遥か幽き苑の王とは、ま(猫) によるクトゥルフ神話TRPGキャンペーンのリプレイ動画である。
概要
クトゥルフ神話TRPGのシステムを使ってはいるが、世界設定はクトゥルフ神話のような別の何かとなっており、既存の神話生物は一切登場しない。主に『手慣れたPL達の知識を一度役立たずにし、起こっている事象から何の予測も立てられない状態で、自力で条件を考えないといけない』という意図がある。
例えば誰かが時間跳躍を行ったとしても、ティンダロスの猟犬に追われる事はない。しかし『別の何か』に追われる可能性は十分にあり、そうなればPLとしてのメタ読みも効かない状態で条件や対処法を推理し、立ち向かわなければならないという事になる。
また珍奇なハウスルールや適当な裁定も含まれており、KP曰く『クトゥルフどころかホラーですらない』。絶対嘘です。
KPやPC達は長年一緒に遊んでいるだけあってお互いに性格を熟知しており、気心も知れた相手故にKPとPL間で無茶ぶりの応酬が絶えない。
特にPC達はホンの些細な事から状況を読み解く為、KPは常に気が抜けないとの事。仲良しで羨ましいですね。
全5話構成のキャンペーンで、2022/01/29現在4話がスタート。
※動画内では魔術に対する解説が良く行われているので気になる方は必見。
あらすじ
1話『ノゾミ・カナエ・タマエ』
2019年6月5日。東京都府中市叶枝町、都立叶枝西高校の2-Aの生徒であるPC達は、放課後に雑談するクラスメイト達が友人の謎の失踪について話しているのを耳にする。それが非日常の始まりだと知らずに……。
さぁ、みんな死ぬがよい。
2話『甘き午睡のまどろみの香』
7月9日。期末考査も終わり皆が一息ついた頃、校舎で幽霊が出たという噂が流れる。
また何かの事件の先触れなのかと、不安と期待を胸に一同は、目撃証言の多い3階の廊下へと足を運ぶ。
褒美に死をやろう、NPCの。
3話『ドクサの海に潜む真実』
8月11日。夏休みを満喫すべく、男1人女4人という謎の男女比での熱海旅行へ行く事に。
家族5人向け2泊3日の熱海旅行チケットに燕が見事当選し、それぞれの想いを胸にバスに乗り込む。
3話は癒し回、ゆるふわぼのぼのセッションです。
4話『雫の落ちて華と成る』
11月3日。1ヵ月の準備期間を設けて、ついに始まった文化祭。
そして日曜日の2日目、名無子を交えたいつもの一同はキャッキャしながら満喫する最中にクラスメイトから、修行の旅に出ていた菫の兄が前日に尋ねて来ていたと言う話を耳にする。
虚数存在を明らかに理解しており……。
探索者
第2話の実プレイ直前にCoCTRPG第7版の日本語版ルールブックが発売された為、移行に伴って技能構成が微妙に変化している。
寺生 丁
【第6版】
STR | 8 | DEX | 11 | INT | 15 | IDEA | 75 |
CON | 12 | APP | 14 | POW | 12 | LUCK | 60 |
SIZ | 12 | EDU | 12 | SAN | 60 | KNOW | 60 |
技能 | 医学50 / 応急手当80 / オカルト80 / 回避72 / 制作(物語)65 / 図書館80 / 目星80 |
▼ 【第7版】 ▼
STR | 40 | DEX | 55 | INT | 75 | IDEA | 75 |
CON | 60 | APP | 70 | POW | 68 | LUCK | 25 |
SIZ | 60 | EDU | 60 | SAN | 60 | KNOW | 60 |
技能 | 医学46 / ヒプノーシス51 / オカルト80 / 回避72 / 制作(物語)65 / 図書館80 / 目星80 |
寺生まれ。オカルト好きの一般人。いわゆる洒落怖系のSS制作を趣味にしており、怪現象に積極的に興味を持つ。自称陰キャだが、高めのAPPのおかげか悪感情はあまり抱かれていないようだ。
しかし当人の自己評価は低く、第1話時点では『気持ち悪く思われたら嫌だし……』という理由で女子に近付くことすら躊躇して身を隠していた。
