都電荒川線単語

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東京さくらトラム（都電荒川線）とは、東京都交通局が運営する軌道路線（路面電車）である。

概要

東京さくらトラム （都電荒川線） 基本情報 運行事業者 東京都交通局 総路線距離 12.2km 総駅数 30駅 軌間 1372mm 最高速度 40km/h

かつては、東京都23区内を中心に走っていた路面電車を廃止した後も、唯一現存する路線。（都内で現存する路面電車は他には東急世田谷線のみである。）

もともと、この路線は王子電気軌道という私鉄が1911年(明治44年)から順次延伸して行った路線が大元となっており、昭和17年に東京市電気局に路線を譲渡。その後昭和18年に都制施行により呼び名が都電となり、終戦直後に27系統（三ノ輪橋～赤羽）と32系統（荒川車庫前～早稲田）に分割されて別々に運行していた。
その後、この2路線は路線の大半が専用軌道であること、バスによる代行輸送が困難であること、環境問題など路面電車の見直し機運が高まったことから、王子駅前～赤羽間を除いて、存続することとなった。
もともと「残そう」という意図から残った路線ではないのだが、伝統の「都電」が生き残る結果となった。

「荒川線」として生まれ変わった際に、車両のワンマン化とホームの嵩上げによるバリアフリー化が行われた。車齢の若い7500形は軽微な改造に留められたが、7000形は当時流行の軽快電車風に車体更新が行われ、新しい時代の路面電車の一例となった。後に7500形も車体更新され、「レトロな路面電車」のイメージを一新した。

都電の最大勢力だった6000形はワンマン化後に6152号1両だけが残され、1988年から毎月第一・第三日曜の定期運転と貸切に使われ「一球さん」として親しまれた。しかし、2000年に発生した京福電鉄正面衝突事故をきっかけにブレーキの多系統化改造が必要となり、大江戸線建設の為改造費用が捻出できない事から同年いっぱいで本線から引退し、現在あらかわ遊園に展示され余生を送っている。その後、個人が保存していた6086号が2008年に荒川車庫に搬入され、人力もしくは他車の牽引で走行可能だが静態保存としてイベント時に公開されている。

現在、乗客数は減少傾向にあるが、大塚駅と王子駅で接続するJRへ乗り換える客はかなり多い。

ワンマン運転が行われており、日中でも5～6分間隔で運行される。
だが、ラッシュ時には電車が詰まってしまうことが多い。

また、貸切運行もよく行われており、幅広いニーズに応えている。

2017年4月28日に「東京さくらトラム」という愛称が設けられたが、あまり定着していない。

車両

8500形に始まり、8800形・8900形と続いた新型の増備などで、在来車はほぼ置き換えられた。
7500形の引退で、荒川線以前から活躍していた車両は7000形のみになった。
都内で吊り掛けサウンドを楽しめる、貴重な存在であった。だが、2020年現在は7001号が過去の都電カラーである赤帯になった上で、事実上の動態保存となっているのが唯一の現存である。ちなみにこの7001号は車体更新前の7055号の時代から、新製配置後一度も荒川車庫から異動したことがないという7000形では唯一の存在でもある。なお、もう一つの保存車6086号は9箇所の車庫を異動したという東京中を走り回った経歴の持ち主である。

• 都電6000形（現在全て廃車済み）
• 都電7000形（現役運用からは引退。7001号のみ現存）
• 都電7500形（2011年度で廃車）
• 都電7700形（7000形をVVVF化更新）
• 都電8500形
• 都電8800形
• 都電8900形
• 都電9000形（レトロ電車）

過去の車両

過去の東京都電の車両はすべて挙げるとあまりにもバラエティ豊かかつ複雑なため、ここではかつて荒川車庫に在籍したことがある車両を挙げることにする。

• 都電100形・120形・150形・160形・170形（王子電気軌道時代以来の生え抜き。175号車が栃木県宇都宮市の三和テッキという会社で静態保存されている）
• 都電1000形（昭和初期製造の小型ボギー車）
• 都電2500形（狭軌の杉並線用のバス式軽量車体車。改軌の上で転属）
• 都電3000形（戦前の木造車を車体更新した。全長がやや短いが6000形とほぼ同型）
• 都電8000形（都電廃止を見越して作られた、寿命の短いコストダウン車。真の走ルンです）

駅一覧

関連動画

関連商品

関連項目

• 鉄道事業者・路線一覧
• 東京都交通局
• 駅名一覧（関東地方）
• 都電もなか

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