野田線[のだせん]とは、東武鉄道が保有・運行する鉄道路線のことである。
駅ナンバリングにおける路線記号は「TD」(Tobu NoDa、「O」を使うと、広大な路線網を持つ「TObu 東武鉄道」の意味に加え、数字の「ゼロ」との識別が困難となる。「TN」は日光線系統に召し上げられたため)。
2014年4月より愛称として「東武アーバンパークライン」を導入。
概要
埼玉県の大宮駅から春日部駅、野田市駅、柏駅を経て、千葉県の船橋駅まで結ぶ。
柏駅を境に大宮方面と船橋方面で運行系統が分かれており、同駅をまたいで双方を直通運転する列車は急行と一部列車に限られている。
元々は「日本鉄道」が開設していた「土浦線」の柏駅を経由して、野田名産の醤油、および原材料を輸送する目的に作られた路線であり、現在の常磐線を用いて貨車で製品を日本全国に輸送する目的のために、線路幅が常磐線と同じに作られていたり、柏駅に連絡線があったりした。
明治時代に当初の路線が完成し、その後に船橋駅や大宮駅への延長が決まったために、現在の都市近郊路線としては不釣合いな箇所が存在する(柏駅のスイッチバック、所々に残る単線区間、など)。ただし、単線区間については少しずつであるが解消されつつある。
2016年3月より急行の運行を開始した。2020年には運河~船橋間が全線複線化したことによりその区間でも急行運転を開始した。また、同時に運河~柏の各駅に停まる区間急行も新設された。
全駅でPASMO(および互換IC乗車カード)が利用可能である。
車両
野田線の車両は、2013年6月15日現在、1963年に運行開始した東武8000系と2013年4月に他線区から移籍した東武10030系、2013年6月に運行開始した東武60000系である。
2013年3月までは東武8000系のみであり、野田線には1977年~1983年に運用があったが、その後東武5000系列が配置されたため、一旦野田線から運用を離脱。その後、1988年に再び野田線に再投入され、2004年までに野田線の電車は全て東武8000系となった。
結果、幕車からLED車まで揃ったため、東武8000系の歴史の縮図のような状態に。
しかし、2012年に突如、新型車両(東武60000系・2編成)の投入が発表された。このことがどれだけすごいかは車両記事を参照。2013年6月15日に営業運転を開始した。
駅一覧
停車:● 通過:|
その他
- 沿線住民から全線複線化の要望も上がっているが、現在のところ予定はない。
- 野田線の車両基地は七光台駅に隣接するが、東武鉄道では唯一、車両基地と本線の間の引き込み線上に一般道と交差する踏切がある。
- 2005年には野田線の運転士が同乗していた息子を乗務員室に入れてしまい懲戒解雇となった事があった。同年発生した竹ノ塚駅踏切事故の件も相まってか、「行き過ぎだ」「子供が大きくなってこの事を知ったら悲しむ」等の非難や苦情が東武鉄道に殺到した。
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関連項目
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