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鉄道ファン[てつどうー]とは、
1)名古屋市に本社を置く鉄道書籍専門出版社「交友社」が、同社東京支店で編集・発行する、同名の月刊誌。
ここでは、後者について記述する。
概要
俗称として「鉄ちゃん」「鉄」「鉄オタ(鉄ヲタ)」などが存在する。男女比では男性が大半を占めるが、もちろん女性の鉄道ファンも存在する(女性の鉄道ファンの事を「鉄子」、子持ちで子息を教育するうちに自分が鉄道にハマってしまった人物を「ママ鉄」などと呼ぶ事もある)。
- 国鉄が営業線上から蒸気機関車を一度全廃した頃
- 国鉄の特急列車に従前の「白地に列車名と英訳」のみを表示する無味乾燥なものから、絵柄入りのカラフルなヘッドマーク/テールマークを付け始めた頃
- そして国鉄からJRへの分割民営化(折からの「バブル経済」に日本が踊っていた頃。JR各社も車両のデザインから果てはお手洗いに至るまで、サービスレベルの向上・改革を計った)
- 更に、タイトーが開発した「電車でGO!」の、アーケードゲームとしての異例ともいえる大ヒットから今日に至るまで連綿と続く昨今…など、幾度かの「波」がある(あった)ようである。
昨今では「男女雇用機会均等法」の制定もあり、女性が鉄道の従業員を目指し、採用、就職(そして現場社員として姿を見る)する機会が増加していることと軌を同じくするが如くのペースで、女性の鉄道ファン(あるいは「鉄道に関心を抱く女性」)も増えてきており、全国の大学の鉄道系サークルにおいても、女性会員は増加傾向にあるとされる。「慶應大学鉄道研究会」には、全国の「大学鉄研」初の女性代表が誕生したという。
鉄道擬人化、および従業員に萌える二次創作物の対象は、9割方女性に制圧されている(≒例えば「鉄道むすめ」)。※二次創作物クリエーターの9割が女性であるというわけではない。実態は、ほぼ真逆。
鉄道ファンは、とにかく鉄道があれば幸せになれる趣味人である。
宮脇俊三氏の著作を要約すれば、「鉄道ファン」は、鉄道が敷設され、ある程度の社会規範が整った国家にのみ生息する「人種」であり、「鉄道」の立ち位置が「兵器」「軍事付帯施設」「国家の生命線」などとされている国家、もしくは地域によっては、各種記録行為が当局によって即座に懲罰対象となる場合がある(過去にはあった)ことを、参考までに記しておきたい。言い換えれば、現在でも各種国境や出入国管理に係る施設・場所は、そのほとんどがカメラに斜線を引かれるピクトグラムなどで、明確に撮影禁止とされているが、それらと鉄道施設を同列視している国家・事業者や地域がある、ということである。
様々な鉄道ファン
人にもそれぞれ個性や趣味嗜好があるように、鉄道ファンもまた興味の対象、属性が細分化しており、非常に奥が深い。一口に「鉄道ファン」といっても、人によってまるで嗜好が異なっているものである。それを十把一絡げに「鉄道ファンなのにそんなことも知らないのか」などと責め立てるのは、いささか酷である。また、彼ら(彼女ら)は、総じて「鉄道マニア」と呼ばれることを、言葉の持つネガティブイメージから是認しない傾向にある。
例えば
- 「その気になれば毎日乗車、毎週訪問することができる路線・車両の魅力・有り難み」などを、ズブの沿線・近隣在住の鉄道ファンに説いても、反応はイマイチである(例・「小湊鉄道線」の魅力を市原市民に説く、「大井川鐵道」のそれを静岡県民に説く)。
- 日本国外の鉄道の話題・ネタを振っても、食いついてくるとは限らない(「海外鉄」は真逆)。
- 「電車」の「モーター音」には興味を示すが「気動車」の「エンジン音」には素っ気ない(逆も同じく)。
- 「新幹線」は存在そのものが特殊・隔絶、さしずめ孤高すぎるためか、趣味人口比は幼年層以外薄いとされる(走行写真の記録も近年、様々な線路脇設備の拡充や保安上の理由などから難度が高まっている。イキイキと記録できるのは山形新幹線・秋田新幹線といった、いわゆる「ミニ新幹線」区間程度である)。
以下は、その大まかな例である。
これら分類した項目を専門的に行っているファンもいれば、複数、そして親和性の高い他の趣味(例・「バスファン」「航空ファン」「自家用車/痛車」など)と組み合わせて実行している者もいる。例示すれば「自家用車で家族旅行に来た。ローカル線と並走しているコース取り。携帯端末から時刻を調べたら、ほどよい時間に並行する列車があるから、適宜な駅前まで運転は親父に任せて、俺と妹と母ちゃんは乗り鉄タイム!実情を知ると同時に、些少だけど地方私鉄の収支に貢献」ということもできる。
言うなれば「鉄道ファンの数だけ鉄道趣味(の楽しみ方)がある」(数を類推するなら「2ちゃんねる鉄道関連各掲示板の【駄スレ・雑談スレを除いた】スレッドの数」)と記して相違ないだろう。
