那須どうぶつ王国(なすどうぶつおうこく、Nasu Animal Kingdom)は、栃木県那須郡那須町にあるテーマパーク形態の動物園である。
概要
1998年4月に近接するスキー場「マウントジーンズスキーリゾート那須」を経営する丸紅と那須町などが出資する第三セクターの株式会社那須高原リゾート開発によって開国した。
もともと丸紅の新規事業として、ムツゴロウ動物王国を展開していた畑正憲(ムツゴロウさん)監修のもと、イヌとネコの展示を主体とした「人間と動物の自然な関係」を掲げるテーマパークとして開国し、当初は関東広域圏でCMも流されていた。
しかし丸紅が事業方針を転換し、前述のスキー場をハンターマウンテン塩原へ譲渡。さらに当王国のみ保有することにとなった那須高原リゾート開発の丸紅持株分が移動動物園を展開する兵庫県神崎町に本社をおく有限会社アニマルエスコートサービスへ2006年4月に譲渡され、親会社の異動に伴い畑正憲との関係を絶ってからは、カピバラなどの小動物やオットセイなどの水棲動物の展示を始めるなど展示動物の種類を増やしていった。2014年には経営破たんした神戸花鳥園の施設を親会社が買収し、姉妹施設となる「神戸どうぶつ王国」も開業されている。
近隣には設立母体が同じマウントジーンズスキーリゾート那須のほか、那須アルパカ牧場、那須サファリパーク、那須ワールドモンキーパークといった動物園、那須フラワーパーク、那須平成の森といった自然園がある。
展示動物
特筆すべきは、2020年現在、日本ではここと姉妹王国の神戸どうぶつ王国でのみ見られる「スナネコ」である。
アニメ「けものフレンズ」とのコラボ企画を開催してから、他にもジャガーやハシビロコウといった同アニメに登場する動物の展示が増えている。
感染症にかかりやすく難しいマヌルネコの出産と人工飼育にも成功し、ここで育った仔たちは姉妹園の神戸どうぶつ王国へと旅立っていった。
繁殖飼育の難しいニホンライチョウの展示に向けて取り組んでいるほか、幻の白いオオカミ「ホッキョクオオカミ」と北米に生息する動物たちを見られる「オオカミの丘」が2020年オープン。
ホッキョクオオカミは動物園としては唯一の展示である。
那須の広々とした大自然を舞台とした圧巻の屋外バードパフォーマンスショーや、逆に、悪天候時でも楽しめるように入り口に近い王国タウン側を全天候型バリアフリーの回廊で接続するなど、一度訪れた人でもまた行きたくなるような魅力の向上に力を入れている。
最新の展示情報は、公式ウェブサイトの「王国タウン」「王国ファーム」のページを参照のこと。
関連動画
関連リンク
関連項目
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