逸見エリカとは、アニメ「ガールズ&パンツァー」の登場人物である。CV:生天目仁美
プロフィール
概要
初登場(?)は第2話。みほ達が行った戦車専門店「せんしゃ倶楽部」にあったテレビのニュースで黒森峰隊長の西住まほが紹介される際、まほの後ろにちゃっかり写っている。以後、まほが出る度に金魚の糞のごとく一緒に登場する。まほと一緒に登場しなかったのはプラウダ戦の観戦の時ぐらいである。
黒森峰10連覇を阻止する原因を作ってしまった元副隊長の西住みほを見下しており、やたら上から目線な態度を取る。戦車喫茶でみほ達と出会った時に「・・・副隊長?あぁ、『元』でしたね(笑)」と嫌味かのような言葉をみほに掛け、そのあとも「無様な戦い方をして西住流の名を汚すな」とか「戦車道のイメージダウンになるような学校は大会に参加するな」とか言って散々みほたちを罵っている。
そしてサンダース戦で大洗が先に一両撃破した際に唖然としていた(まほは特に驚いた様子を見せなかったが)。
また、サンダース戦後のケイとみほの「戦車道の道を外れたら戦車が泣く」というやり取りに対して「甘っちょろいこと言って・・・」と不満そうな様子であるところから勝利至上主義な性格が伺える。そしてその直後に冷泉麻子が急病で入院した祖母に会いに行く際、まほがヘリコプターを貸すと申し出たが、エリカは「隊長!こんな子たちにヘリを貸すなんて!」と不満たらたらであった。
なお、「西住流の名を汚すな」といったセリフや勝利至上主義的な性格から彼女は西住流戦車道門下生なのかもしれない。
黒森峰と大洗の対決となった決勝戦。「弱小チームだとあなたでも隊長になれるのね(笑)」と、みほに対していつものような嫌味を言う。しかし試合開始序盤でフラッグ車に狙いを定め砲撃を指示するも、そこにバック走行で来た三式中戦車が盾になったため(操縦ミスによる偶然だが)、フラッグ車を仕留め損なう。
その後も執拗にフラッグ車であるあんこうチームを狙い、他のチームの車両は眼中にも入れていない様子であった。この際に隊長であるまほの指示すら無視して攻撃している様子も描かれている。
終盤ではチームを分断され、西住姉妹の一騎打ちの際には必死の形相でまほのために駆け付けようとするも、撃破されたレオポンさんチームの車両に邪魔をされてしまい、間に合わずにまほが敗れ、黒森峰は敗退。
試合の後は笑顔でみほに「次は負けないわよ」と声をかけて去っている。
以上が本編におけるエリカの活躍。ぶっちゃけこの時点では「主人公の後釜に座り、嫌味を飛ばす敵役」というだけであった。
劇場版においてもまほと共に一番に大洗の援軍に駆け付けるも、みほの作戦名や急造チームのチームワークに対して皮肉を飛ばし、その度にまほに窘められていた(一応、一度窘められてからは何も言わなかった)。
試合ではその場を離れる必要が出来たまほに後を託されるなど(副隊長に任命されるほどなので当たり前だが)能力は評価されていることが伺える。
終盤ではカチューシャ、レオポンさんチームと共に大学選抜チームの副官・バミューダ三姉妹と愛里寿の合流を阻止するために奮闘。流石に練度の差もあり三両撃破は敵わなかったが、見事にルミ機を撃破し連携攻撃を阻止、西住姉妹に後を託すことに成功した。
観戦時には何故かカチューシャを肩車していた。またスタッフロールでは飛行船の中でまほと何かを話している。
本編外の活躍
「みほのかつての同級生にして、後任の副隊長」という立ち位置、彼女の内心およびみほの黒森峰在籍時代の過去がほとんど描かれていないこともあり、ファン及び二次創作界隈では早くからその内面に関して妄想想像されていた。
そしてプロフィールが公開された際には「好物:ハンバーグ」という、見た目からは想像できない可愛らしい面が明らかになり、またお笑いコンビ「スピードワゴン」の井戸田潤の『ハンバーグ師匠』なる芸が登場してからは余計にネタキャラ化に拍車がかかる始末であった(当たり前だが、公式媒体でハンバーグキチといった描写はないので注意)。
本編以前の時系列の公式スピンオフまで展開されたが、今度はその告知漫画で「ついにやってきたわに!」という盛大な誤植が発見され、みほたちに噛み付く=ワニという連想からかすぐさまワニと絡めてネタにされてしまう。
現在ではガルパンファンの間では聖グロリアーナのダージリンと並んでネタキャラとして広まっており、本編での活躍は正直言ってあまり少ないのに対し、「二次創作での逸見エリカ」は非常に人気となっている。
…当然、こういったネタキャラ化に対して難色も示すファンもいるため、場を弁えて使うようにしよう。
以下は真面目な方向での展開。彼女の内心の補完やフォローが行われている。
MCあくしず
2013年8月号のMCあくしずにおいて、黒森峰副隊長逸見エリカへのインタビューという形で彼女の心情が語られている。
