配牌(ハイパイ)とは、麻雀において各局の開始時に各プレイヤーが牌を取ること、または取ってきた手牌の事である。
概要
配牌の取り方
手積みの場合
- 牌を裏向きにしてかき混ぜ(洗牌・シーパイ)、十分に混ざったと判断した各プレイヤーが34枚の牌で横17枚2段の山(壁牌・ピーパイ)を作る。
- 東家(親)がサイコロを振り、配牌を始める(開門)位置を決定する。
- 開門位置から時計回りに2枚×2段(4枚)の牌を東家(親)→南家→西家→北家の順に取る。これを3回繰り返し各プレイヤーが12枚の牌を取る。
- 北家が12枚の牌を取った後、東家(親)が13枚目と14枚目(親の第一ツモに相当)の牌を1列目と3列目の上側から取る。(チョンチョン)
- 南家・西家・北家が13枚目の牌を1枚ずつ取り、配牌が完了する。
配牌が完了した後は開門位置に残った牌の3枚目をドラ表示牌として表にし、各プレイヤーは必要に応じて手牌を整理(理牌)する。そうして東家が牌を切り出し局が開始される。
配牌の取り方を簡単に図示するとこのようになる。(東南西北=○家が取る牌、ド=ドラ表示牌)
上:…□□□□ド□□ 東東南南西西北北東東南南西西北北東東南南西西北北東西東□□…
下:…□□□□□□□ 東東南南西西北北東東南南西西北北東東南南西西北北南北□□□…
(通常の)全自動麻雀卓の場合
洗牌~壁牌の作成をボタン一つで、サイコロもボタン一つで勝手に振ってくれる。
牌を取る作業は手積みと同様の手順で各プレイヤーが行う。
自動配牌型全自動麻雀卓の場合
ボタン一つで13枚の牌を配るところまでを全て自動で行ってくれる。
配られるのは13枚であるため、東家(親)の14枚目は自分でツモる必要がある。
開門位置
一度振り
全自動麻雀卓の登場以来(つまり現在)主流の方式。2つのサイコロを1回だけ振り、その出目の合計に応じて開門する山・プレイヤーから見て右から何枚の牌を残すか(開門位置)を決定する。
開門する山は東家を1番目とし、サイコロの出目が1つ大きくなるたびに東家→南家→西家→北家→東家…と変わる。開門位置が11パターンしかなく、それぞれに自5(じご)、対7(といなな)、左8(ひだりっぱ)などの俗称がついている。
パターンの少なさ・出目に対して開門位置が一意に決まることから積み込み系のイカサマに弱いが、全自動麻雀卓で牌がランダムに積まれる、または手積みであっても積み込みをするような面子でなければ何の問題もない。
二度振り
前述した積み込み等のイカサマをやりにくくするために使われる、全自動麻雀卓が無い時代の方式。2つのサイコロを1回目は東家が振って開門する山を決め、2回目は開門する人が振って開門位置を決定する。
開門する山の決め方は一度振りと同様だが、開門位置は1回目と2回目のサイコロの出目を合計して決める。サイコロの出目の合計が17以上の場合、実際の開門位置は左隣(上家)の山になる。
一度振りと比べると開門位置のパターンが多いため開門位置を瞬時に把握しづらく、また積み込みもやりにくくなるだけで完全な防止にはならない。
余談だが、麻雀放浪記で有名な「2の2の天和」の2は、二度振りのサイコロの出目(ピンゾロで2を2回出すこと)を表している。
その他
俗にいう「配牌が良い/悪い」は、配牌により取ってきた手牌の良し悪しを指す。
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関連項目
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