野薔薇ひろしとは、レスリングシリーズの登場人物である。
概要
「パンツレスリング外伝」においてビオランテと戦う男優である。哲学と呼ばれるレスリングシリーズであるが、彼のレスリングは非常に神学的要素が強く、彼の試合は『野薔薇ひろしの受難』として後世に語り継がれている。
どうやらフランス人らしく、ビオランテからはことあるごとに「フランス野郎」「ここはカリフォルニアだ」と言われている。フランス国籍のため、米国人であるビオランテとの激闘は時に『米仏薔薇戦争』と呼称される。細身だが筋肉質で無駄のない肉体が特徴的。名前の由来は、空耳から「ひろし」とパンツを脱がされた後のモザイクが薔薇なため。クレヨンしんちゃんの登場人物「野原ひろし」にかけていると思われる。
試合前には念入りなストレッチを行っており、終始ビオランテの事を無視し続けるが「りんご一緒に食べような?」と誘われて懐柔される。この「リンゴ一緒に食べよう、な?」という一言は、神の意に背き、知恵の実を食べて楽園を追放されたアダムとエヴァの失楽園を連想させる幻想的なシーンである。しかしその後油断した隙を突いてビオランテに襲い掛かるなど、存外勝利に対して貪欲である。もっとも、この不意打ちを作戦と呼ぶか単に卑怯と呼ぶかは評価が分かれよう。
フランス人で英語が苦手なためか、試合中にもほとんど言葉を発しない事で有名である。しかし「ジェロ!」と攻撃する際に叫んでいる事から熱狂的なジェロファンではないかと憶測されている。また、「ウッ……ドラゴォン!」というかけ声と共に繰り出す攻撃が得意技であるが、何がドラゴンなのかは現在一切わかっていない。
ビオランテと死闘を繰り広げたが力及ばず、彼は頚動脈を圧迫され「生きる意味を失う」。気絶した彼はビオランテの秘技「フェアリーテイクアウト」によって巨大マットレスの上にテイクアウトされ、オイル(通称・お神酒)を全身にぶっ掛けられてヌメり系レスリングをすることに。これも「メシア(油を注がれし者)」の神学的隠喩であるが、ここでは先ほどの試合のダメージが蓄積されたためかまったく手も足も出ず、終始されるがままになっていた。最後はあえなくギブアップを宣言、こうして米仏薔薇戦争は終結した。
後にアップされた『パンツレスリング外伝 負け犬編』において目を覚ましたとき、彼は一切の記憶を失っていた。どうやら生きる意味とともに記憶をもアンインストールされたようである。
なお、彼の股間に燦然と輝く薔薇の花はただの飾りではなく、ビオランテに電気按摩状態でナウい息子を蹴り潰された際にカラータイマーの如く明滅したり、彼がギブアップを宣言した際には色艶を失い枯れてゆくなど、一種のバイタルサインのような役割を果たしていると思われる。ちなみにこの薔薇はイエス・キリストが磔刑に処せられた際に額にあった茨の王冠を意味するとされ、彼の股間の薔薇はイエス・キリストの受難の暗喩であるとされている。
さらにビオランテ戦直後、うなだれてシャワーを浴びていた時、股間の薔薇が突如まばゆい光を放ち、瞬く間に鮮やかな蒼に変色していくという奇跡が起こった。蒼色の薔薇は自然界には存在しないことから、蒼い薔薇の花言葉は「奇跡、神の祝福」である。彼の股間に起こった奇跡はまさに神の祝福の福音(おとずれ)なのであった。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 12
- 0pt