学校内に仲のいい友達もいる様子がなく、趣味一辺倒に生きる帰宅部で、オカルトの話になると急に早口になりがちな、ちょっと残念な少年。
そんな陰キャの道を突き進む普通の少年だったが、1話の事件以降は少しずつ打ち解けると共に、周囲の女性陣(と一部の男性陣)からの評価を高めている。パーティ唯一の男子ながらヒロイン枠扱いされることも多く、PC・NPC、そしてKPやPLを問わず頻繁にからかわれては困惑している。どうしてこうなった。
趣味一辺倒で生きてきたが故の話題の少なさから自分を低く見積もっている節があるが、それを除けば思慮深く清潔感のある丁寧な人間であり、親しい者からの評価ほど高くなる傾向にある。
2話以降、新たな特技として披露しはじめた〈ヒプノーシス〉によって思わぬ才能が開花する。
中の人のリアルEDUがコメント等の話題に上ることも多く、生半可な知識は判定いらずで越えてくる。
余談だが、本編外で異世界を冒険している際にもやっぱり女性陣に振り回されているらしい。
ただのオカルト趣味の一般人だったはずが、事件を追う途中で魔女――名無子の血の祝福を受け入れた事により、人間を辞め魔の道に進み、魔術結社『ネームレス・シャドウ』に属する事となる。
胸には所有の刻印が刻まれており、同程度の知覚能力が無ければ見ることが出来ない。本人は淫紋と喜んでいる。唯一の男子がそれでいいのか?
魔女から授けられた異能力のうち1つ【魔女の目】による虚数視力は特に頻用しており、発動の際に目が赤く光るのも本人は気に入ってるようで、意味もなく何度も明滅させて遊ぶこともある。
執行 菫
【第6版】
STR | 13 | DEX | 5 | INT | 13 | IDEA | 65 |
CON | 10 | APP | 16 | POW | 14 | LUCK | 70 |
SIZ | 14 | EDU | 11 | SAN | 70 | KNOW | 55 |
技能 | 回避90 / キック90 / マーシャルアーツ90 / 運転(バイク)50 / 鍵開け70 / 目星42 |
▼ 【第7版】 ▼
STR | 65 | DEX | 25 | INT | 65 | IDEA | 65 |
CON | 50 | APP | 80 | POW | 70 | LUCK | 70 |
SIZ | 70 | EDU | 55 | SAN | 70 | KNOW | 55 |
技能 | 回避90 / 近接戦闘(格闘)90 / 魅惑90 / 運転(バイク)50 / 鍵開け70 / 目星42 / 鑑定22 |
2-A美少女二大巨頭のひとりで、良家のお嬢様。いつもニコニコ笑って積極的に距離感を詰めてくるのでとても絡みやすく、クラスでも人気者で非常にモテる上に、作中随一の巨乳キャラでもある。自称おっとり系と言いつつ初期技能の〈運転(バイク)〉や〈キック〉が光る。
陰キャだらけのパーティを持ち前のコミュ力でまとめ上げ、事態解決に向けて皆を引っ張る実質的なリーダー格。明るく物怖じしない性格も手伝って、大人たちや外部の人員とのやり取り窓口を担ってもいる……が、真面目なやり取りをする一方で時々氷室をからかったりもしている。
何らかの電波を受信しているのか、女神からの電波を直でダイスに流し込まれているのか、時に突拍子もない大胆な行動や大胆なファンブルにより、話の流れを混沌の淵へと引っ張っていくことも多々ある。
しかし、それらの行動の裏には進行や解決に向けた布石や、起こりうる事態への牽制や探りの意図が計画的に隠されているのが常であり、ある意味最も油断ならない人物。
探索や交渉においてはやたらとファンブルを出すが、こと戦闘においては攻防ともに無類の出目の強さを発揮する。技能構成から仮面ライダーと同一視されることも。
余談だが、本編外で異世界を冒険している時にも戦闘面で暴れてる模様。
蛮族や幻獣をなぎ倒し、日本での戦いより楽と笑顔で言い始める始末。グラップラー菫。
3話終了時点では未だに謎に包まれているが、何らかの秘密を有しているようだ。
