「また会えましたね、指揮官。どうか心配しないで、逸仙はずっとお側で仕えさせていただきます」
逸仙(イーシェン)とは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、中華民国海軍所属軽巡洋艦「逸仙」をモチーフとしたキャラクター(KAN-SEN)である。
デザイン:木shiyo、CV:浅川悠(2019年1月末に実装)
概要を忘れないことこそ、より前に進めますわ
KAN-SEN名 | |
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逸仙 ROC Yat Sen |
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基本情報 | |
所属 | 東煌 |
艦種 | 軽巡洋艦 |
レアリティ | SR |
CV | 浅川悠 |
イラスト | 木shiyo |
艦歴 | |
国籍 | 中華民国 |
出身地 | 上海 |
造船所 | 江南造船廠 |
艦級 | 逸仙級軽巡洋艦(砲艦)1番艦 (同型艦なし) |
進水日 | 1930年11月12日 |
就役 | 1931年-1937年(中国海軍) 1938年-1945年(日本海軍) 1946年-1958年(中華民国海軍) |
最期 | 1959年5月19日(解体) |
備考 | |
寧海・平海の姉貴分。普段は大人しく、戦闘では颯爽と振る舞うが、昔は泣き虫だったらしい。
寧海とよくバオズを賭けた象棋の勝負をしているが(相手が弱すぎるため)無敗記録を保持している。
東煌所属の軽巡洋艦。レアリティはSR。
日本版では、2017年10月初めに行われたイベント「玉兎、月夜に酔う」のシナリオ内にて登場していたが、実際に指揮官が使える艦船として登場したのは2018年2月のイベント「四天王の大冒険」の時であった。小型艦建造に先行実装された彼女を入手しようと頑張る指揮官が大量発生したという。その時はピックアップ建造対象であり、普通の建造よりはいくばくかは出やすかった。イベント終了後は通常実装となり、現在でも小型建造で出るのだが、SSRよりもSRは単艦ごとの確率が低くなってしまい、他のSR艦のオーロラや吹雪ともども、なかなか出会えない艦のひとつとなってしまっている。建造時間は0時間40分である。他にはない時間なので、ほしい指揮官はこの時間が出ることを祈ろう。
時々、みんなと一緒に訓練していた日々を思い出します……
世代的には東煌で(この時点では)最年長という扱いになっており、寧海級姉妹から「逸仙姉」、鞍山級姉妹からは「大姐」(ダーシェ:(一番上の)お姉ちゃん、という意味)と呼ばれ慕われている。史実的には鞍山級とは敵勢力同士なのだが、まぁ鞍山級姉妹は寧海達とも仲良いし。寧海と平海をそれぞれ大宝、二宝と呼んでいるが、これは中国語でそれぞれ第一子、第二子のこと。日本語的なニュアンスで言えば「お姉ちゃん」「妹ちゃん」といったところである。
料理の腕には定評があり、寧海の好物である包子は彼女の作である。
本人曰く、「東煌海軍第一艦隊所属」だそうだが、他の第一艦隊のメンバーや第二艦隊、第三艦隊があるのかも一切不明である。
ほとんどがロリっぽい東煌勢ではこの時点で唯一のオトナっぽい、長い黒髪に紅い瞳のお姉さん。スタイルも良く、通常立ち絵は傘をさしているのだが、その姿がまるでレースクィーンのようだといわれている。[1]
ちなみに服装はいわゆる白に青いラインの入ったミニチャイナ。等身が高くメリハリのある見事なボディラインを堪能できる。あと、アズレンでは逆に珍しいガーターベルト無しの黒ストッキングを着用。こちらの脚線美もまた見事。
2020年1月21日のアップデートで、ケッコン衣装「鳳冠霞帔」が実装された。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/azurlane_staff/status/1219167681976266752
ここで彼女が語っている「身に綵鳳双飛(さいほうそうひ)の翼無きも、心に霊犀(れいさい) 一点の通ずる有り」とは、晩唐の詩人・李商隠の『無題詩』の引用である。その意味するところは、仲の良い恋人にたとえられる綵(あやぎぬ)の羽を持つ鳳凰(ほうおう)が翼をさしかわしつつ飛ぶ姿はそこにはないが、神秘な犀の角のように、一本筋が通じる心の交流がある、というものだ。
なんていう難しい漢文の話はどうでもいいから彼女にこの衣装を着せたい、という指揮官は指輪を買いにショップへいらっしゃいにゃ。
諦める?いいえ、そんなことはしません。もう昔のか弱い逸仙じゃありませんわ
以下性能について。
副砲や魚雷の代わりに軽巡主砲を2基搭載でき、逸仙単艦で徹甲弾と榴弾を同時に撃てたりする。欠点としては、軽巡主砲はやはり副砲(=駆逐主砲)よりも装填速度で劣るため、どうしても手数の点では一歩譲ることになること。
また、対空値もなにげに高い。
その反面、耐久は軽巡ワーストであり、速度に至っては前衛艦ではワーストタイである。
スキル「東煌のために」は寧海、平海の同名スキルと同じく対重桜のパッシブスキル。現時点の通常海域の敵艦がほぼ重桜艦であるため、こと通常海域戦では常時バフが掛かっている状態に等しい。
そしてもう一つのスキル「東煌の絆」は、逸仙と寧海、平海のどちらかもしくは両方と出撃することで発動するもので、効果は「同時に出撃している逸仙と寧海、平海の受けるダメージを8%(スキルMAXで20%)軽減し、さらに回避率を15%(同30%)向上させる」というもので、このスキルこそが逸仙最大の特徴である。
大体のバフスキルには回数や制限時間があるものだが、これにはそれがない。つまり、「戦闘中ずっと煙幕を炊いている状態」と思っていただければよい。
なお、このスキルでいう「回避率」は、最終回避率を指す。つまり、諸々の補正を加えた上の回避率をさらに最大30%上げるというスキルなのである。
あくまでも計算上の話だが、寧海と平海をフル改造したうえで複縦陣で戦闘したとすれば、なんと回避率は限界と言われる90%に達し、ほとんどの敵の攻撃が当たらなくなってしまう(実際には最低5%は当たるようなので、完全回避というわけでは無い。また逸仙自身は前述の通り回避と速度に難があるのでそこまではいかない)。さらにここに寧海と平海の持つスキルも重なり、かなりとんでもないことになると言われている。
論より証拠、この動画を見てもらえればその凄さがわかろう。
完成は遠いが(特に寧海と平海の改造が大変(2艦まとめて改造すると、改造図がT1×26、T2×28、T3×22、さらに汎用パーツT3と艦砲パーツT3がそれぞれ100ずつ必要)なのと、各スキルレベルを上げるのもまた大変)、是非目指してみていただきたい。
この逸仙について何か知りたいことはありますか、指揮官?
