連弩とは、複数の矢を発射できる弩(クロスボウ)のことである。諸葛亮孔明が開発したと三国志演義で宣伝されたので諸葛弩ともいう。
概要
弩、クロスボウとは銃と弓が合体したような武器で、素人の武術をあまりやっていない人でも簡単に扱えるという利点がある武器だが、普通の弩は連射ができない。そこで、連射できるように改良したのが連弩である。
三国志演義において、諸葛亮が開発したとされたので諸葛弩と言われることもあるが、もっと昔に始皇帝が使ったとかいう記述があったり、紀元前の楚人の墓からも出土しているので間違いである。おそらく彼は連弩に改良を施したり、もっと有効に使用する戦術を考えだしただけである。朝鮮では手弩弓と言われた。
古くは大型で複数の兵士が、城において防戦に使うような据え置き型や、戦車(当たり前だが現代の戦車ではない。馬が引くアレ)に乗せて使うタイプがあったが、小型化し、一人が一個持って使う現在みんなが思い浮かべる弩になっていった。明王朝などは異民族との戦いにこれを非常に重宝した。
そんな春秋戦国時代までさかのぼれる連弩であるが、実はつい100年前まで現役の武器であった。日清戦争時、日本と戦った清の兵士は、この連弩を使ったのだ。マイナーな武器ではあるが、実はものすごく息の長い武器だったのである。(例えば同じ時代にあった戈などは、とっくの昔にその武術も失われ戦場から姿を消している。)今でも洋式のクロスボウはアーチェリーのような武術、射撃があるが、連弩を持ち込んでもいいのかは不明。たぶん怒られます。
関連動画
実際に連弩を使っている動画はない。あるのは三国志のゲームの動画である。
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関連項目
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