戦闘面においては絶対的な強さを持ち、特にボス戦で周りがボロボロになっていく中ひとりだけピンピンしてたり、走り気味のKPダイスをそれ以上の出目で超えてきたりと、周囲のダイス運を全部吸って力に換えている疑惑すら出ている。さらには演出も手伝って、これまでのボス級神格のトドメを全部一人で刺している神殺しガール。
もう全部アイツ一人で良いんじゃないかな
椿木宮 燕
【第6版】
STR | 10 | DEX | 10 | INT | 13 | IDEA | 65 |
CON | 10 | APP | 13 | POW | 10 | LUCK | 50 |
SIZ | 10 | EDU | 13 | SAN | 50 | KNOW | 65 |
技能 | 応急手当60 / オカルト48 / 回避95 / 隠れる80 / 図書館80 / 物理学48 / 目星95 |
▼ 【第7版】 ▼
STR | 50 | DEX | 50 | INT | 65 | IDEA | 65 |
CON | 50 | APP | 65 | POW | 50 | LUCK | 50 |
SIZ | 50 | EDU | 65 | SAN | 50 | KNOW | 65 |
技能 | 応急手当60 / オカルト48 / 回避95 / 隠密80 / 図書館80 / 物理学58 / 目星95 |
『この世に不思議なことなどなく、全ては物理学で説明できる』を信条とし、平穏無事な人生を願って過酷な世界に降り立った、物理学をこよなく愛する被虐待児愛されキャラ。パーティ随一の不幸担当。ファンブル率では菫に負けるが、ここぞという時に決まってダイスの女神の寵愛を受けることに定評がある。
催眠などの精神干渉にやけに弱く、高確率で抵抗ロールに失敗する。今日も「ふーん、エッチじゃん」の合唱が聞こえる……。
そして服のセンスが致命的にダサい。新コーデを披露しては皆に揃え直して貰うのも恒例行事になりつつある。
戦闘能力は回避極振りの技能構成で、攻撃能力はあまり無いが、それでも追い詰められた時には奇跡的な出目による火事場の馬鹿力で(少なくない代償と共に)切り抜けている。
何かと薄い本のネタに事欠かない話題の絶えないキャラクター。
4話開始時点での好感度一覧が公開された際には一人だけ『依存度』と表現されていたり、中でも丁への数値が一番高く、一種の洗脳かと語られていたり、また最近は丁とオカルト・物理学関連の討論や仮説についてのやりとりを繰り返しているらしく、最近は訓練された視聴者からカップリングの支持が厚い。
余談だが、本編外で異世界を冒険している際にも不幸が絶えない模様。
他全員は回避したのにしっかり一人だけ運悪く触手トラップに捕まるなど、被虐体質(運命)は健在。
幾度となく単身怪異の矢面に立たされたり、怪異とかではなく普通に乗用車に轢かれかけたりと、肉体的にも精神的にもとにかく酷い目に遭う。あまりの不憫ぶりにKPのみならず、一部の訓練された視聴者層からも虐め可愛がりたいとの声がよく上がる、本動画内である意味一番愛されている存在。
3話では実際にSAN値が0になった上に念入りにHPも0にされ、心臓を貫かれついに死亡する。
……が、『幸運と不運の神』こと因果律の神格である吉祥黒闇天との合一化によって、砕けかけた魂を癒合され、復活。文字通りダイスの女神そのものとなる。以降この神の権能『鳳蝶旋舞』を振るい、幸運と不幸をばら撒く存在になる。丁に続いて人間を辞めることとなった。
因みに2022/01/29現在、このシリーズ中で1話のPart-0に次いで再生数の多い回は、燕が死ぬ回の動画である。なぜだろう……。
NPC
学校関係者
宮野目 ウズメ
キャンペーンを通してのメインNPCであり、菫と並ぶ2-A美少女二大巨頭の一人。周囲からの評価も高めで、クールでどこか近づき難い高嶺の花のイメージを持たれがちだが、実際には距離を置かれる理由がよくわからずに避けられていると思い込んでいた、微妙にコミュニケーション不全な女子。
内心では支配欲が強く、仲良くなった相手を自分に依存させて可愛がったり、密かに価値観を自分に寄せたりしようと企む魔性の女でもある。
