道路標識とは、主に道路の脇に設置され、道路を利用する人(運転者・歩行者など)に必要な情報・警戒喚起・指示などを行うものである。
概要
「標識」といえば、最初に「道路標識」が出てくるほど、多くの人の目に止まるものである。日本における標識は道路交通法・道路法により、形状や使用目的・設置者が決まっている。海外のものは日本とは異なるものも多いが同じものもある。
1968年に国際連合で定められた「道路標識及び信号に関する条約」が国際基準になっている。日本は条約非締結であるが、条約にて定められているデザインと同じ標識も多い。
日本の道路標識
駐車禁止標識や速度規制標識など、どこでも見られるものから、各種オリジナルの標識など地域性があるものも見られる。中には制定されているにもかかわらず、日本全国を探しても数カ所の設置例しか見られないももある(併走可・駐車余地など)
自動車用と思われがちだが、自転車や歩行者に向けられたものも多数存在する。例えば、秋葉原の中央通りには「横断禁止」の標識が立っており、横断歩道以外の場所を歩くことは、ただ危険だというわけでなく違法行為となる。
ちなみに、以前は鉄板が主な材質であったが、最近はほとんどがアルミ製となっている。
道路標識の設置者は道路交通法と道路法、デザインや文字の大きさ等は道路標識、区画線及び道路標示に関する命令(国土交通省令)によって定められている。
設置方法
道路の横に立てる「路側式」、上空に梁を出し、梁に標識を設置する「片持式(オーバーハング式)」、門型に設置する「門柱式」の3つがある。
標識と種類
■案内標識
主に行先の方面や距離を「案内」する標識で大型の物がほとんど。
一般に高速道路に関連する物は緑色、それ以外は青色が利用されるが
最近では高速道路と同等の高規格道路でも緑色を使用するケースも多い。
ちなみに、国道や県道の番号を表記したおにぎりやヘキサも分類上は案内標識に含まれる。
国道番号(118-C) |
◆警戒標識
カーブや交差点など、運転中に特に注意したい事項への「警戒」を喚起する標識で、黄色地に黒字で統一。
落石注意や急勾配など山間部のイメージが強い標識だが
バイパスの車線数の増減や踏切の存在等、都市部で多く使われる内容のものも多い。
十形道路交差点あり(201-A) | |
ロータリーあり(201の2) | |
右方屈折あり(202、203) | |
左つづら折りあり(206) | |
踏切あり(207) | |
信号機あり(208) | |
すべりやすい(209) | |
落石のおそれあり(209の2) | |
合流交通あり(210) | |
車線数減少(211) | |
幅員減少(212) | |
二方向交通(212の2) | |
上がり急勾配あり(212の3) | |
道路工事中(212の3) | |
横風注意(214) | |
動物が飛び出すおそれあり(214の2) | |
その他の危険(215) |
○規制標識
最も一般的な、速度や車種等を「規制」する標識。色は赤が多く使われる。
円形がメインだが、一時停止や徐行といった逆三角形のものも。
斜線を引く事で禁止を表す場合が多く、斜線が2本のものは1本よりも強い規制を意味する。
徐行(329) | |
一時停止(330-B) | |
通行止め(301) 通称、「全面通行止め」。 |
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車両通行止め(302) | |
車両進入禁止(303) | |
二輪の自動車以外の自動車通行止め(304) | |
大型貨物自動車等通行止め(305) | |
二輪の自動車・一般原動機付自転車通行止め (307) | |
車両(組合せ)通行止め(310) | |
自転車以外の軽車両通行止め(308) | |
特定小型原動機付自転車・自転車通行止め(309) | |
指定方向外進入禁止(311) | |
危険物積載車両通行止め(319) | |
重量制限(320) | |
高さ制限(321) | |
最大幅(322) | |
自動車専用(325) | |
普通自転車等及び歩行者等専用(325-3) | |
歩行者等専用(325-4) | |
歩行者等通行止め(331) | |
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最高速度(323) | |
追い越しのための右側部分はみ出し通行禁止(314) | |
追い越し禁止(314-2) | |
転回禁止(313) | |
車両横断禁止(312) | |
駐停車禁止(315) | |
駐車禁止(316) | |
時間制限駐車区間(318) | |
一般原動機付自転車の右折方法(二段階)(327の8) | |
一般原動付自転車の右折方法(小回り)(327の9) | |
環状の交差点における右回り通行(327の10) | |
一方通行(326) | |
普通自転車専用通行帯(327の4の2) | |
進行方向別通行区分(327の7-A) | |
警笛鳴らせ(328) | |
歩行者等横断禁止(332) |
■指示標識
規制標識とは対照的に、可能な事を「指示」している標識で、青地が使われる。
他の標識に比べて種類が少なく、設置されている範囲も狭いので見かける機会も多くはない。
駐車可(403) | |
停車可(404) | |
優先道路(405) | |
安全地帯(408) | |
横断歩道(407) | |
自転車横断帯(407の2) | |
横断歩道・自転車横断帯(407の3) |
□補助標識
他の標識の下に付設して標識の説明を「補助」するための標識。
主に規制標識と併せて使われ、標識の内容の対象となる車種や時間などを表す。
内容によっては長文となり、他の標識と同等かそれ以上の大きさになる事も。
距離・区域(501) | |
始まり(505) | |
区間内(506) | |
終わり(507) |
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