〈逸仙〉は1931年に上海にて竣工。時期的には〈寧海〉〈平海〉とほぼ同時に建造されているが、あちらが日本による設計・建造であるのに対して、こちらは純粋な中華民国製である。一般的な分類では「砲艦」になるが、中華民国海軍では「軽巡洋艦」に分類している。まぁ色々と事情があるのであろう。
なお、艦名の「逸仙」は、国父と呼ばれる政治家孫文の号のひとつ。ちなみに孫文は現代でも中華民国(台湾)と中国共産党の両方から尊敬されている数少ない人の一人である。
日中戦争の勃発後は南京の防衛任務に就く。1937年9月24日に二航戦(当時)の空母〈加賀〉からの攻撃隊によって〈寧海〉〈平海〉が沈められてしまったため、〈逸仙〉が旗艦になるが、その翌日の9月25日に今度はその〈逸仙〉が沈められてしまうという笑えない事態となった。
その後、1938年に〈寧海〉や〈平海〉共々日本によって浮揚、回収される。〈逸仙〉は呉まで回航後、修理され、1939年7月29日に練習船〈阿多田〉として日本で再就役した。ちなみに船名の「阿多田」は瀬戸内海の阿多田島が由来である。
同様に日本に渡った〈寧海〉改め〈五百島〉、〈平海〉改め〈八十島〉が次々と撃沈されてしまったのと異なり、終戦まで生き残った〈阿多田〉は、終戦後、中華民国に返還されることになった。正確に言うと賠償艦としての引き渡しで、その際日本側は軽巡として復旧させるために、ちょうど解体中だった装甲巡洋艦〈八雲〉[2]の調度品を移設し、1946年7月30日に復旧を終え、同年8月25日、上海にて中華民国海軍に引き渡された。中国側では、元の艦名〈逸仙〉に戻して運用することになった。
しかし、そのすぐ後に国共内戦が勃発。中華民国は共産党の人民解放軍に押しまくられることになるが、その最中の1949年4月23日に上海で「第二艦隊反乱事件」が発生する。これは、中華民国にもはや未来はない、と判断した中華民国海軍第二艦隊が共産党に投降した(中華民国側から見れば反乱を起こした)事件で、かつてのイギリス軽巡〈オーロラ〉改め〈重慶〉もこのとき共産党に投降している。
〈逸仙〉も白旗を掲げて投降……するふりをして、隙をみて包囲を突破して上海を脱出。国民政府が逃れていた台湾に渡ることに成功した。とはいえ、既に老朽化のせいもあり、艦隊旗艦の座を日本からの賠償艦だった駆逐艦に渡すことになった。その駆逐艦こそが〈丹陽〉つまり元陽炎型駆逐艦〈雪風〉である。
その後も台湾近海での警備任務で忙しく働いた〈逸仙〉だったが、ついに1958年6月1日に除籍。翌1959年5月29日にスクラップとして売却された。
関連動画ですか?机に置いてきました
新しい関連静画が通達されました。はい、逸仙は準備万端です。いつでもご指示ください
なんでしょうか? 関連商品に変な期待を抱かないでくださいね
逸仙(アズールレーン)に関するニコニコ市場の商品を紹介してください。
※ちなみに2018年2月時点では、逸仙で検索すると戦艦少女Rの方の逸仙ばかり引っかかる模様。
関連コミュニティ、心温かい場所です
逸仙(アズールレーン)に関するニコニコミュニティを紹介してください。
関連項目担当のみんなが戻ってきました。様子を見に行きませんか?
脚注
- *ちょうどこのタイミングでF1のレースクィーン(正確にはグリッドガールと言うが)は廃止となったが……。もちろんスーパーGTを始めとする国内レースではちゃんと続いている。
- *明治時代にドイツから購入し、日本海海戦にも参加した装甲巡洋艦。終戦まで残り、復員船として活動した後、1946年7月から翌年4月の間に舞鶴にて解体された。
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