普段からよく丁をからかって玩具にしており、カップリングの支持が厚い。加えて4話現在、ウズメのPOW65に対し、丁の技能ヒプノーシスが68まで成長したため、通常成功同士でも抵抗判定で負けるようになった。催眠で薄い本が捗る。
また、菫を一番の親友と呼び、好感度も一番高い事から百合カップリングの支持も厚い。いいぞもっとやれ。
余談だが、本編外で異世界を冒険している際にもカップリングネタは尽きない。
吸血鬼と人のハーフとなって日替わりで仲間の血を吸っており、一番おいしいのが菫で、好きな味なのが丁だとか。
かつて常闇の大樹を祀り、慰撫していた祭司の御三家のうち『宮野目家』の末裔であり、第1話の一連の事件の黒幕のうちひとり。
千春が魔女の助けを借りて『おまじない』の形で不完全な犠牲儀式を広め始めたことにいち早く気付き、その事態を利用して数名の生徒を犠牲とし、こちらに出てくる前に大樹への道を開こうとしていた。
この事実は夕人と菫だけが知っている。
斎賀 珠姫
キャンペーンにおけるもうひとりのメインNPCで、謎多きちびっ子少女。現代の水準を遥かに上回る技術で遺伝子に手を加えられているらしく、身体能力の強化や、本来知るはずのない知識を持つ。本人の記憶も幼少の頃は判然とせず、自身も疑念を持っている。
1話の事件を切っ掛けにしてPC達と共に高校生活を送る事になり、さまざまな知識を身に着けるべく高校生の日常を満喫中。
クラスではマスコットキャラとして愛されている。背が小さいせいか方々から可愛がられがちだが、本当は男に甘えられたい派だとか。
本編での描写は少ないが、2人きりの時に態度が変わる情報や、3話のエピローグでは寝惚けて丁の布団に入り込む可能性が一番高いとの情報などから、こちらでも訓練された視聴者からの丁とのカップリングの支持が静かに厚くなってきている。誰か薄い本描いて下さい。
余談だが、本編外で異世界を冒険している際にも前線で大活躍してる模様。
毎ターン3桁のダメージを無効化してくる無敵の珠姫、無敵姫と恐れられているとか。
仲村渠 侘助
2-Aのクラスメイト。名字が言いにくいためか、菫にはガダルカナル侘助と呼ばれている。ステータスを聞かれてKPがその場で振った結果、APP14とわりと高めになった。
第1話の犠牲者のひとり。2話では霊体状の身体で復活を遂げるが、それもオリジナルの死後複製された模倣体に過ぎず、睡蓮と共に消滅する。
カワサキ
このゲーム最強のラスボス。カービィの敵キャラのような顔をしているが詳細は謎に包まれている。
氷雨 千春
1話の事件における黒幕のひとり。大樹の憑代になってしまったさよりに会うために、名無子の助けを借りて『おまじない』を広めたが、ウズメがそれを利用することで計画が狂った。大樹が実世界に出てくる前に討伐されそうになったため、PC達に続いて薄くなった境界を通り抜けて、大樹のいる虚数知覚領域に向かう。
最期には封印されかけた大樹を庇うように立ったところを触手に貫かれ、さよりと共に新たな大樹へと変容していく中、珠姫によって封印される。
佐々木 紗季
2-Aのクラスメイト。わりとかわいく普通に良い子な一般市民。
伊月 さより
祭司の御三家『大槻家』の末裔。物語の始まる数ヶ月前に千春と共に異界に取り込まれており、千春を助けた代わりに、自身は常闇の大樹の憑代となってしまった。
上沢 巽
行方不明者二号。
瀬良 手鞠
虚数存在対策部からやってきた職員。『不幸な事故』によって退職した前担任に代わり、PC達の担任となる。
柳 隆一郎
祭司の御三家『柳家』の末裔。鈴原と結託し、常闇の大樹の研究のためにさよりを利用しようとした。
名無子
学校に伝わる都市伝説『魔女の教室』の主。
かつては『真名棄て』の異名で呼ばれる人間の魔術師だったが、魔術を極めて怪異となったらしい。ただし怪異の中では珍しく人間に友好的で、人の願いを叶える御手伝いをしており、基本的には個人個人への善意100%で動いている。
割と格好つけたがりで、実は寂しがりと感情豊かで人懐っこく、人間味に溢れている。本当は虚数存在対策部の人達とも仲良くしたいと思っている。(当人は対策される側の存在であるため危険視されている)