- 鉄道写真・動画撮影(撮り鉄)
- 鉄道車両の走行音・警笛・発車メロディ、駅・車内アナウンス、車内メロディなど、鉄道にまつわる音の録音(音鉄)
- 鉄道旅行・大都市近郊区間の大回り乗車・鉄道路線乗りつぶし・鉄道駅訪問・秘境駅訪問(乗り鉄)
- 鉄道車両研究
- 鉄道設備研究(「配線ファン【公言する芸能人にタモリ】」「信号ファン」「踏切ファン」などが存在する)
- サインシステム(デザイン・フォント)類・CI研究
- 運用・種別研究
- 時刻表・ダイヤグラム・運賃(賃率)比較研究
- 事業者(社風・経営陣)比較研究
- 歴史研究
- 「青春18きっぷ」を使用しての旅行(愛称・蔑称などを内包して「18キッパー」「18族」などと呼ばれたりする)
- 廃線跡探索・未成線探索(このカテゴリの対象が山間部の路線であれば、意外にもそのオンシーズンは寒くて冷たい晩秋から春先。生い茂る雑草が枯れ、凶暴・有毒・吸血生物が活動しないため)
- 駅弁(パッケージ収集)・車内供食(食堂車・ビュフェ・小田急ロマンスカー喫茶サービスなどの)グルメ旅
- 乗車券類収集(近年は機械発券の切符類がほとんどのため、昔ながらの手売りのものを追い求める傾向がある)・乗車カード収集(2013年春に実施された、全国主要交通系IC乗車カードの共通化で、これにおいては複数枚所持のリスクなどを鑑み、その意味が薄れつつある)
- 鉄道模型の収集・製作・運転、レイアウトの製作(模型鉄)※思い出の彼方に消え去ったり、ひとときの光芒を放った車両や光景も、資金と時間、そして少々の腕前で再現できる
- 鉄道系玩具収集
- 業務上不要となった(放出品)鉄道部品の収集
- 前面展望動画撮影・前面展望見学(俗に言う「かぶりつき」)
- 鉄道ゲーム(運転シミュレートゲーム・鉄道運用ゲーム・レイアウトシミュレータ等、ジャンルは有料コンテンツ購入・無償ダウンロードを問わず多彩である)
- 架空鉄道の構想・構築
- 鉄道系同人誌制作(研究論文系・旅行記系・現業の実録エッセイ系・漫画系・パロディ系・萌えキャラ・マスコットキャラ系・鉄道擬人化系等、ジャンルは多種多彩である)
- アニメ/ゲーム作品の背景舞台・モデルとなった鉄道施設や列車など、いわゆる「聖地巡礼」と融合して楽しむ、「鉄道ファン」と「アニヲタ」のいわば「ハイブリッド」「クロスオーバー」な趣味層(「オタクツーリズム」とも呼ばれる。大元をたどると「究極超人あ~る」のOVA【1991年】が嚆矢であると思われる。鹿島臨海鉄道・伊豆急行・のと鉄道・近江鉄道など、事業者サイドからのアプローチも近年、枚挙にいとまがない)
- 惚れ込んだ事業者のみ専門に追い続ける者(沿線に永住できればいいが、転勤などの社命を受けると破綻)
- イレギュラーな運用、特別運用、事業用車両などを専門に「追っかけ」する者(「芸能リポーター」に通じるものがある。「事業用車両」とは「ドクターイエロー」「East-i」などが有名)
- 「お召し列車」(皇族専用列車)専門家(「皇室ウォッチャー」に通じるものがと以下同文)
- 鉄道路線の付け替え、廃線、車両の置き換えなどが迫ると、どこからともなく湧いてくる、いわゆる「葬式鉄」
- 日本国内の鉄道社局に飽き足らず(あるいは「見限って」)、海外のそれを目指す「海外鉄」
- 鉄道駅まで60分以内でアクセスできない場所への居住は考えられない。もしそうなら息絶えてしまう←沖縄県や離島在住で「(ゆいレールを除く鉄製軌道の)鉄道ファン」を自認する者、いたら反訴を求む!
- 駅にある記念スタンプ(通称駅スタンプ)を集める(押し鉄)
問題点
こうした一定の大きさを有するジャンルである「鉄道ファン」であるが、他の趣味の愛好家も行う例に漏れず、自分勝手な行動を取る鉄道ファンもまた、残念ながら非常に数多く、鉄道事業者や沿線民、そして一般利用客らを悩ませている。
中でも「撮り鉄」「音鉄」「葬式鉄」が抱える諸問題は、それぞれの各記事を参照されたい。
特に鉄道は公共交通機関であり、それらの定時運行および、他乗客への利便性、快適性などを損なう鉄道ファンは「極めて悪質」であるといわざるを得ない。
もし、そのような行動に少しでも心当たりがあれば、自分の行動を省みた上、二度とそのような行動をしないよう心がけましょう。
「最近の鉄道愛好家は出発式などにはワッと集まるけれど、活動はそれだけで横のつながりも弱い。”鉄道ブーム”といわれても底は浅い。歴史を研究したり、地域とのつながりを考えられるような本物の愛好家を育てたい」
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関連項目
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