道後温泉とは。
本項目では両方述べる。また、道後温泉の別館、椿の湯と飛鳥乃湯泉についても述べる。
1.の概要
道後温泉は開湯3000年の歴史を豪語する日本最古の温泉である。
時代は明確ではないが昔、足に傷を負った白鷺が湯で傷を癒していたのを発見し、人々が入浴するようになって温泉が発祥したという伝説が残っている。付近の山からは縄文時代の土器が出土しているため、この付近に3000年以上前から人が住んでたことが判明している。
また、かの聖徳太子や神話の大国主命と少彦名命が訪れたと風土記に記されている。少なくとも聖徳太子が入った記録が文章として残っているので最低でも1,400年以上の歴史があるのは間違いない。
温泉街は道後温泉本館を中心としており、周りはホテルや旅館などの宿泊施設や商店街・飲食店で本館を囲う造りをしている。ホテルは源泉から引き湯してるものもあれば地下1000mものボーリングを行い新規に温泉を開削してるもの、中には数キロほど離れた奥道後温泉から引き湯を行っているホテルもある。
街には足湯や手湯が点々と置かれており、自由に楽しむことができる。
また観光客やカップル連れで賑わう道後温泉本館のすぐ近くに愛媛最大の風俗街があるのでそっちのお風呂も堪能できる。
1.へのアクセス
鉄道 :JR松山駅から伊予鉄道市内線(路面電車)で道後温泉駅行きに乗り終点で下車。
飛行機 :松山空港からリムジンバスで直行できる。
船 :三津浜港、もしくは松山観光港からリムジンバスで直行できる。
自家用車 :松山自動車道松山インターを降り右折、しばらく直進してT字路を左折(目の前に松山南警察署がある)。国道33号線を西進し天山交差点(激混み)を右折、松山環状線に乗ったら道後温泉こっちという道路標識があるので指示に従う。ボロいカーナビ、特にグーグルマップ使用時は指示が出る前に分岐が来ることがあるので松山インターを降りた直後は注意(中央寄りの出口から出ると吉)。
駐車場は道後温泉本館すぐ近くと風俗街近く(それでも本館から徒歩五分ぐらい)に市営駐車場があるのでそちらを利用のこと。
2.の概要
現在の道後温泉本館は1894年建造、1924年に増築が行われた建物である。建物のすべてが1994年に国指定重要文化財になっている。
アニメ映画『千と千尋の神隠し』に出てくる旅館『油屋』のモデルの一つ、そして夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場することであまりにも有名。夏目漱石は松山は嫌いだが道後温泉が大好きで毎日のように入っていたそうである。
本館は霊の湯、神の湯と浴場が二個所あり、料金は4種類ある。
- 神の湯階下:風呂に入るだけ。
- 神の湯二階:風呂+二階大広間で休憩。おせんべい付き。
- 霊の湯二階:神の湯二階のサービスに皇室専用浴場『又新殿』見学ツアー付き。
※霊の湯は浴場も休憩用大広間も神の湯とは別の場所になる。 - 霊の湯三階:風呂+三階個室で休憩+お菓子は坊ちゃん団子+『又新殿』見学ツアー。
※2019年現在、道後温泉は改築中のため神の湯階下しか利用できない。
霊の湯についてはやや値は張る(1200円~1500円ぐらい)。また、入浴時間が一時間以内(それ以上長湯する人もいないと思うが)と制限されている。それを思うと、入浴客を回転させなければならない程、道後温泉が賑わっていることが伺える。
大理石の浴槽が意外にもいい味出して「これがあの日本最古湯の中の一つかぁ……」なんて言いながらいい気持ちになってしまいがちだが、実は数十年前までは檜風呂であった。坊っちゃんが入ったのはこちら。明治時代当時は『坊っちゃん』の記述によれば『8銭で頭も体も洗ってもらい、大広間で休憩できた』そうで、現在の価値から言えば1600円ぐらい(霊の湯三階ぐらいの料金)で体も洗ってもらえたようである。時代の移り変わりとともにサービスの内容は変わっているとはいえ、多くの人の心の疲れをとり、そして愛されてきた姿は昔と変わらない。
椿の湯&飛鳥乃湯泉
どちらも道後温泉の別館であり、一般客も入れる松山市営の公衆浴場である。同じ敷地内に二棟立っており、向かって右が椿の湯、左が飛鳥乃湯泉である。
椿の湯は風呂に入ることに特化したいわゆる銭湯で、床、壁、浴槽と屋根以外は花崗岩を張られたインパクトある浴場が特徴。
飛鳥乃湯泉は道後温泉の改築を念頭に入れ、改築中の道後温泉の代替設備として作られた。
一階は普通の浴場。二階は大広間の休憩室と個室休憩室、家族風呂が設置されている。二室ある家族風呂は本館又新殿をモチーフにした花崗岩つくりの浴槽がしつらえてある。建物は聖徳太子が入ったことがあるということで飛鳥時代をモチーフにしたものである。
行き方は道後温泉本館真ん前の商店街アーケードを突っ切ったらすぐ右手にある。余談だがすぐ隣がストリップ劇場というのがネタにされる。
注意
くれぐれも
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