釧路町(くしろちょう)とは、北海道釧路市の隣にある町(地方公共団体)である。釧路郡に属する。
概要
釧路町(2021年4月1日時点) | |
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面積 | 約252.66km2 |
人口 | 19,115人 |
町の花 | クシロハナシノブ |
町の木 | エゾノコリンゴ |
隣接 市町村 |
釧路総合振興局 釧路市 川上郡:標茶町 厚岸郡:厚岸町 阿寒郡:鶴居村 |
現在の釧路町と釧路市は、元は同じ「釧路町」という地方自治体を前身とする(以下、区別のためにこの釧路町を旧釧路町と呼ぶ)。
時代は遡り1920年。当時の北海道は市制の適用外で、代わりに人口の集中する地域が区として指定される北海道区制が適用されていた。この時点で区制を施行していたのは札幌区・函館区・小樽区・旭川区・室蘭区。当時一級町村であった旧釧路町もこれに続こうとしたが、町域面積に比して市街地が狭かったため、このままでは区制を施行することができない…そこで旧釧路町が思いついたのは、次のような策であった。
「ならば、人口の少ない地区を切り離してしまえばいい」
そして、旧釧路町の町域のうち、釧路川の東にあった別保地区と、湿原地帯にあった雪裡太(せちりぶと)地区を、半ば切り捨てるような形で分村、釧路村とした。旧釧路町は目論見通り区制を施行して釧路区に昇格し、さらに2年後の1922年には市制を施行して釧路市になるのであった。
一方、旧釧路町から分村して二級町村に格下げとなってしまった釧路村は、1955年に昆布森村と合併。1980年に町制を施行し、釧路町になった。
時代が平成になると、釧路市の中心街は深刻なドーナツ化現象を抱えるようになる一方で、釧路市と隣接する釧路町雪裡太地区にはロードサイド型の商業施設が立地するようになり、人口も2000年頃までは増え続け順調に発展を遂げる。この時期は全国的に市町村合併が実施されており(いわゆる平成の大合併)、2002年4月には釧路町も釧路市との合併協議会に参加した。ところが同年11月、釧路町長選で合併推進派の候補を支援したとして、当時の釧路市長と幹部らが公職選挙法違反容疑で逮捕され、翌年3月に合併協議会は解散、釧釧合併は実現しなかった。結局、釧路市は阿寒町・音別町と合併し、釧路町は引き続き独立の道を歩むのであった。
難読地名
釧路町を語るうえで外せないのが、Wikipediaがわざわざ特記事項として挙げるほどの難読地名の多さと、その異常な難読度である。特に旧昆布森村地区の北海道道142号根室浜中釧路線沿いに難読地名が集中しており、難読地名ロードという通称で知られている。この周辺の難読地名スポットには地名とその由来が書かれた看板が立てられており、ちょっとした観光スポットと化している。
以下、難読地名ロードの看板が立てられた地名の一覧である。そんなに難読ではない地名も含まれている気がするが、あなたはいくつ読めるだろうか?(答えは左の▶マークを押せば見れます)
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誉惑解
(?????[4])
▲旧バージョンの看板。老朽化のため、順次新しい看板に置き換えられている。 |
▲新バージョンの看板。 |
名所とか
交通
鉄道
町役場の最寄駅は別保駅。釧路湿原駅は観光用の駅で、釧路湿原を眺望できる細岡展望台の最寄駅である(湿原のド真ん中にあるわけではない)。
なお上記2路線は町内に乗換駅が存在しない。乗り換えるには一度釧路町を出て、隣の釧路市にある釧路駅か東釧路駅に行く必要がある。
道路
自動車専用道路
国道
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
親記事
子記事
兄弟記事
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