連射王とは、2007年1月にメディアワークス(現、アスキー・メディアワークス)より刊行された川上稔の長編小説である。上下巻組。同作者の作品世界における「FORTHシリーズ」に当たる。
2013年2月9日、電撃文庫より連射王〈上〉が発売。
同年3月10日、電撃文庫より連射王〈下〉が発売。
ハードカバー版と文庫版の内容は基本的に同じで、追加エピソードや文庫版のための後書きなどは無い。
ただし、一部の解説は変更、もしくは修正が行われている。
元々は作者が自分のウェブサイト内で発表していたネット小説だった。
概要
「それは、もはやタイトルという枠を超えた一つの称号ね。あらゆるゲームの中で、難度の高いシューティングゲームを縦横にプレイ出来る者だけが持てる最高の攻撃手の称号であり、そしてゲームが出来ない人々を絶対に楽しませることが可能な、……ゲームセンター最強の守り手の呼び名」
「連射王。--と、そう呼ぶべきかしら」
連射王<下>p050より抜粋
次世代ゲーム機が普及し始めた頃の現代を舞台に、ある一人の高校生がシューティングゲームへの挑戦を通じて己の本質と向き合っていく姿を描いた作品。
同作者の他の作品とは異なり、英雄同士の派手な戦闘シーンは無く、多様な異種族が登場することも無い。限りなく現実に近い物語である。しかし、『大人と子供』、『挫折と再起』といった物語を構成する要素の数々は、紛れもなく同作者の作品である事を実感させてくれるだろう。
主要登場人物
- 高村 昴
- 本作品の主人公。通称コウ。野球部所属の高校三年生。ポジションはショートでレギュラー。進路を決める区切りの年になって、自分は何かに対して本気になれない人間ではないかと感じ、将来を決めかねている。
- 岩田 蓮
- 高村とは小・中・高と同じ学校。新聞部所属の野球部番で、グラウンドにもよく顔を出す。ゲームというものにあまり良い印象を持っていない。高村曰く、融通が効かない女。彼女の家はラーメン屋を経営している。
- 竹島
- 通称竹さん。東京の一番いい大学を出ており、都内の予備校で講師をしている。高村がSTGに挑戦するきっかけを作った人物。
- 麻美 祐子
- 竹さんの彼女。眼鏡をかけたスーツ姿の女性。
- 鉄也
- 通称鉄さん。紫の上下に金のネックレスを身に着け、ベンツを乗り回すような職業の方。最近は組とは言わないらしい。竹さんと仲が良い。
- 仲
- 野球部のピッチャー。高村と同じレギュラー確定組で、話す機会が多い。野球に対して本気の男。
- 小山田
- 世界史を担当している初老の教員。進路指導室の担当教員でもある。女房に対して本気の男。
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関連項目
FORTH-AHEAD-EDGE-GENESIS-OBSTACLE-CITY .
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