鈴鹿サーキットとは、三重県にあるサーキットである。
コース全長:5,807m(四輪用) FIAグレード1認定サーキット。
概要
鈴鹿サーキット Suzuka Circuit |
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基本情報 | |
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所在地 | 三重県鈴鹿市稲生町 |
開場 | 1962年 |
運営会社 | モビリティランド |
収容能力 | 1,601,000人 |
4輪コースデータ | |
コース長 | 5.807km |
コーナー数 | 18 |
2輪コースデータ | |
コース長 | 5.821km |
競技場テンプレート |
オープンは1962年。2022年に開設60周年を迎えた。
日本最古の舗装路の常設サーキットで、ホンダ創業者である本田宗一郎の「俺はレースをやるところが欲しいんだ」という一言で建設された。当初は水田を買い取って建設する予定だったが、それを知った本田宗一郎が「田んぼを潰すと目が潰れる!米を粗末に扱ってはならん!」などと激怒、今の場所に建設するよう計画を変更させたとされるのは有名なエピソードである。
世界でも珍しい立体交差がある8の字型のサーキットである。
F1をはじめSUPER GT、8時間耐久などさまざまなイベントが行われている(2007年・08年のF1日本グランプリは富士スピードウェイで開催)。
かつては二輪レースの最高峰・MotoGPも開催されていたが、2003年に加藤大治郎が死亡する事故が発生、MotoGPが走行するには安全性に問題がある事が露呈し、以降MotoGP日本グランプリはツインリンクもてぎ→モビリティリゾートもてぎへと開催地を移した。
2008年末から1、2コーナー内側の通称山田池を埋め立ててパドックを拡張、老朽化したピットビルを建て替えるなど大規模な施設改修が行われ、2009年4月にリニューアルオープン。SUPER GTと全日本ロードレース選手権の共催で杮落としとなるレースが開催され、10月には3年振りとなるF1日本グランプリが開催された。
F1日本グランプリは富士スピードウェイと隔年開催が予定されていたが、2009年に富士スピードウェイがF1開催から撤退した為、2010年以降はコロナによる中止を挟みつつ鈴鹿で単独開催されている。
鈴鹿サーキットはコースレイアウトに対する評判が高く、ベルギーのスパ・フランコルシャンやイギリスのシルバーストンなど伝統あるヨーロッパのサーキットに並び多くのF1ドライバーが好むサーキットとなっている(ランオフエリアの狭さから安全性を問題視するドライバーもいる)。この高評価には工夫を凝らした自作のコスプレを見に纏い、木曜日のピットの設営やドライバー、エンジニアによるコースの慣熟歩行といったレース前の準備から月曜日の撤収まで見届ける熱心なファンの存在も含まれており、毎年インタビューではドライバーたちはこれを絶賛している(新人ドライバーや、はたまたエンジニア、メカニックなどスタッフまでをも応援する横断幕が掲げられて、それに本人が驚くという光景がしばしば見られる)。
また、F1日本GPで1990年に鈴木亜久里が日本人最高位である3位表彰台を記録、2012年には小林可夢偉が同じく3位表彰台を獲得したサーキットとしても知られている。
上記のような国際格式のレースを開催する「国際レーシングコース」(以下本コース)の他にカートレースやミニバイク、ジムカーナなどが開催される「南コース」も本コースとは独立して存在する(F1や8耐など観客の多いレースでは駐車場としても使用される)。本コースも西コース、東コースの2つに分割することができ、アマチュアレースやジュニアフォーミュラなどで使用されている。
また、これらサーキットを利用してホンダレーシングスクール鈴鹿を運営、フォーミュラ、カート、Motoの3クラスで有力な若手選手の発見、育成も行なっている。ここで好成績を残して卒業できれば、ホンダの契約ドライバー、ライダーになるきっかけを掴むことが出来る。
サーキット以外ではバイク、自動車などのライセンススクール「鈴鹿サーキット交通教育センター」を展開。運転技術の向上や企業向けの安全運転研修などを行える施設を有している。
さらに、サーキットに隣接する遊園地「鈴鹿サーキットパーク」も運営している。サーキットに負けない敷地の広さとアトラクションを有しており、夏季にはプール施設「アクア・アドベンチャー」を開設。プール営業時はスプラッシュイベントも同時開催し、水着でそのまま遊園地を楽しめるのが売り。
「鈴鹿サーキットホテル」というホテルも園内に併設、運営している。サーキット併設のホテルらしくレースをテーマとした内装で、中にはバケットシートとハンドルコントローラーが設置されており、グランツーリスモをプレイできる「Northレーシングルームスイート」なる部屋もある。ホテル内のレストランでは地元三重の特産品をふんだんに使用した料理に舌鼓を打つことが出来る。
日本のサーキットにしては珍しく公共交通の便が良いためクルマを利用せずに観戦に訪れることも容易である。伊勢鉄道の鈴鹿サーキット稲生駅から徒歩20分、近鉄名古屋線白子駅からバスで15分、近鉄鈴鹿線平田町駅からタクシーで15分という場所に位置する。
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外部リンク
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