速水ヒロとは、プリティーリズム・レインボーライブに登場するキャラクターである。
CV:前野智昭
なお、監督を務める菱田正和のオリジナル作品での基本的な方針に、男性のメインキャラクターは下の名前をカタカナ、女性のメインキャラクターは下の名前をひらがなにして表記する、というものがあり、『KING OF PRISM by PrettyRhythm 公式設定資料集』で仮にあてた漢字表記は速水比呂となっている。
概要
エリートプリズムスター養成アカデミー『エーデルローズ』に所属するプリズムボーイ。イメージカラーは水色、属性はセクシーではなく、スター。彼の18話の動画が有名なこともあって視聴者以外への知名度もヤンホモとして高いが、実は結構複雑な事情があったりする。
まだメジャーデビュー前ではあるが自身が通う華京院学園の学園祭では彼を待つファンの女の子の列ができていたり、エーデルローズの発表会ではポスターが完売したりする。そのことからも(特に女の子からの)人気は高いことが伺える。また彼女たち曰く、容姿だけでなく歌もダンスも最高らしい。
第18話においてDear Crownのステージにてデビューショーを行う。
ファンの中には黄色いバラを持った女の子が大勢いる。
ヒロ様のコンサートでは黄色いバラを一輪持って行くのが決まりになってます。関係者からの花輪も黄色いバラで。(業務連絡) #prettyrhythm
— 菱田 正和 (@aobajo)June 14, 2013
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黄色の薔薇の花言葉は「嫉妬」 #prettyrhythm
— 菱田 正和 (@aobajo)June 14, 2013
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性格は、言葉遣いが丁寧かつ相手を気遣うこともあり、紳士的と言える。ベルローズの3人に対しても陰ながら心配し、様々なサポートをしていく。しかし、神浜コウジが関わることになると感情的になりやすく、神浜コウジに対しては彼を見下したような発言をよくする。
悪いことを考えている時によく眼鏡を噛む。
プリズムショー
第8話「男の勝負はダンスバトル」にて、プリティーリズムシリーズ史上初、男子による3DCGのプリズムショーとプリズムジャンプを披露(2D作画の男子プリズムショーはこれまでもあった)。
プリズムジャンプは飲み物を用意した上で、関連動画を参照してほしい。
曲は「BOY MEETS GIRL」で、歌もコウジ・ヒロ・カヅキの3人歌唱バージョンが使われている。
3DCGモデルは、肉体の一部表現に力が入れられている。これを反映して、以降登場するエーデルローズ組(小鳥遊おとは、森園わかな、蓮城寺べる)の3DCGモデルについても魅力を増すための修正が加えられた。
第18話「俺はヒロ!絶対アイドル愛・N・G」にて、二度目のプリズムショー(今回はソロ)を披露。こちらでは初めて男子による着替えバンクを披露している。
こちらも、飲み物を用意した上で、関連動画を参照してほしい。
曲は神浜コウジ作詞・作曲(速水ヒロ作詞・作曲と発表)の「pride」 ヒロのデビュー曲となっている。この時の衣装は紫色をメインとした衣装であり、紫色は神浜コウジのイメージカラーとなっている。また、この曲で3連続ジャンプを跳んでいる。
神浜コウジとの関係
神浜コウジに対して、歪んだ感情を持っており、彼を見下す発言をする一方で、彼に執着する発言や行動を多くしている。その様は多くの視聴者からヤンホモと称されている。
コウジとは共にエーデルローズに所属する親友であったが、ユニットHiro×Kojiのデビュー曲がコウジ作詞・作曲にもかかわらず、ヒロの作詞・作曲だと発表。コウジはヒロを責めるがヒロはエーデルローズが決めたことで、自分はデビューするためにそれに従うだけだと突き放されてしまう。そのことがきっかけで二人の関係が悪化。コウジはユニットデビューを辞退、さらにエーデルローズを辞め、プリズムショーや作曲からも距離を取るようになった。
しかし、ヒロはコウジの曲を諦めることができず、コウジに執着していく。
- 学園祭の時にコウジが彩瀬なるに曲を作ったことを知り、深く動揺「コウジの曲を…」となるに忍び寄る。そして、なるに対しても興味を抱く。(第6話)
- 「珍しいなぁ、お前が学園祭に来るなんて…。どういう風の吹きまわし?」(第6話)
- 「バカなやつだよ…。僕と一緒にデビューしていればスターになれたのにバカの上に臆病で…卑怯で…。」(第8話)
