金本知憲単語

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金本知憲（かねもと ともあき、1968年4月3日-）は、広島県出身の元プロ野球選手（外野手）である。2016年から2018年まで阪神タイガースの一軍監督を務める。

連続試合フルイニング出場数のギネス世界記録、通算安打数歴代7位、通算本塁打数歴代10位、通算打点数歴代8位の記録保持者。

概要

野球の名門広陵高校卒業後、中央大学の野球部セレクションを受けるも不合格。一浪し東北福祉大学に入学する。チームメイトに矢野輝弘、佐々木主浩、浜名千広らがいた。

1991年にハズレ4位で広島東洋カープに入団。入団当初は現在のようなムキムキの肉体とは正反対の細身であり、当時の監督であった山本浩二によれば「打撃ダメ・守備ダメ・足はそこそこ・ハートは強い」という評価だった。

広島時代

1994年後半からレギュラーに定着。しかし定着当初はバットコントロールで前田智徳に、パワーでは江藤智に、走力では野村謙二郎に劣ると見られていたためそれほど目立った存在ではなかった。

1995年ではベストナインに選ばれ、チームに欠かせない存在となった。

1996年と1997年は1番野村から緒方・前田・江藤・金本・ロペスと強力赤ヘル打線を象徴する一人として活躍。

1998年に一度不振に陥るが、1999年に初の全試合出場を決める。

2000年では江藤が巨人へFA移籍したことを受けて、スタメン4番として打率3割・30本塁打・30盗塁という"トリプルスリー"を達成。

2001年には1002打席連続無併殺打の日本記録を樹立。球界を代表する選手にまで上り詰めた。
余談であるがこの無併殺記録は金本本人が他のあらゆる記録をおいて最も誇りにするところであり、シーズン併殺打は最も多い年でも10と、左打者とはいえきわめて優秀な数値を残している。このため後任の阪神四番・新井貴浩の併殺が「ツラゲ」と揶揄される原因にもなっている。

2002年オフに阪神タイガースへFA移籍。阪神より好条件のチームはたくさんあったが、本人曰く、わしに脅されてきたらしい。

阪神時代

2003年、本塁打は19本に落ち込むも、2番の赤星憲広を活かすためのつなぎの3番として活躍し、リーグ優勝に貢献した。 

2004年左手首に死球を受け骨折するも、次の試合に出場し、片手一本でヒットを打つという人間離れしたパワーを見せる。この年打率、本塁打、打点で自己最高成績を残し打撃３冠で初となる打点王を獲得。また、この年三宅秀史が保持していた700試合連続フルイニング出場を更新。

2005年は全12球団から本塁打を放つ偉業を達成（ただし近鉄は除く）し、左打者が不利といわれる甲子園が本拠地であるものの、自己最高の４０本塁打を放つ。この年セ・リーグMVPを受賞。

2006年4月8日、連続試合フルイニング出場世界記録の903試合に並び、翌9日に更新。8月15日に1000試合連続フルイニング出場を達成。

2007年、左ひざの半月板損傷という大けがをシーズン中にするが、強行出場を続けフルイニング出場記録を1186に伸ばす。

2008年4月6日、2000本安打達成。また後述の喫煙がネタにされた。なお、この年に金本を慕う新井貴浩がFAで広島からやってきている。

2009年は手術のため出遅れ、開幕（とフルイニング）出場が危ぶまれた。強引に何とか開幕に間に合わせると、4月は大暴れ。打率.379・本塁打8・打点30の4月三冠王で月間MVPを獲得。ところが無理が祟ったのか後半で壮絶な失速。この年大不振だった新井貴浩（.260）と大差のない打率.261を残し、尻すぼみな成績で終わった。

2010年、やはり開幕には間に合わせるも、4月2日には右肩腱板の部分断裂という重傷を負っていた事が判明。どれくらい酷いかというと、ランナー二塁で前進守備なのにレフト正面の打球でランナーの生還を許すくらいである。ショートの鳥谷がレフトの位置まで守っていることもあり（→ショフト）、症状がひどいときは右肩を上げることが困難な状態であった。まともにプレーできない状態であるにもかかわらず、フルイニング出場の記録のためにスタメン起用されることでチームの足を引っ張っているという非難も多くあり、メディアも含めた大論争となった。4月18日でフルイニング出場を断念するも（通算1492試合連続出場であった）、代打の出場でレギュラーシーズンの連続試合出場は最終戦まで継続。4月6日、長嶋茂雄に並ぶ通算444号達成。

