運輸安全委員会とは国土交通省の外局で、日本における航空事故・鉄道事故・海難事故及び重大インシデントの原因究明と、今後の安全対策を推し進める為の活動を行う組織である。英称はJapan Transport Safety Board、略称はJTSB。2008年に発足した。
概要
国交省の外局であるため、同省と同じ中央合同庁舎第2号館内に置かれている。2008年以前は海難事故の事故調査及び審判を行っていた海難審判庁、そして航空事故と鉄道事故の調査を行っていた航空・鉄道事故調査委員会があり、運輸安全委員会は両者の事故調査業務を統合したものである。同時に、海難事故の審判業務は新設された海難審判所へ移管された。
前身となる組織のうち、海難審判庁は戦前より原型となる組織があり、幾度の改組を経ながら続いていたものである。
一方の航空・鉄道事故調査委員会は1971年7月の全日空58便・自衛隊機空中衝突事故(雫石事故)を契機として、1974年1月に運輸省内へ設置された航空事故調査委員会を前身としている。信楽高原鐵道列車衝突事故(1991年)、日比谷線列車脱線衝突事故(2000年)などを契機に、鉄道事故に関する調査も担うべく2001年組織名が改められ、2008年まで続いていた。
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関連項目
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