邪眼の姫の物語とは、混沌Pによるソードワールド2.0/ソード・ワールド2.5を原作とした卓ゲM@sterである。
ただし混沌Pの別作品である「ぼくみこっ!」とのクロスオーバー作品としての一面もあるため、東方卓遊戯としての側面もあるほか、アバターもいろいろな作品から引っ張られているのも特徴。
概要
あらすじ
古代魔法文明時代に邪眼王と呼ばれたバジリクスの魔法王がいた。
そして現代、その魔法王の末裔であり、その能力を受け継いだ少女であるユエ(PL:遊佐こずえ)がアイヤールの硝靴領アントーニアに流れてきたところから物語は始まる。
世界観解説
作者の創作作品に当たる東方卓遊戯「ぼくみこっ!」の本編終了後(20年以上経過)の時間軸がベース。
ただし直接の続編である「テンプラ卓」、外伝にあたる「ザ・ラストアドベンチャラー」とは違い、「ぼくみこっ!」のある人物の運命が分岐しているIF世界である。そのため本作主人公であるユエは「ぼくみこっ!」の時間軸には存在していないのが大きな違いである。
※前作関連のネタバレ
「ぼくみこっ!」と「邪眼姫」の主な違いは「ぼくみこっ!」2ndにおけるセッション2でユッカがダイスの事故により死亡したかどうかが大きな分岐点となっている。このことでヨームとユッカ、そして当時のヨウムの相棒の魔剣であったグロウウェポンの運命が180°変わってしまうことになる。
ユッカが生存した「邪眼姫」ではヨームはグロウウェポンを暴走させることなくそのまま愛剣としており、またユッカが亡くなったことが切っ掛けとなった「ぼくみこっ!」におけるヨームとコウメの某シーンも会話の内容が若干変化したと思われる(邪眼姫のヨームの普段の一人称が『ボク』のままであることから)
なおそのため前作の2ndのボスキャラであったオメガのポジションは、邪眼姫の時間軸だと攫われて洗脳・改造されたユッカが務めていたとのこと。本作のユッカがルーンフォークのような何かに変質しているのはその影響による残滓である。
そのため本作のヨームの愛剣であるグロウウェポン改め、覇王狼牙剣はアクティブに話すことはあまりないものの、普通に周囲と会話可能。当然前作のようにヤンデレ化したりもしてない。
※ネタバレここまで
本編の50話をもってフェイダン編である第一部(いわゆる前日譚)が終了。
現在は平行世界を冒険する第二部(邪眼王の実質的な本編)に突入している。
下記は旅で訪れた平行世界。
なお空いた話数は閑話として邪眼城での出来事、依頼終了後のアフターのみで話が進んでおり、
新加入キャラの紹介やカレイドスコープナイツの日常が描かれている。
緑は本編世界、赤はぼくみこっ!世界、青はこずきりSW2.0世界、紫は帰郷編
それ以外は時間軸不明か共通世界。
52話~63話 | こずきりSW2.0のセッション3-1~セッション4-5とのコラボ |
64話~101話 | 霧の街編 |
103話~104話 | 魔法文明時代のフェンディルに滞在 |
106話~148話 | テンプラ卓第二部のセッション5-1~セッション14~3とのコラボ |
154話 | 邪眼王の隠れ里編 |
159話~178話 | アントーニア帰郷~アルフレイム大陸移動などの日常回 |
179話~237話 | ヴァイスシティ編 |
241話~246話 | ミストグレイブ編 |
253話~260話 | ~再び平行世界へ~編 |
261話~272話 | ユーレリア編 |
279話~299話 | ペイルローフ編 |
300話~330話 | ラストアドベンチャラー編 |
332話~377話 | 英霊魔神戦線デモンズライン編 |
382話~385話 | モエ加入編(ルキスラ) |
386話~429話 | 堕竜列島ドラゴンレイド編 |
431話~443話 | ユーシス魔導公国編 |
444話~連載中 | 完全統一世界イスカイア編 |
動画形式
劇場型であり、基本的にPLが発言せずに判定とRPだけで勧めていく形式となっている。
細かい動画解説は「ぼくみこっ!」のセッション開始の元凶である先代巫女と「ぼくみこっ!」「テンプラ卓」の両方でヒロイン役を務めている白坂小梅が動画の終わりに解説していくという形式になっている。
また第二部より「こずきりSW2.0」で先行実装していたsoftalkやVOICELOIDを用いたゆっくりTRPG形式に変更している。
用語
硝靴領アントーニア
第一部の舞台。数年前にアイヤールで出来たばかりの新興領で赤砂領レザナードの南東に隣接している。マリーと言うアイヤールの王族直系の人物が名目上の領主になっているが、実質的には猟兵団のリーダーであるユキヲの領となっている。
硝子の靴猟兵団(グラスヒールイェーガーズ)
