金無英単語

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金無英（キム・ムヨン、1985年11月22日-）とは、韓国出身の元プロ野球選手（投手）である。

「かねなし ひで」ではない。

概要

日本の高校野球に憧れ、15歳で来日し山口県下関市の早鞆高校に野球留学した。福岡経済大学を経て、2008年に四国・九州アイランドリーグ（当時）の福岡レッドワーブラーズに入団。抑えとして35試合に登板、17セーブを挙げ防御率0.41、奪三振率12.98という成績を残す。同年のドラフト会議で、福岡ソフトバンクホークスに6位で指名され入団。

2009年（1年目）から二軍で好成績を残し（15試合で防御率1.15）、7月に一軍初登板も果たしたが、その1試合の登板のみに終わった。2年目も二軍では31試合に登板し防御率1.54と結果を残すが、一軍昇格の機会は無くシーズンを終える。

2011年も二軍では無双を続け、ようやく一軍でも敗戦処理で出番を得たが、チームが好調だったため登板機会は少なく、柳川洋平と共に主に入れ替え要員として一軍と二軍を往復した。一軍では9試合で防御率2.35。この年二軍では29試合に登板して自責1、防御率0.22という驚異の数字を残している。同年オフ、川原弘之・柳田悠岐とともにプエルトリコのウィンターリーグに派遣、先発適正も試されたようである。

2012年はオープン戦ではイマイチだったが、金澤健人の発熱等もあり、開幕1軍スタート。主にビハインドの場面で登板し、6月23日の北海道日本ハムファイターズ戦でプロ初勝利。防御率はいい数字を残したが、他人のランナーを返してしまうことが多く、またセットアッパー的な場面で起用されると連続四球で降板するなど、イマイチ信用を得られなかった。最終的な成績は29試合に登板し1勝1敗3ホールド、防御率1.72。

2013年も開幕一軍入り。序盤は便利屋ポジションで抑えていたが、5月9日のオリックス・バファローズ戦で抑えのブライアン・ファルケンボーグが危険球退場になったあと緊急登板したものの抑えられずサヨナラ負けを喫したことで首脳陣の信頼を失ったのか、防御率1点台ながら5月半ばで二軍落ち。8月に復帰し、9月5日の日本ハム戦ではプロ初先発したが、2回保たず6失点とKOされ二軍落ち。閉幕直前に一軍復帰したが登板機会は無くシーズンを終えた。23試合で0勝1敗、防御率3.48。

2014年も開幕一軍入りしたが、登板機会自体が少ないまま5月に抹消。7月に一軍復帰後はビハインドやロングリリーフなどで終盤まで登板した。25試合で1勝0敗2ホールド、防御率3.41。

2015年は開幕前に右肘を痛め、二軍でも防御率7点台と結果を残せず、一軍登板なしに終わり、戦力外通告を受けた。二軍では1年目から文句のない成績を残すのだが、一軍ではイマイチ首脳陣の信頼を得られないというパターンを繰り返す、雁ノ巣の帝王的なポジションのまま戦力外となってしまった。オフに東北楽天ゴールデンイーグルスの入団テストを受けて合格した。背番号61。

2016年は2試合に終わり、戦力外通告を受けて現役を引退した。

2017年からはベースボール・チャレンジ・リーグに新規参入した栃木ゴールデンブレーブスの投手コーチを務める。背番号は61。2018年まで同職を務めた。

2019年からは環太平洋大学硬式野球部のコーチを務める。

人物

国籍は韓国であるが日本の高校、大学、独立リーグを経ての入団であるため、外国人枠ではなく日本人選手扱いとなっていた。

ソフトバンクでは同い年の大場翔太と仲が良く、大場からは「木村くん」または「はかせ」と呼ばれていたらしい。日本生活が長いため日本語は堪能なようで、大場曰く「自分より（日本語が）上手いかも」とのこと。単に大場がアホなだけというか、むしろ大場とまともに会話できる金が凄いというか……。「はかせ」の名付け親は久米勇紀で、頭が良いからとのこと。

ちなみに奥さんは日本人で、長男の名前は「大翔（はると）」。大場と関係があるのかどうかは謎である。

通算投手成績

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関連項目

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• 東北楽天ゴールデンイーグルス　/　福岡ソフトバンクホークス
• 2008年度新人選手選択会議
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