「連想ゲーム」とは、NHKで1969(昭和44)年4月11日から1991(平成3)年3月20日まで放送されていたクイズ番組である。司会は数年単位で交代していたが一貫してNHKの男性アナウンサーが務め、この番組をきっかけに知名度を得た者も多い。
オープニングで「水曜夜7時半、今夜も連想ゲームでお楽しみください」という決まり文句があったことが記憶に残るように水曜19:30~20:00に放送されていたイメージが強いが、1970(昭和45)年~1978(昭和53)年までは土曜日に放送されていた。
22年間という放送期間は日本のクイズ番組の中では毎日放送の「アップダウンクイズ」と並び一時最長記録となっていた(その後中部日本放送の「天才クイズ」が上回ったのち、現在は朝日放送テレビの「パネルクイズアタック25」が記録を更新)。
概要
初期は3人、その後4人を経てレギュラー3人+ゲスト2人の5人ずつの紅組(女性チーム)と白組(男性チーム)に分かれ、キャプテンが出すヒントを元に答えの言葉を連想し解答するクイズ番組。当時お堅い番組が揃っていたNHKの中では高視聴率番組として知られており、「クイズ面白ゼミナール」とともにNHKの看板的なクイズ番組に数えられていた。
番組は複数のコーナーに分かれてはいるが基本的な内容は一緒で、
というものである。1問1答形式が主で1問の満点は10点。ヒントが追加されるごとに1点ずつ減っていく形が基本であったが、いくつかコーナーが設けられて問題や得点に趣向が凝らされていた。また最終コーナー「1分ゲーム」ではある隠しテーマに基づいた答えを1分以内にリレーで答えるといった逆転要素のあるコーナーも設けられ、時間に追われてキャプテンが答えに近い「違反ヒント」を出して減点されることもよく起きた。回答結果の確認の最後に「以上〇〇個、違反ヒントはありません!」という司会者のコメントも名物であった。
番組前半では答えがあらかじめテロップで表示されていたが、後半はテロップに「?」とだけ表示され、視聴者も一緒に考えて楽しむようになっていた。
番組末期にはボーナス得点のルールを追加したりレギュラー回答者を入れ替えたりと手直しもしていたが、シンプルな形式ゆえ長寿番組のマンネリ化の声に抗うことはできず幕を閉じた。しかしNHKの歴史に残る名番組として評価されており、再放送が行われたり特番のコーナーで何度か再現版が放送されたこともある。
なお、「キャプテンのヒントを聞いて回答者が答えを当てる」というクイズ形式はアメリカで1961年から放送されていたクイズ番組「PASSWORD」からヒントを得たものとされている。また、日本の民放でも「連想ゲーム」をベースにしたクイズ番組がいくつも作られた。
何度見ても紅組が勝利していることが多い。この辺は頭の発想が違うからであろうか。
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関連項目
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