遠野志貴(とおの しき)とは、
概要
誰に対してもそれなりに優しく中立的な立場を貫く事の出来る好青年。
誰に対しても優しいが、色恋沙汰には鈍く、彼に思いを寄せた女性からはこぞって「鈍感」「朴念仁」「一番悪い人」等と散々な言われようである。
私物をあまり持たない性格で自室の中は物が少ないが、刃物の収集癖がある。絶倫エロメガネ。
幼少期の頃に蒼崎青子とであっており、その際の教えでどうしようもないほどの善人だが根は世捨て人に近く、あるヒロインが思考を読んだ際の感想が「針の山を歩く修験者に似ている」と評している。
大財閥「遠野グループ」の御曹司であるが、幼少の頃の事故で重症を負った時から、半ば勘当される形で親戚の家・有間家で過ごしていた。
しかし志貴が高校2年生の時、その父親が死亡した事で妹の遠野秋葉が遠野家当主となり、秋葉の意向によって遠野家に戻る事となった所から物語が始まる。
プロフィール
- 誕生日:10月15日
- 年齢:17歳
- 血液型:AB型
- 身長:169cm(同人版) 173cm(リメイク版)
- 体重:57kg
- 属性:不明・不明
(選んだヒロイン、選択肢によりアライメントが変わるというある意味で分岐のあるアドベンチャーゲームの主人公らしい設定) - 好きな物:努力、人間関係、思いやり、大型の猫
- 嫌いな物:吸血鬼、思いやり、自己完結している生命
- 天敵:無限、混沌、完全
担当声優
- 野島健児(MELTY BLOOD 他)
- 小林由美子(カーニバル・ファンタズム・子供時代)
- 鈴村健一(真月譚 月姫)
- 根本圭子(真月譚 月姫・幼い志貴)
- 金本涼輔(月姫 -A piece of blue glass moon-)
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ここから先は、『月姫』のネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
遠野と七夜
志貴は遠野家長男であるが、秋葉や彼等の父親を始めとした遠野家の人間とは血は繋がっていない。
志貴は退魔の力を持つ一族「七夜」の者であり、彼が時折見せる人間離れした体術は幼少の頃に七夜の一族で身につけた技術である。
一方、遠野家は大昔に日本固有の「鬼」と混血した人ならざる人としての一族である。
志貴がまだ幼い頃、遠野家当主・遠野槙久は七夜の退魔の力を恐れ、軋間紅摩を用いて七夜の一族を滅ぼしにかかり、志貴一人を除いて全ての七夜の人間を殺害。しかし志貴は、槙久の子である「四季」と同じ「シキ」と言う名前であったという理由からきまぐれとして養子に迎え入れられる。
遠野の長男は四季であるが、ある時四季は転生してきたロアに人間としての人格を消され、結果混血としての人格が表に出てしまい反転。秋葉を殺そうとしたが庇った志貴を殺してしまうと共に、自身も槙久によって一度殺され、奪った命で辛うじて生き延びた後も地下深くに幽閉されていた。
そうして四季の存在が無かった事にされたため、暗示によって七夜志貴だった頃の記憶を消されたうえで志貴が繰り上がる形で遠野家長男となった。
この際に志貴は遠野秋葉の力によって蘇生され、二度死を体感したために直死の魔眼に目覚める。
秋葉から常に命を分けられて生きているので元凶である四季(ロア)が志貴の力を奪うのをやめない限り、秋葉が力の提供をやめた瞬間に手さえまともに動かせなくなる。
志貴は時折耐え難いほどの殺人衝動に駆られる事がある。これは七夜の退魔の力の片鱗であり、「人でないもの」に対する衝動であり実際は「退魔衝動」である。
作中ではアルクェイドを初めて目にした時に自らも気づかぬ内に尾行し殺してしまっていた他、ネロ・カオスを殺した際も普段の志貴からは想像もつかないような好戦的な言動が見えていた。
この状態のことは作中で呼び名がないためファンの間で「七夜モード」、「反転志貴」、「殺人貴」などと呼ばれている。(メルティブラッドがないころは「七夜志貴」とも呼ばれていたが、後に別キャラとして出たため差別化のために言われることは少なくなった。尚、七夜志貴の項目にもあるが多重人格ではない。)
この状態には切れた場合、もしくは命の危険がある場合になる。
恋愛観について
作者から下手であると言われており、これは知り合いの大部分が全て均等であるからである。妹曰く
「貴方は優しい人だから、同時にとても冷たい人なんです。・・・・・・だって兄さんは誰にだって分け隔てなく接するでしょう?どんなに憎い人でも、どんなに好きな相手でも遠野志貴の中では一番になる人がいない。兄さんは誰だって好きになれるし、誰だって許してしまえる。<中略>それは優しいという領域を逸しているのよ、死期を悟った老犬が自分から消えていくように、自分から何かを残そうとしてくれない」
が、その中から頭一つ抜きん出る人が出れば、わき目も振らずにその人を一番にする。更に基本的に器用な性格ではないので二番や三番といった相手を作れない、本当の自分をわかって欲しい人にお勧めと作者にいわれている。
戦闘能力について
素の戦闘力は高くはない(とはいえ一般人に比べれば高く遮蔽物を使わずに速さだけで動体視力を超える)が、上記の反転状態になると七十匹の獣の群れを瞬殺したり、大型の獣や角の生えた馬や空をとぶ大きなトカゲ、蟹のような蜘蛛などの幻想種なども殺している。
Fateの主人公である衛宮士郎とは公式で投影した宝具を片っ端から殺せるために志貴が有利だが、自滅するほど脳を酷使してしまう。
月姫本編の1年後のメルブラ世界では人間最強クラスのシエルに限定解除されたら最悪撤退すらできないとまで言われており、(おそらく正史である1年後の)世界では、魔術協会に30人ほどしかいない封印指定の魔術師を、殺されずに生きていることが信じられないと思わせるまでに追い詰め、死徒二十七祖の7位アインナッシュ、10位候補ルヴァレを殺し死徒社会において噂になりだした神出鬼没の災禍となっている。
「生き物としてはアンタの方が強いけど(---だが、それが殺し合いなら)俺の方が優れてる」
作者である奈須きのこがオタク文化を知ってからこうなりたいと考えたキャラであり、
悪意をもって接すると破滅させられる変わったタイプの正義の味方とされている。
関連動画
関連項目
- TYPE-MOON関連の一覧
- 月姫
- MELTY BLOOD
- 直死の魔眼
- アルクェイド・ブリュンスタッド
- 遠野秋葉
- 軋間紅摩
- 七夜志貴
- 衛宮士郎(性格的な食い違いから知り合ったら仲は良くならないとされる)
- 殺人貴
- 葬志貴
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