鄧芝とは、三国志に登場する人物である。
概要
司徒・鄧禹(光武帝の功臣)の末裔。蜀と呉の和平使者として出、同盟締結させた人物。
政治家・外交官として
無名の若者だった頃、学者の張裕から
「君は70を越してから大将軍となり列侯に封ぜられるだろう。」と予言をされる。
鄧張宗楊伝によれば、はじめは全く評価されなかったが
食客時代に劉備と親交を深め、後に広漢太守に抜擢されている。
時は流れ、劉備の復讐侵攻により険悪ないし冷え切ってしまった関係の蜀と呉。
魏への北伐を始めたい蜀にとって、呉との関係修復が必須だった。
同盟の使者となった鄧芝は呉へと向かう。
魏と親しくする事を良しとしている張昭は拒絶反応を示していた。
難色を示した孫権だったが、鄧芝は巧みな弁舌でもって同盟を決心させ、呉は魏と決裂。蜀呉の窮地を救った。
国勢を熟知していた鄧芝に対し、孫権は「このような賢者が蜀にいたとは驚きだ」と感嘆し、
その後も安否を気遣う手紙や贈り物を送ったとされる。
演義では、呉が鼎を用意させて鄧芝を脅したが、彼は決死の覚悟で飛び込もうとして制止されている。
将軍として
一方で戦線での働きもあり、はじめは食料班だったが、趙雲の副将についたり、諸葛亮に付き従っていた。
蜀末期においては、江洲の守備を任され、王平、馬忠とともに、「北の王平」、「東の鄧芝」、「南の馬忠」と称された。
彼は信賞必罰でもって、公私の別をはっきりさせていたため下の者からは敬われていた。
(しかしながら、感情を表に出し、他者に激しい物言いをするため、同格、上位の者には好かれず、鄧芝自身も他人を尊敬することは少なかった。姜維の才能だけは買っていた)。
251年に死去。私財を収めなかったので、その死後、家に余財がなかったといわれている。
漫画・ゲームの三国志
横山光輝三国志
演義同様、蜀が様々な箇所から侵攻されるがどうしたらよいかと劉禅は諸葛亮に相談。相談後、にこやかに戻ろうとする二人を見た鄧芝はまだ話の中身も聞いてないのに喜んだため、諸葛亮は呉への同盟使者を鄧芝に決めた。
SWEET三国志
この時期から萌えキャラ化。諸葛亮の出したクイズに正解してしまい、賞品の呉説得七日間ツアーを押し付けられた。
三国志大戦
鄧芝「呉のみなさん、仲良くしましょうよ♪」
孫権「こんな可愛い子が女の子のはずがない」
実は男の娘で、彼を見た瞬間孫権は同盟を即決。殺伐とした雰囲気は言葉も無く一瞬で和解し、中華に新しいジャンルを開拓させたのであった。
※あくまでも本作のみの設定である。
関連商品
関連項目
- 3
- 0pt