遊戯王ADSとは、有志によって制作され、無料配布されている遊戯王OCGのシミュレータである。
(『ADS』は『Automatic Dueling System』の略称。)
概要
このシミュレータがいつ完成したのかは不明だが、ネット上で日本人の目に留まり始めたのは2011年12月頃。とある遊戯王海外情報ブログで紹介されたのが発端であった。中国で製作され、当初はシミュレータ内で使われている言語が全て中国語だったが現在では様々な言語に対応している。
mugenと混同されやすいが本体データからしてオリジナルプログラムではなく、遊戯王オンラインを流用した完全なる違法ソフトである。収録されている画像データは全てOCGおよびアニメの盗用。著作権侵害、無断盗用の塊である。あくまでも非合法ソフトであることを自覚するのを忘れないでおきたい。とされていたが、ソースコードを実際に覗ける訳でも無いので本当の所は一切不明である。一部ではオープンソースで開発されたとも言われており、情報を持っている人間には具体的な根拠と証拠を持ってその真偽を示すことが望まれる。
ソースコードはGithubで保管されている。
三部分で構成されている:
ocgcore
ygopro
scripts
各部分の機能を簡単に言うと:
ocgcore:サーバーとクライアントの間、データ交換のフォーマットを規定している。
ygopro:サーバーとデータを交換するクライアント。カードスクリプトの処理もできる。もちろんデッキ編集・リプレイなどもここで行う。
script:カードの効果・処理を記載するスクリプト。
要するに、mugenとは似てる組成であった。
よく勘違いされますが、YGOADSは、ソースコードのCommit履歴を見る限り、遊戯王オンラインのソースコードを、明らかに一切使用していない。
音声・画像・カードデータなども本体に同梱されておらず、同梱されているバージョンはあくまで有志の行為です。
なお、現行の法律では、画像・ゲームのルール・カードの効果は著作権法の対象外であり、アップロード・ダウンロードに罰則は無い。
以上を事実として認めると、「本体だけでは、著作権を一切侵害していない」「音声を除けば合法ソフト」という結論が出せる。
だが、もちろん遊戯王というカードゲームを基本にして作られたゲームなので、収益化されていないとは言え、グレーゾーンとも言える。
ADSでは遊戯王をプレイする上で必要となる行動が殆ど自動化されている(カードの効果処理やドローフェイズのドロー、シンクロ召喚による素材の墓地送りとシンクロモンスターの特殊召喚等々)。日本人の有志によっても着々と改良・更新パッチがあてられており、使い勝手は遊戯王Onlineやタッグフォースに肩を並べていると言っても過言ではない。
相手と対戦をするには、以下の方法がある。
1は、相手のIPアドレスを知らなくてはならないため、嫌がる人が多い。現実世界で言うならば、住所や電話番号を晒すのと同じ事。
2は、hamachiをインストールして接続するタイプ。おそらくこれが一番よく使われている方法。使い方は簡単だが、退出の際は、ちゃんと方法があるため、必ずその方法で退出すること。
3は、信景をインストールする方法。初回のみアカウントを作成する必要があるが、外国人とも対戦できるのがいい。欠点は、言語が中国語なので、解説サイトがないと、うまくできないこと。
4は、ADSのみで接続する方法。これが一番ベスト。「ネット対戦」に入り、右下の「インターネット対戦の部屋を表示」にチェックを入れて、「更新」を押せばできる。また、自分がサーバーになるなら、「部屋を建てる」→「インターネット対戦の部屋として公開する」にチェックをいれる。ただし、ポート7911を解放しなければ、他人が入ってこれないので注意。
5は、ホストIPアドレス欄にCheckmateサーバーのIPを入力して接続する。オートマッチメイキングが可能で、世界中のプレイヤーと対戦できる。また、このCheckmateサーバーは海外版ADS「YGOPRO」にも使われている。
関連動画
関連項目
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