第一部でユエが所属することになる、硝靴領アントーニアにおける最大規模の冒険者クラン。ようは人族・蛮族で混成された冒険者のギルド。なお元は赤砂領レザナードという「使える者なら、出自は問わずに何でも使う」という風土と方針で活動していたため、そのこともあって穢れに対する忌避感を持たない。
リーダーであるユキヲはナイトメア、サブリーダーのパティはハイマンである。蛮族としてバジリスク、ドレイク(ナイト)、ラルヴァ、ケンタウロスが冒険者として所属してるほか、非戦闘要員だがラミアまで籍を置いている。
なおメンバーであるユエが邪眼城の主になったため、邪眼城が元の世界の時空に滞在している間はクランの勢力自体が倍増することに。
邪眼城
初代邪眼王の遺産で、平行世界を旅する機能を持った城。第二部以降のユエたちの拠点となる。
邪眼王であるユエとその直属の仲間である者たちが住む城と、邪眼姫の臣下が住む城下町に大別されており、臣下が住むことが想定されている城下町の規模は一国にも匹敵する規模となっている。
後に平行世界で作られた邪眼城が大破した影響を受け、本編の邪眼城と生活エリアを合併する形で大幅に拡張されている。
万華鏡騎士団(カレイドスコープナイツ)
ユエが結成した子供たちがメインとなる冒険者PTで、平行世界を冒険する第二部の主要PT。
実質的な母体である『硝子の靴猟兵団』と同様に人族・蛮族どころか、ラクシア原産の生き物かどうかも怪しいメンバーの方がむしろ増えてきているため、種族は問わないものの、拠点の関係上、『ユエが完全に信頼し、かつ対等と認めた相手』『ユエの平行世界の旅路へ自らの意志で着いていく』の2点を満たさないと加入できない。
また『ユエが信頼している対象でも、対象がユエを守る・敬うべき存在』と見ている場合は拠点側の制約ではじかれてしまうため、仲間としては扱われなくなる。(ただし臣下・臣民や協力者としては扱われるため、城の機能が開放されてからは、制限つきではあるが拠点にも入れるようになっている)
初期メンバーはユエとユーダチ以外は年齢相応の実力しかなく駆け出し同然だったが、バルナッド・霧の街・フォアラントと経験を経たことで、戦闘メンバーの大半が英雄に準拠する実力を身につけた。以後は新規メンバーでもパワーレベリングであっという間に戦場に立てるようになっている。
華鏡/星華鏡/三千世界華鏡/の邪視
邪眼王と呼ばれるバジリスクのみが持つ特殊な邪眼で、万華鏡のように映る無数の結果から自分の望む未来を引き寄せる力を持つ。ゲーム的にはダイスの出目や結果をワイルドカードのように選択可能にする能力のため、ミスティックとのコンボは凶悪極まりないことになっている。なお三千世界花鏡にまで成長したバジリスクは魔物化の能力を失う(厳密には失われるのではなく、魔物化を発動した時点で世界が崩壊するほど巨体に成長してしまうため、実質的な死に能力となる)
フレーバー能力としてラクシア世界による強制修正能力を一切受けないという特徴も持つ。本作ではラクシアの平行世界を跨いだ時点で別世界の生物は基本的に即死する設定なのだが、邪眼王本人、及び邪眼王の加護を受けている間は影響を受けずに済む。なお強制修正能力を防ぐ能力自体は邪眼独自のものではなく、類似した能力持ちが他にも確認されているほか、ラクシア外に起源を持つ生物は影響を受けない。
なお邪眼があるから王なのではなく、邪眼を扱えるから王であると言及されており、資格無き者はその無数の未来が移る視界を共有しただけでも発狂することになる。邪眼王が初代からユエまで間が空いたのは、華鏡の邪眼に対する耐性がなく死産するケースが多発したため。
黎明の三女神
三始剣の系列ではない最初の三柱の女神を指す本作独自の神。本編世界からほぼ1000年後(ラストアドベンチャラーの時間軸)において、三始剣系列の神とは別の形で信仰されており、三始剣のオーナーとも伝わる。三始剣の神ではないためプリースト技能の影響を受けず、同時に信仰される形が一般的になっている。
世界樹の森
ユエが時折夢で訪れる並行世界の狭間にある空間。ただこれはユエの邪眼によるものではなく、「空間や時間、世界などにある程度干渉できる程度の能力」があれば訪れること可能。
なおユエが訪れる資格としては邪眼自体より下述のネットワーク能力の比率が高いようで、数ある並行世界の中でもユエがここにきているのは自身の中でも一番特殊であるという意味合いが大きいと思われる。
こずえネットワーク
邪眼王であるユエと異世界のユエがある程度記憶を共有している本作独自の設定。元ネタはミサカネットワーク。
なおこれは邪眼とは全く関係のない能力で、平行世界に存在している全てのユエ自身の固有能力という扱いになっており、ユエは異世界の自身を含むときの一人称は「わたし」になる。本作においては、混沌P世界の遊佐こずえをアバターとするキャラは少なくとも記憶を全員が共有している。ちなみにこのネットワークにはPLである遊佐こずえ自身も含まれているというSANチェックが必要になる事実があるとかないとか。なお本作のこずえPと双葉杏は彼女のネットワークにゲストとして招待されかけたのだが、SAN値的な危険を察して断ったらしい。