弟子としても男友達としても丁を非常に気に入っており、これまた訓練された視聴者から丁とのカップリングの支持が厚い。丁ってホントにモテるよね。
虚数存在対策部
鷹崎 氷室
警視庁虚数存在対策部第一課で働く警官で、正義感が強く、情も深い。
割と苦労人でもある。
訓練された視聴者から菫や夕人とのカップリングの支持が熱い。
特にひむ×すみのコメントは多く、ふとした瞬間にチラッと好意が見え隠れするのが熱い。
鳶那 正義 鳩ヶ谷 英雄
マサ&ヒデの愛称で、芸人思考が強くノリも良い人達。探索技能はどちらも優秀。
1話終盤、事件について探っていた正義が人の手によって殺害される。恐らく鈴原の手によるものだった。
烏丸 希望
いわゆる腐女子。同僚の目の前で上司題材のナマモノ妄想で盛り上がる胆力を持つ。
本人の技能は本来デスクワーク向きらしい。
その他
薬師寺 夕人
骨董品店『夕暮堂』の店主。過去に怪異に遭遇し生存してきた、元探索者とでも言うべき人材であり、様々な方面に豊富な知識を持つ。
宮野目ウズメの後見人。
虚数存在対策部という組織の在り方には少なからず否定的な感情を持っているようだ。
鈴原 邦夫
1話における一連の事件の黒幕のひとり。常闇の大樹の、ひいては虚数物理学の研究のために柳校長を協力させていた。
波久礼研究員
科警研の研究員。虚数存在対策部の人員ではないが、関連する機密は知らされており、協力し合う関係にある。
イカにんげん
美しきハードコア万華鏡集団『伊豆~インターナル・セクション~』という、伊豆周辺に出没する混沌のパフォーマンス集団。
ハードコア・テクノのBGMと共に集団で、側転でもバク転でもなく空中で回転し、激しい色と光によって、万華鏡のような視覚刺激を生み出し他社の脳へと干渉する。観光客のみならず地元住民にまでも
忘れ得ぬ
キラキラした
思い出
(物理的に)
を強制的にプレゼントする事を主目的とする、まさに極悪非道の連中。到底信じがたいような噂話ばかりが実しやかに囁かれていたため、創作された都市伝説上の存在と思われていた。
余りある迷惑行為に現代の法治国家がアウトロー宣言を繰り出す程。
イカにんげん達はホタルイカをたくさん食べることによって、ネオンサインのような発光現象の変化や、光学迷彩を能力として会得。
鳥のソレのような透明な瞬膜で眼球を保護出来たり鼻孔を閉じれる他、砕け散った肉片はちっちゃいイカになって逃げる事が出来たり、イカチャンが死ぬ時の声で爆発してもリスポーンする。
それでも彼らは人間なのだ。
余談だが、富山県はホタルイカ漁獲量が全国で1位。
イカにんげん達は自身の能力のことを『富山県民より奪ったプロメテウスの灯』と称している。
ハウスルール
キャンペーンで用いられている独自のルール・レギュレーションを以下に記す。
うちいくつかは第7版への移行時に仕様変更が行われているため、変更がある場合その旨も明記する。
PC作成レギュレーション
自信チェック
スキルリンク
戦闘ルール/進行手順
-
原則として同じマスに2体以上のキャラクターユニットを置くことはできない。
(ロールプレイによって納得できる理由が提示された場合はその限りではない) - 各キャラクターはDEX順に手番(ターン)を得る。
全キャラクターのターンが一巡するまでを1ラウンドと定義する。 - 各キャラクターは手番の開始時にAP(行動ポイント)を3まで得る。
(前ターンに余剰したAPがあったとしても合算されず、毎ターン開始時に3になる)
APは【移動】と【行動】にそれぞれ分配し、費やすことができる。
行動とは即ち『攻撃』『集中を要する技能の使用』『アイテムの手渡し』などが該当する。
APを消費しない(さほど集中を要さない)技能の使用はKP・PLともに提案することができ、
適用可能か否かはKPが最終決定する。 - 【移動】を行う場合、1マス移動するごとに1のAPを消費する。
- 【攻撃】を行う場合、武器ごとに設定されている『1ラウンドの攻撃回数』までしか
そのターン中に攻撃することはできない。 - 攻撃以外では、同一ターン中に2回の【行動】を行うことは原則としてできない。
