からではなく、「お父さんの役に立ちたい」という理由から自ら志願してシンカリオンに乗ることとなる。
当初は、シンカリオンを操縦する楽しみが運転士として戦う動機となっていたが、同じ運転士の男鹿アキタと出会ったことで「誰かの夢を守ること」を目標に戦うこととなる。他の運転士と比べても極めて高い適合率を持っていることもあり、戦いを重ねていくたびにその進化はめざましいものがあり、敵であるエージェントたちからも「人の進化の行く着く先」として注目されるようになる。ただ適合率は高いものの、武道やスポーツのバックボーンが無いこともあって体格面や体力面では他の運転士より劣っており、その弱点を補わなければならないことを自覚して清洲リュウジに空手の特訓を依頼している。
好きなものに一直線な純粋さに加え、大人以上に周りの気持ちを大事にする優しい性格である。それぞれ違った趣味、趣向を偏って持つ他のシンカリオン運転士たちに出会った際にも、その違った趣味を否定せずに理解をしようとし、そういった姿勢が他の運転士たちから厚い信頼を得る理由となっている。指導長代理である三原フタバは、彼の成長のスピードに驚きながらも「ハヤトくんには他人と分かり合える不思議な力がある」と評されており、ハヤト自身も2度目のブラックシンカリオンとの戦いでセイリュウと言葉を交わしたあたりから敵種族キトラルザスとの対話を模索するようになる。
ハヤトの進化は出水シンペイら大人たちが想定ができないほど加速しており、壁を乗り越える強い信念を持つことでライバルであったセイリュウと交流を深めていく。カイレンとの決戦時に適合率がついに100%を超えるにまで到達。しかし、それによって悲しい出来事に直面することに・・・・。
地底世界においてドクター・イザと対面した際にシンカリオン E5はやぶさ MkIIを託され、以後はこちらの機体を愛機として使用するようになり、カイレンとの最終決戦に挑む。第64話以降は6年生に進級。それと共に服装がリニューアルされる。再び大宮に戻ってきたアキタやツラヌキとの再会を喜び、再びシンカリオンで出撃するが、人類との共存を提唱するエージェント・キリンから仲間になるように誘われ、小学生にとってはあまりにも重たい決断を迫られることとなる。強大な力を持つブラックシンカリオン オーガの前に劣勢が続く中、キトラルザスたちそして全ての人々の想いを乗せ、最後の戦いに挑む。
劇場版では、家族で北海道に旅行に出かけた際に未知の敵に遭遇。ホクトと共にE5はやぶさ MkIIで出撃するが、ホクトが突然行方不明になってしまう。そこに光の粒子に包まれてタイムスリップしてきた9歳のホクトと出会う。驚愕の出来事に戸惑いを隠せなかったが、地球の平和を守るため、シンカリオン ALFA-Xの運転士となった少年ホクトと共に宇宙からの脅威”ヴァルハラン"に立ち向かう。
続編シリーズのシンカリオンZでは前作主人公という立場ながら長らくその行方が明らかにされていなかったが、30話で突然登場。ホクトがハヤトとハルカの夢のためにイギリス転勤を勝ち取り、家族揃ってイギリスのヨークに移住していることが明らかになる。シリアス展開をぶった切る「ハヤトの車窓から」をぶっこむ視聴者の度肝を抜く登場を見せ、相変わらずの鉄オタっぷりを発揮。セイリュウから日本に戻って再びE5に乗るよう説得されるが、「シン君たちなら大丈夫だよ」と答えている。33話では正月に日本へ帰国。Zの主人公である新多シンと初遭遇を果たし、前作の頃と変わらぬ突き抜けた鉄道愛を発揮し新世代の運転士たちの度肝を抜く。また、アブトを取り戻すために謎に挑戦するシンの戦いに共感し、「シンカリオンの運転士に悪い人はいないからね」という得意のフレーズで激励をする。
玩具版では、住んでいる場所は架空の「新さいたま市」になっている。また、地元愛が強く地元の少年サッカーチームに所属。運動能力の高さが認められてシンカリオンのパイロットに抜擢されるなど、アニメとはキャラクターの設定に違いがある。