- コウジが曲を引き出したことに深く動揺、歌いだし、「もういい!!」(第8話) ⇔ < 同類語)黙れユンス! >
- 「なるちゃんに見せたいものがあるんだ ♂」(第10話)
- 蓮城寺べるの「神浜コウジが持っているものは何でも欲しがる悪い癖。」に対して、「そうかもね。」とメガネを噛む。(第10話)
- べるの「ヒロは今日何しに来たの?また神浜コウジ?」に対して、「内緒☆」とぶりっこする。(第12話)
- 会場ロビーでコウジを待つ>>>>>べるのプリズムショー(第13話)
- コウジの会場到着に「やっぱり来たか。(歓喜) お待ちしておりました、神浜コウジ様。」とお出迎え。(第13話)
- 「僕はただ教えてあげたかっただけさ…お前の作った歌で光輝けるのはこの世でたった一人、速水ヒロだけだってことをな!!(告白)」(第13話)
- コウジのはぴなる独唱に、大ダメージを受ける(第13話)
- なるとコウジの絆の前に敗北。爪を噛みながら悔しがる。(第13話)
- 「どうして僕に歌をくれないんだ!! この速水ヒロが神浜コウジの歌を一番上手く歌えるのに!!」(第13話)
特に第13話の様子はべるの初プリズムショーやなるの3連続ジャンプよりも、多くの視聴者に衝撃を与えた。
しかし、それだけでは終わらなかった。諦められないヒロは次の手に出ることにする。
コウジの公園ライブで涼野いとがコウジに特別な感情を抱いていることに気付いたヒロはいとを罠にかけることでコウジの曲を手入れることを思いつく。この作戦が功を奏し念願のコウジの曲を手に入れることに成功する。やったね!
以上のことからもわかるようにコウジの曲を手に入れるためには中学生の女の子をも平気に貶める。
誤解なきように言っておくと、ベルローズの再結成に尽力したりとヒロ自身は基本的にそこまで悪人ではない。ただ一点……コウジが絡んでくる場合においてのみ、彼は手段を選ばずハッスルしてしまうのである。
その後
実は彼本人は、長崎の天草の教会に捨てられ、親しんだそこの人々の事故死で熊本の崎津の教会に移り、以後もあちこちを転々とした末に結局再度引き取ったものの育児放棄気味の母親・速水ヒロ子[1](CV:榎あづさ)が一人の非常に貧しい家庭の出身であり、エーデルローズの法月皇に見初められてプリズムショーの世界に入ったのである(氷室聖と同じく法月家に引き取られたようだ)。
そこでコウジと出会い、彼の才能に気づき友情を深めていくが、エーデルローズでトップを駆け抜けていくうちに主宰であり、皇の息子でもあった法月仁の言いなりになり、またべるなどと同様心もゆがめていくことになってしまった。
今の地位を続けていくためにどんな手を使ってもデビューに固執するヒロからコウジが離れる一方、ヒロは彼の才能を認めていることもあって、デビューして人気を高めていった後も彼にこだわっていく。しかし、31話にてコウジの歌によるカヅキの圧倒的なプリズムショーを見せられ、ついにPRIDEが真っ二つにされてしまうこととなった。
加えてエーデルローズの地位を高めるために、なるやべるたちの成長に逆行する形でプリズムショー業界をのっとっていく法月仁のやり口に次第に嫌気がさし、彼にべるに慰められた際の写真で脅されるも母親に対する言動でとうとう限界に達する。ついに、45話にてライブで「pride」が法月仁の命令による盗作であること(なお、この回の放映日は2014年2月15日という現実においても世間がちょうどとある盗作事件の渦中にあった時期である)などを観衆の前で告白し彼の陰謀を白昼のもとにさらした。
後はコウジとカヅキに任せて自分は責任を負って身を引くつもりであったが、ファンの応援にこたえてプリズムショーを行い、最終回でコウジ、カヅキとともに「Over The Rainbow」を結成し、以降も活躍を続けているようだ(「pride」に関してもようやく2人のデュオバージョンでのお披露目が行えた模様)。
主なプリズムジャンプ
レインボーライブ本編終了後のアニメ初出
- 無限ハグ with love
- スターダストシャワー
- セイントスプラッシュ
- 太陽の沈まぬ王国・ヒロイックキングダム
- 銀河ブレイクショット伝説 絶対王政パックスヒローナ
- 王位戴冠 THE KING OF PRISM
ゲーム初出
- 届け!恋のレーザービーム
- 感謝のスターマインセレブレーション
- 夢見るパーフェクトレインボゥアーチ
- FUNFUNハートダイブ
- ひみつのリラックススパロマンス
- いつまでもお前とプレジャーライフ
- 君の刺激 MADE IN FRIEND!