【第7版以降】ただし、プッシュ・ロールの宣言をする場合はその限りではない。 - 各ラウンド開始時に『回避に専念する』と宣言することで、一切の移動・行動を放棄する代わりに、
そのラウンド中は自身の〈回避〉技能値を2倍にして判定することができる。
戦闘ルール/命中と回避(ダメージ計算)
- まず攻撃側が任意の攻撃系技能で命中判定を行う。
命中判定時の出目が90~00で、かつ技能に失敗した場合のみ攻撃失敗。それ以外は命中となる。
さらに、技能に成功していた場合、その【十の位】の数値をダメージに加算することができる。
(たとえば、近接攻撃技能に45で成功した場合、ダメージに+4する)
つまり、『高めた技能にギリギリで成功するほどダメージが高くなる』。
命中判定にクリティカル(01~05で成功)した場合、この【十の位】の加算ダメージの代わりに、
2d10を振り、その出目を加算することができる。 - 対して、防御側は〈回避〉に成功することで、その出目の【十の位】の数値を
被ダメージから減算することができる。1ラウンド中の回避可能回数に制限はない。
ただし、この減算によって被ダメージを1未満に軽減することはできない。 - 回避判定に01~10で成功した場合、(回避可能な攻撃ならば)完全回避によりノーダメージ。
そのラウンドで『回避に専念』していた場合、01~20で成功した場合に完全回避。 - なお、マーシャルアーツによるダメージ倍加は、通常と異なり、
『ダメージボーナスや追加ダメージの合算後の数値』を2倍にする。
達成値 | 追加ダメージ |
通常成功 | 十の位の数値 |
ハード成功 | 十の位の数値x2 |
エクストリーム成功 | 2d10 |
また、ハード成功した攻撃は、回避にもハード以上で成功しなければダメージを減算できず、
エクストリーム成功した攻撃は、回避にもエクストリーム成功しなければダメージを減算できない。
- 対して防御側は〈回避〉あるいは応戦を行う。
〈回避〉技能に成功することで、出目の【十の位】の数値を被ダメージから減算することができる。
エクストリーム成功した場合、(回避可能な攻撃ならば)完全回避することができる。
『回避に専念』していた場合、ハード・エクストリーム成功の基準値も、2倍にした後の数値を参照する。
- 応戦を選択した場合、攻撃側よりも高い段階で攻撃技能に成功する(通常成功にはハード成功、ハード成功にはエクストリーム成功)ことにより、その達成値を用いて対象に攻撃することができる。
ただし、応戦に成功しても被ダメージを減算・回避することはできない。
飽くまでもダメージ覚悟で相手も削る選択肢となる。
EX-Attack
- 攻撃宣言を行う時、任意の非戦闘技能を同時に併用することで、その技能を戦闘に応用した
特殊攻撃を行うことができる。これをEX-Attack(エクストリーム・アタック)という。
たとえば、〈跳躍〉〈キック〉で馬跳び投げや蹴り飛ばし、〈乗馬〉〈ナイフ〉で乗り攻撃、
〈水泳〉〈鞭〉で水中殺法など、とにかく面白くなれば技能の拡大解釈含めて採用してよい。
演出はKPが決定するが、PLの申告はなるべく汲む。 - 各種非戦闘技能は1戦闘中に1回ずつ、EX-Attackに使用できる。この制限は成否に関わらない。
- 攻撃に用いた戦闘技能に成功し、かつ出目がEX-Attack宣言に用いた非戦闘技能の値以下だった場合、
マーシャルアーツ同様に、合算後ダメージを2倍にして相手に与えることができる。
なお、マーシャルアーツとの併用はできない。
非戦闘技能の値を下回れなかった場合は、通常通りの攻撃として処理する。 - 【第7版のみ】応戦可能なタイミングでのみ、〈回避〉技能を参照して応戦型EX-Attackを行える。
これに成功した場合、紙一重で攻撃を躱しながら、ダメージ2倍の反撃を与える。
失敗した場合、(たとえ回避にだけは成功していても)軽減できずにダメージを受ける。
通常のEX-Attack同様、〈回避〉技能によるEX-Attackは各人1戦闘中に1回しか行使できない。