ハヤトのキャラクター性について、監督の池添隆博は「『キャプテン翼』の大空翼ように素直でまっすぐ、新幹線を追いかける鉄オタ」であると評しており、そのオーダーを受けたキャラクターデザインのあおのゆかは「ハヤトは爽やかなのかどうか混乱したが、実際は新幹線好きのよい子に落ち着いた」と語っている。
また、プロデューサーの渡辺信也は、「彼の『新幹線が好き』という気持ちの熱量が、いろいろな人の気持ちも動かしていくという展開は、まさにシナリオ打ちの中で生まれてきたもの。それによって、ハヤト君の主人公としてのキャラクター性の厚みがどんどん膨らんでいって、よりチャーミングになっていった」と語っており、「あるリミッターを超えた『好き』だと、人の気持ちを動かすこともできる」ことをアニメの放つメッセージとしている。
新幹線ネタ
概要の項目でも触れたとおり、ハヤトにとって新幹線は人生そのものといっても過言ではないほど重要なファクターである。自室には、全国の鉄道の経路がポスターとして貼られており、愛読書としてコンパス時刻表を楽しそうに読み、風呂でも鉄道唱歌を熱唱している。作中で語られる鉄道ネタは、鉄道ファンなら誰もがうなずくものから、地域の人でなければ分からないレベルのローカルネタ、非常にディープなネタまでバラエティに富んでいる。
そして、ハヤトの代名詞ともなっているのが、鉄道たとえである。相手が鉄道に詳しかろうが、詳しくなかろうが息を吐くようになんでもかんでも鉄道に例えてしまい、これを聞いた相手が分からずドン引きしてしまうというのがアニメの定番となっていた。だが、純粋に新幹線を愛するハヤトにはどこ吹く風である。ついには、新幹線を語るために新幹線で例えるという離れ業までやってのけている。これに付いていける人物は超進化研究所総指令長の東スバルくらいだろう。
作中で新幹線と遭遇したときは、周りを気にせずに興奮するだけでなく、とても子供向けアニメの主人公がやっちゃいけない顔で昇天してしまうことすらある。新大阪駅で500 TYPE EVA と遭遇した際には突然碇ゲンドウのモノマネを始め、生まれて初めてグランクラスに乗った際には「孤独のグランクラス」という謎の番組を1人でやり始めた。また、自分が生まれていないはずの時代の新幹線のCMにも詳しく、「クリスマスといえば山下さん(山下達郎)だよね!」と発言し、突然かつてのJR東日本のCMのパロディが始まり、視聴者を驚愕させた。
おもな名言
- 俺は「時間と言ったことは守る男」だからね!
- 新幹線を好きな人に悪い奴はいない
- 新幹線は止まらないよ!
- 俺もみんなの夢を守る!俺は絶対に止まらない!
- シンカリオン同士で戦って、嬉しくなんてないよ
- また戦うことになっても剣を折り続ける。銃なら弾がなくなるまで耐え続ける。俺は君たちが話す気持ちになるまで言葉のない対話を続ける!
- 好きって・・・その人を表すものかな
- 新幹線好きな人に…シンカリオンが好きな人に悪い奴はいない…でも、其れを馬鹿にする奴は絶対に許さない!
- シンカリオンじゃなきゃダメなんだ
- 好きなものは好きなもののままでいんだよ
関連動画
関連チャンネル
関連静画
関連項目
- 新幹線変形ロボ シンカリオン
- 劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X
- 新幹線変形ロボ シンカリオンZ
- シンカリオン E5はやぶさ
- シンカリオン E5はやぶさ MkII
- 佐倉綾音
- 大宮
- 新幹線
- 鉄オタ
- 鉄道唱歌
- ショタ
- 速杉ホクト
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- セイリュウ
- シャショット
- アキタとツラヌキはゴミなのかもしれない
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