- 21世紀ジェネレーション
- 情熱のイエローローズ
- シャイニングスターストーム
- 平成最後のスターライトキッス
- HEART OF HERO
- 君と僕のエピックデイ
- 覚醒ヒートマイハート「H」
- 僕のコンプリート摩天楼
- 必然のアイキャッチYOU&I
その後
プリティーリズムシリーズの中でレインボーライブ自身が知名度が高いことや、Over The Rainbow、その中でもとりわけの彼の人気から放映終了以降も露出が多く
- 最終回以降発売された「プリティーリズム・レインボーライブ プリズム☆ボーイズコレクション」で劇中で使用されなかった新曲が収録されたことに加え、関連した特典やイベントも与えられる
- 「プリパラ&プリティーリズム クリスマス☆パーティー」で音源だけが存在したHiro×Koji版の「pride」のCGによるショーが披露(なお、プリズムショー自体は「劇場版プリパラ み〜んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ」に流用されたものの、ここで披露されたプリズムジャンプはどの映像作品にも収録されていないこの1回限りだったりする)
- 「プリパラ&プリティーリズム パーフェクトワールド」にOver The Rainbowの外伝漫画が載り実質主役を演じる
- 「劇場版プリパラ み〜んなあつまれ!プリズム☆ツアーズ」のルート4にて同じく音源だけが存在した「Flavor」が新規作成されたアニメで披露されたことに加え、従来真中らぁら、南みれぃが行うおうえん上映回の説明を彼が(サービスたっぷりに)担当
- 「プリパラ&プリティーリズム プリパラでつかえるおしゃれアイテム1450!」では「プリティーリズム・レインボーライブ・きらきらマイ☆デザイン」からの追加要素として真中らぁらとセットで扱われ、新規シナリオではある程度目立ってかかわってくるほか、「pride」の収録や本来筐体のプレイヤーキャラではなかった彼が使用可能
といった具合である。
KING OF PRISMでのプロフィール
名前 | 速水ヒロ |
---|---|
学年 | 高校3年生→大学1年生 |
誕生日 | 10月10日 |
星座 | 天秤座 |
血液型 | AB |
身長 | 175cm |
出身地 | 東京都新宿区西新宿 |
利き手 | 右利き |
属性 | シャイニング系 |
座右の銘 | 僕が目指すのは勝者じゃない。勇者さ! |
CV | 前野智昭 |
舞台版演者 | 杉江大志 |
KING OF PRISMでの概要
10月10日生まれ。AB型。右利き。
女性から圧倒的な人気を誇る、絶対アイドル。
ヒロのファンは黄色いバラを贈ることが通例になっており、
ライブの度に会場には黄色いバラがあふれる。
現プリズムキングで、女性から圧倒的な人気を誇る、絶対アイドル。ヒロのファンは黄色いバラを贈ることが通例になっており、ライブの度に会場には黄色いバラがあふれる。プリズムキング獲得後は全米デビューするなど活躍の場を世界に広げている。
Over The Rainbowとしての活動はまさに至福の時であり、コウジと面白いアイデアを実行したり、カヅキをからかったりする日々はあっという間に過ぎていった。しかし、状況は一変する。法月皇の死による法月仁の復活とシュワルツローズの結成、およびエーデルローズの凋落によってプリズムショー界の勢力が一新されてしまったのである。
それでもエーデルローズの一員として活動を続けるOver The Rainbowであったが、仁によって氷室聖に押し付けられた借金の返済のために、コウジは渡米して映画音楽の制作を行うことになったのである。さらに大和アレクサンダーの襲撃で、カヅキも香賀美タイガの言うようにぬるま湯につかっていたことを自覚し、エーデルローズを抜け再出発を決意する。こうしてOver The Rainbowがバラバラになっていく中ヒロはなすすべもなく、変化する状況に対し何もできないままエーデルローズに一人残ったのである。