2011年、4月15日の中日戦の八回二死で代打として出場するも、一塁ランナー俊介が盗塁死、その後の守備に付かなかったため、連続試合出場記録が歴代2位の1766試合でストップした。

2012年9月12日、引退を発表。引退試合では清原和博から花束を受け取った。

引退後

引退後は解説者を務めていたが、2015年10月17日、阪神タイガースからの監督就任要請を受諾。

2016年はチームは4位だったが、超変革というスローガンの元で若手を積極的に起用した。

2018年1月15日に殿堂入りを果たした。17年ぶりの最下位に低迷し、この年を以て監督を退任した。

人物

有名ではあるが、彼は帰化した在日朝鮮人（朝鮮系日本人）であり、帰化前の本名は金知憲（キム・ジホン）である。なお、彼は大学入学以前にも改名をしており、その時の名前は金博成（キム・バクソン）であった。この件に関しては本人も公言しており阪神では新井貴浩や良太も同様の例である。ちなみに本人もこの出自をネタにしているところがあり、自らをかつての北朝鮮の独裁者・「金正日」になぞらえて自らの親しい友人や関本健太郎・林威助といった阪神の後輩らに「将軍様」と呼ばせていたことが確認されている。

頭部死球を受けた翌日にスタメン出場を果たすなど歪みの無いタフネスな体で、歴代2位となる連続試合出場の記録を達成した全国レベルの知名度を誇る人気選手。野球への妥協なき取り組みそしてそのプロ意識がそれまで低迷していた阪神を変え、2003年の阪神を優勝に導いた。また2005年の優勝にも4番打者として貢献している。ちなみにここで2005年の日本シリーズを…ん？誰か来たようだ。

しかし現役晩年時代は前述の2010年に負った肩の負傷や加齢による守備の劣化が問題視され、そのような中で前述のように連続試合出場を続けていたことや連続試合出場終了後も首脳陣に重用され続けたことでスタメンを争ってひしめき合ってる若手の外野手が活躍できるチャンスを潰しているとして、阪神ファンのみならずや野球ファンやマスコミからの批判の声も少なくなかった。本人も引退会見や引退後のインタビューの中でこの時期のことを「あの時期はケガなどで満足いくプレーができず、色々なバッシングもあって辛かった。」と述べている。

また、かなりの「痩せ体質」と自ら認めており、現役時代はかなり必死に食事をとって体を維持していたという。松井秀喜との対談で明かしたところによれば、たとえアメリカに行っても長距離の移動や少ない食事量からすぐに痩せてしまいついていけなくなるだろう、とわかっていたために、メジャー挑戦は全く考えていなかった。同じ対談で、現役を引退してよかったことに「もう無理して食べなくてもいい」ことを一番に挙げている。

イタズラ好きな性格としても知られ、広島時代では黒田博樹、森笠繁（ときメモ事件参照）、新井貴浩が主にその被害を受けていた。特に新井は阪神移籍後もそのターゲットとされることが多く、新井の三冠王（笑）Tシャツなどたびたびネタにされることがあった。なお自らもイタズラ好きで知られる清原和博のオリックス移籍後、清原にマンションの隣の部屋に引っ越されるなど様々な被害を受けていた模様。

試合中に喫煙する姿がテレビに映ってしまったことがある。この時の写真が2ちゃんねるプロ野球板に晒され、以降同板では「ヤニキ」と呼ばれている（ちなみに、その晒しスレは現在ネタスレとなっている）。このほか守備が最も悪かった時代には大量の金本を指す蔑称がつけられており、日本球界で最も多彩な蔑称をつけられた選手と言える。

因みに、ネットスラングの「〇〇ニキ(ネキ)」は金本の愛称「アニキ」と、前述の蔑称「ヤニキ」から来ている。

応援歌

球団	レス	No	プレイヤー
広島	応援歌のピコカキコ一覧#559	10185
阪神	応援歌のピコカキコ一覧#1003	12013

成績

通算打撃成績

通算守備成績

年度別監督成績

タイトル・表彰・その他

関連動画

関連商品

著書

DVD

関連項目

• プロ野球選手一覧
• 広島東洋カープ　/　阪神タイガース
• 左翼手　/　クソレフト
• 鳥谷敬　/　ショフト
• 兄貴
• ニキ
• 新井貴浩（広島と阪神のチームメイト）
• 矢野輝弘　/　下柳剛
• 石原慶幸（東北福祉大、広島での後輩）
• 三宅秀史（金本が更新するまで連続フルイニング試合出場の日本記録保持者だった）
• Sandstorm（打席入場曲）
• アレ
• とらのあな（阪神）
• 聖域

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