遊び人とは、
- ドラゴンクエストシリーズに登場する職業
- 定職がなくぶらぶら暮らしている人
- 遊び好き
である。本記事では1.について解説する。
概要
初登場は「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」。
堀井雄二がスタッフの猛反対に遭いながらも導入した経緯のある職業。
III
初登場作品。今作での遊び人はルイーダの酒場で作成可能な職業としての登場。
男がピエロ、女はバニーガールという外見。男性はともかく、女性はそのエッチな見た目からやはり外見上での人気は高いようである(もちろん紳士的な意味で)。
MPは一切伸びず戦闘においては戦闘そっちのけで遊びだしてしまうのが致命的な弱点。説明書からも役立たずと説明されてしまっている。
とはいえ、まだ遊びの数が少ない序盤辺りは戦士に近い能力になっている事から、まだギリギリ主戦力として使える範囲ではある。だが、レベルを上げるにつれて段々と役立たずになっていき、結果的に彼(彼女)を連れて行った場合は冒険の難易度が上昇してしまう。
この様に、この職業単独で見ると、制限プレーが主戦場的な超上級者向けの職業…に見える。
…しかしレベル20になるとさとりのしょなしで賢者に転職できるという意外な利点がある。
とはいえ、同作ではダーマ神殿での転職では遊び人を作る事が出来ず。また、遊び人の時点でMPが全く伸びない事から、遊び人を経由した上でちゃんと使える賢者にするには、賢者にしてからある程度育ててMPを伸ばしていかなければならない。
リメイク版IIIでの遊び人
SFC以降で発売されたリメイク版でもほぼ原作と同様の使い勝手となっている。
ちなみに特殊仕様について公式側も認識しているのか、レベル20を超えると遊びの中に賢者への転職を促す様な独り言をつぶやく様になった。
原作では魔法について全く覚えなかったのだが、リメイクに際し当時の最新作であったIVからの逆輸入要素として、Lv.13でくちぶえを覚える様になった。
また、リメイク版では新たにダーマ神殿で遊び人への転職が可能になった。上述の様に、ルイーダの酒場で作った遊び人から転職させた賢者は初期段階で最大MPがゼロになってしまう欠点があったのだが、魔法使いや僧侶から遊び人に転職させる事によってその点をカバーできる様になった。この事からなのか、知識のあるプレイヤーにとっては、くちぶえ自体もかなり便利な特技という点も相まって、遊び人自体が単に「繋ぎ」的なキャラとして認識されなくなったのは仕方ない点ではある…
VI
ドラゴンクエストVI 幻の大地ではダーマ神殿の職業として登場。
踊り子と遊び人をマスターすることでスーパースターになることができる。熟練度が上昇するスピードは比較的早い部類。
転職時に上がるステータスはかっこよさのみで他は下がってしまう。加えて、やはり戦闘中に遊びだしてしまうのが弱点となっていて、III同様にほぼ役立たずに見える。
しかし、今作での遊び人はIII以上に光る性質が見られている。遊び人恐るべし。
強力な内容の遊び
今作における遊びはIII同様に役立たずなのだが、今作の遊びの中には各キャラクター毎に有用な物が存在しているので意外と侮れない。以下有用な遊び。
キャラクター | 遊びの内容 | 備考 |
---|---|---|
主人公 | バラの花を口にくわえてつるぎのまい | 「ばくれつけん」と同様の効果 VIIにて「つるぎのまい」として単独特技化 |
ハッサン | 強い酒を飲んで火を吐く | 「かえんのいき」と同様の効果 |
ミレーユ | 女王様ごっこ | ムチ系武器同様にグループ攻撃 |
バーバラ | スカートヒラヒラ 油断した敵に対してキツい一撃 |
「キツい一撃」は通常の2倍ダメージ |
チャモロ など |
突然「ザオリーマ」などの新しい呪文を思いつく | 全員を蘇生させる 「ザオリーマ」は2023年現在単独特技になっていない。 |
テリー | デュランから教わった遊び | 「ジゴスパーク」と同様の効果 |
なお、同作の遊び人は基本的に勝手に使用するAI行動なのだが、それとは別に★1で覚える特技としても登場する。
こちらの遊びは遊び人以外の職業に転職しても使用が出来るので、上述の有用な遊びが出る事を祈ってパルプンテやぎんのタロット的な使い方が出来る様になった。
覚える特技
今作における職業はIII同様の呪文に加えて、新たにMP消費の無い特技を覚えられる様になっている。
遊び人が覚える特技は、前述した「遊び」の他に「なめまわし」や「ぱふぱふ」、守備力を下げる「ひゃくれつなめ」にランダム発動技の「パルプンテ」といった様に、サポート目的を中心とした技を覚える。
加えて、使用すると即座に戦闘を始める事のできる「くちぶえ」も取得。こちらはレベル上げはもちろんのこと、短時間での熟練度稼ぎにも有用。
これら遊び人の特技はモンスターズといった外伝作品でも登場し多くのモンスターが覚える特技になっている。また、上述のリメイク版IIIを皮切りに、IV以前の作品がリメイクされた際に盗賊の技と共に仲間キャラの特技としても採用されていたりする。
特に後者は、原作では役立たずになりがちだったキャラに実装される事が多く、結果的に原作以上に幅の広い活躍が与えられる様になった。
そういった意味でも今作の遊び人は、以降の作品における特技のスタンダード的な役割を担ったキャラの一人といっても良いだろうか?
主人公への優先順位
今作のダーマ神殿において、主人公が勇者に転職出来る条件は「バトルマスター、賢者、スーパースター、レンジャーのどれか一つを極める」との事だが、その中でもスーパースターは熟練度が上がりやすく、結果的に同職業が最も勇者に一番近い職業とされている。
そのスーパースターの元となる通常職の遊び人と踊り子も熟練度が上がりやすく、短い期間でマスターにする事が出来る。
遊び人の場合は上述の様に、戦闘では役に立たない事が多く必然的に馬車内で主人公を育てる事になるのだが、これは明確に主人公が戦闘に参加しない所謂「離脱期間」が現れる事を意味している。
従って、その期間を抑える目的も考慮して、結果的に同作で主人公に一番最初に就かせる職業は遊び人になる事が多い。
そういう点では、今作の遊び人はIIIでの賢者から一転して勇者と強く関連した職業になったと言っても良い。ちなみに、馬車内の主人公は完全な役立たずではなく、「くちぶえ」がある訳で…
X
ドラゴンクエストXでは職業として登場。片手剣、短剣、ハンマー、ブーメラン、盾を装備できる。
主人公が何らかの職業をレベル50まで育て、遊びハウスにいるウェディの「ルッチー」から職業クエスト「イマドキの遊び人」を受け、クリアすると遊び人に転職できる。ルッチーからは引き続き職業クエストを受けることができ、一つ一つクリアすると報酬として遊び人の装備をもらえる。遊び人をレベル30にすることで賢者へ転職できる。
習得技リスト
DQ6
★ | 特技 |
---|---|
1 | あそび |
2 | くちぶえ |
3 | なめまわし |
4 | ぱふぱふ |
5 | ねる |
6 | ひゃくれつなめ |
7 | まねまね |
8 | パルプンテ |
DQ10
習得レベル | 呪文 |
---|---|
Lv.8 | あそぶ |
Lv.24 | くちぶえ |
Lv.40 | なめまわし |
Lv.50 | ぱふぱふ |
クエスト | パルプンテ |
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関連項目
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