『遠野物語(とおのものがたり)』とは、柳田国男によって編纂された説話集である。
概要
岩手県遠野市(当時:陸中遠野郷)に伝わる民話、説話を遠野出身の佐々木鏡石(本名:佐々木喜善)による口述から民俗学者の柳田国男がまとめた説話集である。1910年発行であり、冒頭では「この書を外国に在る人々に呈す」とされている。日本の民俗学に大きな影響を与えた。
長短合わせて119話からなる。題目には大きく地勢、神の始、里の神、神女、天狗、山男、山の霊異等々と分類されている。山中にありそこにあるものをを持ちかえるとその人に幸福をもたらすという不思議な家マヨイガ(マヨヒガ)や、雪女、川童(カッパ)、山姥などの妖怪の話、カクラサマ、オシラサマ、ザシキワラシなどの神様の話などが採録されている。
2013年にパブリックドメインとなったため、青空文庫で公開されている。
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- 柳田国男『遠野物語』
(青空文庫):1960年(昭和35年)発行、岩波文庫「遠野物語・山の人生」版。テキスト・XHTML。新字新仮名。
- 柳田国男『遠野物語』
(国立国会図書館デジタル化資料):1910年(明治43年)発行、佐々木鏡石述・柳田国男著。柳田国男自身が350部発行したバージョン。画像データ。新字旧仮名。
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