レベルアップ(超常慣れ)
- 各PCは超常の存在との戦闘によって経験値を得、その累積量によってレベルアップしていく。
これは各々の『超常慣れ』度合いを示し、戦闘能力が向上するが、最大SAN値の低下を招く。 - レベルアップはPCが初めて経験値を獲得した瞬間に解禁され、累積された経験値が
現在レベルと等しくなった時、その数だけ経験値を消費して、レベルを1上昇させる。
(たとえば最初はLv.0なので経験値0を消費してLv.1に、それから経験値1を消費してLv.2に、
経験値2を消費してLv.3に……といった具合) - レベルが1上がるごとに現在・最大SAN値が1ずつ減少し、
任意の戦闘系技能を選んで合計2ポイントずつ成長させることができる。
このSAN値減少が原因で狂気に陥ることはない。 - さらに物語の進行に伴ってPC達はパッシブスキルを自動習得し、Lv.5・Lv.10到達時にそれぞれ、
最大HPと最大MPがレベルと同値ぶん上昇するようになる。
狂気表
一時的狂気
出目 | 狂気 | 概要 |
1 | 行動傾向 【凶暴】 |
短絡的で暴力的な解決手段を好み、己の脅威となる存在を躊躇いなく殺そうとする。 近接攻撃のエクストリーム成功率を1/4に引き上げ、発生時に1d4の反動ダメージを受ける。また、威圧+10。 |
2 | 行動傾向 【自罰】 |
様々な物事を自分のせいだと思い込み、罰されるために自ら危険に飛び込んでいく。 |
3 | 行動傾向 【自傷】 |
痛みに落ち着きや快感を見出したり、自分が死んでないか確かめるなどの意図をもって、衝動的に自傷行為を行う。 技能失敗時・戦闘ターンに何もしなかった時に1d2ダメージ。 |
4 | 行動傾向 【妄執】 |
特定の何か・誰かに執着し、対象物の有無に激しく影響を受ける。 それが見える範囲から失われた場合、あらゆる技能-30。 |
5 | 行動傾向 【怯懦】 |
全てに怯え、逃走による生存を第一に考えるようになる。 敵に近寄る移動・受動的でない攻撃行動不可。 |
6 | 行動傾向 【受動】 |
茫然自失としてしまい、誰かに促されなければ自発的な行動が取れなくなる。 |
7 | 行動傾向 【衝動】 |
衝動的に感情を表出させたり、突拍子もない行動に出る。 あらゆる行動決定時に1d6を振り、2以下であれば失敗する。 |
8 | 行動傾向 【不信】 |
疑心暗鬼に陥り、仲間であろうと誰も信じられない気持ちになる。 交渉系の技能やAPPの能動的行使を封じる。 |
9 | 行動制限 【緘黙】 |
喋ることができなくなる。 言葉を必要とするような技能を完全に行えなくなる。 |
10 | 行動制限 【瞑目】 |
何も見たくない気持ちに抗えなくなり、すぐに顔を覆ったり目を閉じてしまう。 視覚を必要とする技能-50。 |
11 | 行動制限 【虚脱】 |
糸が切れたように力が抜け、へたり込んでしまう。 誰かに手を引かれるなどしないと移動不可。攻撃などの行動不可。 |
12 | 行動制限 【硬直】 |
恐怖のあまり凍りついたように自発的に身体が動かせなくなる。 一切の移動・行動不可。 |
13 | 精神異常 【錯乱】 |
近くに寄るものに対し、無差別に持っているものによる通常攻撃を仕掛ける。 クリティカルは発生しない。自分からは近寄らない。 |
14 | 精神異常 【魅了】 |
その時対峙している敵か、いなければ無差別な対象に心酔し、利するように振る舞う。 戦闘中なら近くの味方に通常攻撃する。 |
15 | 不調 | その場で嘔吐し、身体の震えや目眩が襲い、うまく身体が動かせなくなる。 SAN値を追加で-1し、全技能-5。 |
16 | 幻覚 | 存在しないものが見える。 その後の潜在狂気時、SANチェック時のマイナス値さらに-3。 |
17 | 幻聴 | していない音が聞こえる。 その後の潜在狂気時、SANチェック時のマイナス値さらに-2。 |
18 | 幼児退行 | 子供のような振る舞いをし、周りに甘え、頼る。 交渉系技能-50。 |
