針とは、細く鋭い刺すための道具である。
概要
金属ができたものが多いが、木や竹、プラスチックのものもある。
単に針というと裁縫のための針を指すことが多いが、針には裁縫のほかいろいろと用途がある。
- 縫い針 - 縫うのに使う針。糸を通す穴がある。
- まち針 - 布を留めるのに使う針。待ち針
- 編み針 - 編み物に使う針
- 釣り針 - 釣りに使う針。獲物を引っ掛けるのに使う。
- 注射針 - 注射するのに使う針。血を入れたり皮膚下に薬などを注入するのに使う。
- 鍼(針) - 鍼治療に使う。
留めるための針はピンとも呼ばれる。
歴史
古くは骨や角、木、植物のとげなどが針に使われた。世界各地で旧石器時代の骨針が見つかっていて、日本でも紀元前4000年ごろの遺跡から、骨でできた針穴のある針が見つかっている。
その後、青銅や鉄といった金属製の針が作られるようになった。最初に鉄の針が作られたのは中国で、その後ヨーロッパにも広まった。
忍者は小さな音を聞き取るため、静かな場所で砥石に落とした針の本数を聞き分ける「小音聞き」という訓練を行っていたという。どんどん落とす場所を離していくため、「熟練者は百間(約180m)先に落とした針の本数も聞き分けられた」などの逸話が残っており、漫画やアニメ、特撮、ゲームなどで形を変えて度々引用される。
何で針やねんという感じもするが、衣類のほつれを直す、武器として扱う、怪我や病気などを緩和するなど針は忍者にとって身近な道具だったようだ。
その他の意味
漢字として
針
- Unicode
- U+91DD
- JIS X 0213
- 1-31-43
- 部首
- 金部
- 画数
- 10画
- 意味
- はり、はりのように細い、はりのようなもの、刺す、縫う、という意味がある。
- 〔説文解字〕の本字は鍼で「縫ふ所以なり」とある。針はその俗字であるが、現在日本では鍼は鍼治療を指す。
- 字形
- 鍼は形声で声符は咸。針の従う十は、小さい針の象形。大きい針の象形は辛。
- 音訓
- 音読みはシン、訓読みは、はり。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校6年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 語彙
- 針医・針女・針小棒大・針線・針葉樹・針路
異体字
- 簡体字は针。
他漢字の書き換え
- 鍼: 鍼医→針医、鍼灸→針灸、鍼術→針術、鍼師→針師
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関連項目
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