銀と金とは、1992年から1996年まで双葉社のアクションピザッツで連載されていた福本伸行による漫画、同作を原作とした同名のVシネマ、もしくは漫画作中の青木画家による作画のパチンコである。
概要
裏社会を生きる男達の、株の仕手戦や政治家との裏取引などの駆け引き、殺人鬼や復讐に身を委ねた男と命を懸けた死闘、さらに福本得意のギャンブル勝負を描いた作品である。
休載という形で連載終了し、現在に至っても再開されていない。物語中ところどころで語られる伏線を残したまま未完の作品となった見方が強い。当初は銀二と森田を戦わせる展開で、物語を終わらせる予定だったと作者は語っている。(ウィキペディア「銀と金」より抜粋)
氏はとあるインタビューで機会があれば連載を再開したいとも語っていたが、今のところその予定はないようである。
主要登場悪党共
- 平井 銀二(ひらい ぎんじ)
- 本作の一人目の主人公。金が全てである裏社会を仕切るフィクサー。仲間達からは「銀さん」「銀二」と呼ばれているが、彼が身を置く世界では「銀王」の通り名で畏怖されている。「例の御老人」が求める条件に合致する森田鉄雄を自らの生きる世界に引き込み、森田を加えた仲間達と共に、その常人を遥かに卓越した叡智とそれに伴った戦略、そして金の力を以て、狂人と化した大富豪やビジネス社会の暗部に跋扈する政治家達に挑んでゆく。
- 政治経済の知識や人脈だけでなく膂力にも優れ、両手に刃物を持った連続殺人鬼「有賀研二」を空手で赤子扱いできるほどである。その際に森田は銀二を「まるで超人」と評した。
- 銀髪のオールバックに切れ上がった三白眼(「天 天和通りの快男児」に登場する赤木しげるによく似た顔つき)で、上下黄色のスーツに派手なシャツを着用しているのが特徴。
- 若き頃の赤木しげるのような「死して本望」といった考えこそないが、勝つことに固執せず、自らの信念や信条を曲げないことに重きを置く思想を持つ、という点では赤木に通ずるともいえる。
- 森田 鉄雄(もりた てつお)
- 本作のもう一人の主人公。日雇いの仕事やギャンブルでその日暮らしの毎日を送る素寒貧であったが、競馬場で銀二に声をかけられた日を転機に、銀二とその仲間達と共に裏の世界で生きていくことになる。命が危ぶまれる状況でも冷静さを失わずに機転が利かせられ、限られた好機をものにできる強運を持ち、銀二達がすでに失ってしまったという「損得をこえた感性」をも併せ持っている。銀二はその「感性」を他の何より高く評価していたが、後のとある出来事で森田のその「感性」が裏目に出てしまったことにより、彼と銀二達は袂を別つことになる。
- 解けば背中にまで届く黒髪を後ろで束ね、緑色のスーツに赤や黒のシャツをよく着用している。余談だが髪を解くと伊藤開司に良く似ている。なお顎はその限りではない。
- 安田 巌(やすだ いわお)
- 警視庁OBで、元刑事部捜査二課の巡査部長。仲間からは「安田」「安っさん」と呼ばれている。西条とのポーカー戦では三田興業、田丸金融、高井ファイナンスに彼が口を利いて森田の軍資金の工面を手助けし、森田のレイズコールの代弁者となることで西条らに資金の底を悟らせないために一役買った。メンバーの中では一番人間味が強い。
- 巽 有三(たつみ ゆうぞう)
- 元毎朝新聞記者。「日本旭」の向井専務の失態を現地で調べ上げ、仕手戦の勝利に貢献した。長めの襟足に無精ひげ、黒いサングラス姿が特徴。
- 船田 正志(ふなだ まさし)
- 東京地検特捜部の元検事。ポーカー編では、西条側の松沼が船田のブローカーとしての面を知っていたことが、西条らに森田の軍資金の底を最後まで悟らせないことへと繋がった。恰幅の良い体系につり上がった目に眼鏡、長い黒髪のオールバック姿が特徴。
- 川松 良平(かわまつ りょうへい)
- 競馬狂いの21歳の青年。彼と民政党総裁の河野の息子が瓜二つであったことから銀二とある作戦を思いつき、実行に移す。作中で銀二が安田に「今回限りのタマ」と話していたが、「俺の世界に来い」と誘っていたこともあり、競馬編の後日に森田の時のようになんらかのチャンスや課題が与えられ、それらをこなして以降も仲間として銀二らと行動を共にしていた可能性もある。
- が、いずれにせよ連載が再開してくれないと机上の空論である。
- 田中 沙織(たなか さおり)
- 神威編で登場した看護婦で、森田の相棒としてとある仕事に参加する。彼女が所持していたある物を見た森田は小さな胸騒ぎを覚える。すぐに掻き消えたその嫌な予感だが、後の彼女の振る舞いによって、それは現実のものとなってゆく。
- 初登場時からしばらくは、なんと瞳にスクリーントーンが貼られていた。かつ登場3コマ目の顔はなかなかに可愛く描かれており、描いたのは誰だと思った読者もいるかもしれない。
が、彼女の横顔を見ると「ああ、やはり銀と金の作者は福本伸行なのだ」と再確認することができるキャラクターである。 - 福本伸行氏の漫画には女性がほぼ皆無であることはよく知られたことだが、銀と金には比較的多く登場している。だが女の子がギャンブルに興じる様(田中沙織とは別の人物だが)と、わざわざ瞳をトーン処理されるという扱いは稀有の極みである。
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関連項目
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