19 | 意識消失 | 気絶してしまう。 《応急処置》《医学》あるいはターンごとの【CON】で復帰。 |
20 | 記憶喪失 | 1d20時間以内の短期記憶を忘れてしまう。 |
不定の狂気
出目 | 狂気 | 概要 |
1 | 不眠 | ほとんど自発的に眠れなくなる。一日寝なかった場合、全技能-5。 |
2 | 過眠 | 常に眠い状態になり、放っておくと一日12時間以上眠ってしまう。 起きている間、常に全技能-5。 |
3 | 譫妄 | 幻覚や幻聴を伴う意識障害。ぼんやりしてしまう、精神が突然不安定になる、 直前のことを忘れて、自分がなぜここにいるのか、今がいつなのか わからなくなるなど。SANチェック時のマイナス値さらに-3。 |
4 | 悪夢 | 眠るたびに悪夢に魘される。そのたびにSANチェック【1/1d2】が発生。 |
5 | 狂暴 | 思考が短絡的になり、脅威となるものを執拗に殺そうとする。 交渉系技能-30。威圧のみ+10。 |
6 | 悲観 | 悲観的な思考に支配される。世を儚み、自殺傾向が出はじめる。 |
7 | 依存 | 特定の物品、人物、薬物、また何らかの行為などに対して、 強く依存し、執着する。 対象物が目に見える場所になかったり、行為の場合3時間以上しなければ、 全技能-30。また、常に鑑定-30。 |
8 | 猜疑 | 何もかもを疑わしく感じ、内心で誰も信じられなくなる。 交渉系の技能やAPPの能動的行使を封じる。 |
9 | 魅惑 | 怪異や異常事象への純粋な興味と好奇心を抑えられなくなり、 暴走気味に調査を進めたり、怪物にダッシュで近付いたりするようになる。 |
10 | 達観 | 全てを受け入れ、運命の命ずるままに流れようとする。 潜在狂気時、SAN値のマイナス値が2倍になる。 たとえSAN値が0になってもこのセッション中は達観したままNPC化しないが、終了後にロストする。 |
ギャグ展開用狂気表
出目 | 狂気 | 概要 |
1 | アイエエエ! | アイエエエエエ! アイエーエエエエ! |
2 | レトロマニア | 絵柄が昭和~平成初期くらいの漫画・アニメみたいになる。 口調もそれらしくなる。 劇画、スポ根、ホラー、少女マンガ等を参照しよう。 |
3 | 燃え尽きたぜ真っ白に | FXで有り金全部溶かした人みたいな顔になり、絵的にも線画と白ベタだけになる。線画をヘナヘナにしてもよい。 データ的にはその姿のまま普通に動ける。 |
4 |
_,,..,,,,_ |
荒巻スカルチノフっぽい姿となり、その場で寝始める。 何もかもに対して無反応になるが、無敵になる。 (モノローグは出せる) |
5 | 怒りに覚醒めよ | 溢れ出る闘気によって、首から下だけ突然!マッチョマンになる。 あらゆる近接戦闘技能が一時的に99に、STR・CONが99になる。 |
6 | さっぱりさっぱり | 周囲にさっぱり妖精が出現し、何をやってもさっぱりになる。 技能成功率が全て1/2になり、失敗がすべてファンブル相当に。 |
7 | 変な奴がいるぞー! | 不思議なゆるキャラ、妖精、やさしい目をした小鳥などが周りに見え、追いかけたくなる。周囲に点描トーンも浮く。 妖精さん! 妖精さん! アハアハアッハッハ~! |
8 | お前ツッコミな | 全てのボケに激しくツッコミを入れたくなる。 一時的に【近接戦闘:ハリセン】技能99を得る。 ハリセンはどこからともなく召喚可能。 1/2成功を1/5成功として扱う。武器ダメージは2d10+db。 ただし、正当なツッコミをしながらでないと使えない。 いいツッコミにはKP任意のボーナス。 |
9 | 現実が逃げるんすよ | 目の前の現実から逃避し、見えないお友達と体育座りで会話し始めたり、その場で踊り始めたり、読経を初めたり、円周率を数えたりする。 |
10 | えっちな目 | 急激に謎の過剰性欲を感じる。 目を向けた周りの人物の裸体が完璧に脳内演算されてしまい、意図せずイメージが幻覚のように視界に重なってくる。 |
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