憧れの隊長であるまほ、彼女の指示に対し阿吽の呼吸で答え、完璧な連携を誇った副隊長のみほ。この二人は彼女にとって羨望の的であったという。
1年前の事件に関しては、「勝敗はともかく」「過ぎたことを愚痴ってもしょうがない」と驚くほど簡単に流しているものの、「彼女が残ってくれればこんな苦労はしなかった」と、黒森峰から去った上に大洗で新しく戦車道を始めていたことに関してはやはり少々根に持っているようである。
ドラマCD
本編終了後、みほが久しぶりに黒森峰に訪れており、その際に「エリ…逸見さん」と、名前呼びをしようとして躊躇し、止めている。
みほにとって名前呼びは友達同然であり、大きな意味を持っている為、過去に名前で呼び合っていたのではないかと推測できる。なお、ブックレットの報告書では「エリカさん」と書いていた。
「来年の黒森峰は、まほ隊長もあなたもいないから」と、本編での言葉とは裏腹に、みほの能力を大きく評価していたことが伺える台詞がある。
コミック版
才谷屋龍一氏のMFコミック版では、みほが黒森峰を去った後の混乱、それをまほが苦労しまとめ上げていた等、当時の状況についても踏み込んでいる。
当時のみほの行動に関しては、みほの友人が転校してしまうほど追いつめられていたことを知っていたのもあり「あんなことがあったのだから仕方ない」と責めることはしなかった。
しかし、みほが再び戦車道を始めたことを知ると、大洗にヘリで訪れ彼女に対し「隊長やみんなが、私がどんな気持ちだったか!」と怒りをあらわにしており、決勝戦の最中にもみほに対し敵愾心を隠さなかった。
決勝戦で敗れた後にはみほのことを許すことはできたが、それでもまほと共に優勝したかった、と涙を流している描写が追加されている。
もっとらぶらぶ作戦です!
弐尉マルコ氏のギャグ漫画「もっとらぶらぶ作戦です!」では、まほの天然ぶりに振り回される苦労人となっている一方で、クリスマスにまほから招集がかかった際にはクリスマスパーティと思い込んでトナカイの着ぐるみを来て一人ノリノリで参加し、「決勝戦に敗れた反省会」と考えていたチームメイトから「エリカさん空気読んでください!」と責められている(実際はエリカと小梅の考えていた通り、クリスマスパーティだった)。
また、あることが原因でみほと二人で迷子になってしまい、その最中で和解し手を繋いで二人でデートする話もある。
黒森峰の頃の話も何度か回想という形で書かれているが、当時から皮肉屋ではあったが、戦車から降りるとどこか危なっかしいみほのことを目にかけて面倒を見ていた模様。
さらに、10年ほど前の幼少期に2度西住姉妹と遊んでいたことが判明(3人とも、公式で熊本県熊本市出身なためありえない話ではない)。当時はフリフリでぬいぐるみを抱えたおしゃまな少女だった(余談だが公式ピンナップで現在もフリフリの寝間着を身に着けていることが判明している)。
リボンの武者
1年前の事件に関して「何故自分たちを頼りにして、フォローするよう指示してくれなかったのか」といった念を抱いていたこと、みほの才能に激しく憧れていたこと、まほ引退後に黒森峰を率いる自分が未だにまほやみほに劣っていることに対する恐怖など、本作独自の彼女の心情が描かれている。
フェイズエリカ
MFコミック版を担当した才谷屋龍一氏による公式スピンオフ。前述の誤植によるワニの元凶
本編の前日譚であり、黒森峰中学時代のエリカの話が描かれている。当時からすでに優秀な成績を上げていたが、一方で憧れの人の妹のくせにとろくさく、なのに副隊長に任命された少女…西住みほと出会う。
みほのことは「へっぽこ副隊長」などと最初はその能力を認めず、さらにまほと違い、どこか和気藹々とチームメイトと交流を持っていた彼女に対し反感を抱き、副隊長であることを認めないと対決を申し込むこととなる。
つまり、まほとみほとは中学校入学から4年以上の付き合いだったということが発覚した。
小説版
1年前のプラウダ戦で川に落ちた車輌の乗員であり、みほがこのことが原因で戦車道を止め、黒森峰を去ったことに大きく負い目を感じているという設定になっており、上述の嫌味も本心の裏返しから来た言葉であった。
決勝戦後にみほに己が抱え続けていたものを吐露。その際の「あなたが戦車道をやめないでくれてよかった」とは、彼女がみほに対し本当に言いたかった言葉だったのだろう。
関連動画
関連静画
以下の静画で着ているブランケットは現実の大洗町でパネル設置店の人が防寒着として彼女のパネルに着せてくださったもの。「逸見エリカ パネル」でGoogle画像検索すると実際の様子がいくらか出てくる。
関連項目
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