王位戴冠
ネタバレ注意
さらに悲劇は続く。コウジが作り自身の持ち歌であった「pride」がシュワルツローズに差し押さえされ、如月ルヰの持ち歌にされてしまったのである。それに輪をかけるように、コウジがシュワルツローズに移籍するという風聞も、シュワルツローズ側からヒロのネガキャンを意図して、たてられたのであった。ヒロは縋り付くようにコウジに直接問いただしに向かうが、コウジからはプリズムショーによって叩きのめされ、氷上のプリンスどまりと冷たく突き放されたのであった。
心身ともにズタボロになった彼には、聖からの仁の目を覚まさせてほしいという言葉も届かず、プリズムキングを目指すエーデルローズ生のひとりに選ばれているにもかかわらず姿を見せない日々が続いた。母親との再会と彼女からの後押しでようやく練習に参加するようになったものの、後輩たちにすら追いつけないほどとても使い物にならないありさまで、気持ちだけが空回りし続けていた。
しかし、転機は突然訪れる。カヅキ経由でコウジから鷹梁ミナトにある伝言が伝えられる。それは隠し味がリンゴとはちみつの、かつてコウジにふるまわれたビーフカレーだった。こうしてついに心機一転したヒロはブランクを取り戻すかのように練習に励み、そしてプリズムキングカップサンダーストームセッションの時を迎えたのだ。
サンダーストームセッションは、大和アレクサンダーと香賀美タイガの一騎打ちによる会場崩壊からの、ヒロと同様に成長を遂げたカヅキによる会場復活、プリズムジャンプが飛べなくなっていた一条シンの復活劇などまさに大波乱の舞台となっていた。しかも、自身の直前の演者だった如月ルヰは、「pride」を使わずに満点をたたき出したのである。そしてついに出番が訪れたヒロは、ルヰに「pride」を使わなかった理由を問う。彼から返って来たのは自分が今できる最高のショーをしたかったからという答えだった。
ここでヒロはある決心をする。それは涼野いと・涼野ユウ姉弟から託された新曲ではなく、仁によって差し押さえられた「pride」を選曲することだった。彼はルヰと同様4連続ジャンプを飛んだだけではなく、プリズムの煌めきによって生み出されたコウジからマントを、カヅキから剣を、そして彼を祝福したプリズムの女神から王冠を授かり、王として君臨。仁によって裏で操られた観客、審査員すべてどころか仁すらをもひれ伏せさせる圧倒的なショーを披露する。一方、ヒロは知る由もないが、この時すべてを知り、裏で動いていた十王院カケルによってエーデルローズの借金が返済され、「pride」の権利が取り戻されたのである。
こうして仁から「pride」が解放されたことで失格させられる理由がなくなったヒロは、大会の勝者、そしてプライドを取り戻した勇者となり、真の王者・プリズムキングとなったのである。
そして曲を作り終えたコウジの帰還もありOver The Rainbowは再び元に戻り、華京院学園の卒業によって青春に別れを告げ、新たな一歩を踏み出していくのであった。
余談
- 「Road To Shiny Seven Stars」では教会時代の荒れた日々が明かされ、仁科カヅキとの巌流島の決闘を経た「TwoH」としてのストリート系プリズムショー大会参戦と、最後にはアカデミー系とストリート系の懸け橋になるためのマスクを外す彼の成長も描かれた
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
- *2014年5月10日に行われた『プリティーリズム』アフターパーティーにて公表された名前だが、その後『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』に登場した際のクレジットにも表記がなかったため、現在生きている設定かは不明
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