重慶(じゅうけい、チョンチン、Chongqing)とは、中華人民共和国の都市(直轄市)である。
概要
面積は82,300km2で、北方領土を含む北海道並みの面積を持つ、とんでもなく広い市。ヨーロッパの国と比較すると、オーストリア(83,831km)より少し小さい程度。人口は3000万人で、単独の都市として見た場合は世界最大級である。実際には郊外地域を含むため、日本の一般的な市というくくりで比較はできない。都市区域に限った人口で見ると、約1900万人である。
市の中には少数民族であるトゥチャ族、ミャオ族の自治県が4つ設置されている。
中国の内陸部(中西部地域)では、成都と並ぶ経済規模を持つ都市である。1997年に四川省から分離し、直轄市となった。
都市の中心は「渝中区」(ゆちゅうく)にあたる半島状の土地。市の北側から流れる嘉陵江(かりょうこう)と西側から流れる長江が合流する地点にあたる。市街地の中心部を取り囲むようにして長江には何本もの橋がかけられている。
香港を思わせるような起伏が大きい地形が特徴的。そのため市内中心部にはモノレールが走っており、市民の足として利用されている。モノレールの建設にあたっては、日本の円借款と技術支援が行われた。
日中戦争中は中華民国国民政府によって臨時首都に指定されていた。旧日本軍による大規模な爆撃が行われた都市としても知られている。
四川地域に位置するため、重慶においても辛い料理がよく食されている。火鍋の発祥地でもある。
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