平行世界
読んで字のごとくだが、ここでは設定補足を述べる。
本作における「ぼくみこっ!」と「邪眼姫」は極めて近い位置同士にある世界らしく、妖精さん曰く『片割れの世界が完全に滅びるほどの厄災が起きた場合、もう片割れの世界も巻き込まれる可能性が高い』とのこと。
帝技研
前作「ぼくみこっ!」におけるreadで、前作終了後に改称した。本作におけるルキスラで最も危険な何かを突っ込んだ組織の一つ。
本作における妖精さんにも匹敵するトンデモ物を作る狂気・変人天才たちの集団で、どこでもスケートをしたいからといって実際に出来たのは水平線まで海を凍らせる戦略兵器級だったりするぐらいにはぶっ飛んでいる。本作における猟兵団のトンデモマギテック武装の一部も帝技研製である。現所長のサーシャと幹部のミナセは前作にも登場しており、この帝技研ではぶっちゃければ常識人である。むしろ部下のやる気の方が危険。
なお基本的に反省の二文字がないようなマッドサイエンティストの巣窟だが、「仕様書どおりに問題なく完成したのに、顧客満足度が足りなかった」時はガチの反省会をする模様。
聖女アリス
魔道書片手に病人や怪我人を片っ端から治癒していくアリスに付いた羞恥心という名の敬称。
また「聖女」の称号とは関係ないが、アリスを選んだ魔道書が10万ガメルの価値があったため、冒険者になる前に莫大な借金を背負ってしまうという運のなさ。別の称号としてヒモ王こと前々作の主人公である「ヨーム・マーチ」の系譜を継ぐものとも無間の冒険者や視聴者からも認定されている。「英雄皇帝」と「聖女」である意味バランスが取れているともいえなくもない。
ようせいさん
男の子の方のようせいさん。気まぐれに魔術的な力で色々ぶっ飛んだものを作る。とんでもなくチートなもの、全く役に立たないもの、大騒ぎになるような用途不明なものまでと全部気分次第で作るため、悪い存在ではないが、基本的に色々危ない。その性質上、作られるものは一品モノになる。ちなみにまもちき不可だが、フェアリーテイマー技能があるなら妖精であることがわかるらしい。
男の子の方ようせいさんは、女の子の妖精さんによると元々滅んだある世界からラクシアに流れ着いてきた存在らしいが、ラクシアに来る過程で色々失ったらしい。なお容姿の元ネタも「高度な創作能力」「貧弱な言語能力」「気まぐれ」「人工的な部分が入った存在では知覚不可」なので、失う以前からこんなものである。
その正体は滅んだ各世界で明確な自我を持たない超常エネルギーの残滓の中でも「人助けをしたい」という想いが集まったもの。超常エネルギー本体そのものに比べれば力自体は弱まっているが、元ネタが世界そのものを維持する、または使い方次第で世界を滅ぼすような超常エネルギーの集合体の残滓だけあって、力を結集すればラクシアの存在そのものに喧嘩を売れるぐらいの力を秘めている。そしてラクシアに流れ着いた際にアイを触媒として「種族・妖精」として具現化したのは女の子の妖精さんと同じである。
妖精さん
女の子の方の妖精さん。手助けしたい人のために科学的な力で色々開発するが、よく作る過程で爆発する。基本的に必ず役に立つものを作ってくれるが、代わりに男の方のようせいさんほどぶっ飛んだ一品は出来ない。男の子のようせいさん同様にまもちきはできないが、フェアリーテイマー技能があるなら妖精であることは看破できる。妖精のはずなのだが、何故かルーンフォークにも知覚できる。なお妖精さんは男の子、女の子の両方とも硝子の靴猟兵団のメンバーであるアイ、または邪眼城のどちらかの影響下にある場所にしか存在が確認されていないため、ラクシアにおいては謎の存在となっている。
女の子の方の妖精さんは、艦これ世界にいる妖精さんと同一存在で、彼女たちが存在した並行世界の一つであった艦これ世界が(提督引退エタルにより)滅んだ際にラクシアに流れ着いたとのこと。ラクシアに流れ着いたときに、元が妖精のためか、アイを触媒として具現化した際にラクシアの理により「種族・妖精」に分類された。また元世界の艦娘がルーンフォークに近い存在であるためか、ラクシアのルーンフォークにも知覚可能となっている。
関連動画
関連項目
- 混沌P
- アイドルマスター/東方
- 卓ゲm@ster/東方卓遊戯/ゆっくりTRPG
- 撲殺巫女がsw2.0をプレイするようです/ぼくみこっ!
- ロングソード+10!/テンプラ卓
- ソード・ワールド2.0
- ソード・ワールド2.5
- 先代巫女(MUGEN)
- 混沌Pのソドワ @ ウィキ(外部リンク)
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