すべてはッ おのれの弱さを認めた時に始まる
鋼入りのダン(スティーリー・ダン)とは、ジョジョの奇妙な冒険Part3「スターダストクルセイダース」のキャラクターである。
そこの4人………………概要ちょうだいいたします
DIOが差し向けた刺客の一人。ケバブ売りに扮して一行と接触し、ジョセフと壮絶な値切り合戦を繰り広げた後、その正体をバラす。その場で情報を聞き出すため一行に捕らえられていたエンヤ婆を抹殺した。
4対1の状況においてもクールに振るまい一行の目の前で紅茶を飲んだりしていたが、その余裕の態度は後述の能力がゆえ。この時点で既にジョセフを人質状態に置いていたダンは、その能力を明かした。
スタンドは「恋人」のカードの暗示…
- ラバーズ(恋人)
【破壊力:E / スピード:D / 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:D / 成長性:E】 - ダンのスタンド能力。両手にハサミ、セミのような顔など、ちっちゃいバルタン星人のようなルックスをもつ。荒木氏によるとデザインの元ネタは『ショート・サーキット』のロボット。しばしば「マギーッ!」という奇声を上げる。
- 「髪の毛一本動かす力さえもない」と自称するほどパワーが弱く、「史上最弱のスタンド」と自ら認めているが、「史上最弱が最も恐ろしい」という哲学に基づき、数百kmに及ぶ射程範囲の広さを活かしたトリッキーな攻撃を仕掛けてくる。
- 耳からターゲットの体内に潜り込んで脳の神経部に取り付き、ダン本体が攻撃を受けた際にターゲットの同じ部位にダメージを負わせる事ができる(スタンドの基本である「スタンドが傷つけられると、本体も傷つく」を裏返した「本体が傷つけられると、スタンドも傷つく」性質を利用している)。ターゲットにフィードバックされるダメージはダンが受けたダメージを数倍に増幅したものになるので、単に背中をかいただけでもかなりの刺激になり、強力なダメージを受ければショック死に至る恐れがある。劇中ではジョセフにとり付いて、実質的に人質とする事で承太郎たちが自分を攻撃できないようにしていた。
- またDIOの細胞でできた“肉の芽”を持っており、ターゲットの体内に肉の芽を持ち込んでそこで繁殖させる事ができる。肉の芽の生長には10分ほどかかるが、対策を見つけられなかった場合はエンヤ婆のように脳を食い破られて死ぬ事になる。
- さらにターゲットの体内では対象の脳細胞を利用し、ドロドロに捏ねた細胞を身にまとって別の姿に変装したり自身のダミー人形を大量に作り上げる事もできる。20体ほどのラバーズが一斉に襲うシーンは不気味である。
- 直接ダンが出向く必要はなかったのではなどとは言っていけない。
- スタンド名の由来は、タロット大アルカナ6番目のカード「THE LOVERS(恋人)」。
その後…
安易にダンを攻撃できない状況に陥った一行は承太郎をダン本体の監視に残し一旦離れ、ジョセフの脳内に潜んだラバーズを駆除するべく花京院とポルナレフのスタンドを小型化させジョセフの体内に送り込んだ。
一方ダンは優位に立った事で態度が急変、物腰穏やかな敬語口調だったのが「ポンチ野郎」などと口走るようになり、承太郎が「ダンを傷つけてはいけないが離れてもいけない」状況に陥ったのをいい事に好き勝手を始める。承太郎の財布や時計を目の前で堂々と奪い、人間ブリッジをさせ背中を踏みつけ、靴磨きを要求し顔を蹴り飛ばし、高価な宝石店の商品を盗(ギ)らせた上で通報し店員にボコらせるなど、まさにやりたい放題。この時承太郎は静かに怒りを募らせながら「忘れっぽいんでな、メモってたんだ」とダンにやられた所行を逐一メモっていた。
その後ジョセフサイドでは花京院がダミー人形だらけの中から本物のラバーズを見つけ、攻撃しジョセフの体内から追い出す事に成功する。人質を失ったダンはそれまでの態度から一転、承太郎に土下座をし靴をベロベロ舐め許しを請う。内心今度は承太郎の脳内にラバーズを乗り込ませようとしていたのだが、精密動作と超視力に定評のある承太郎のスタンドからは逃れられるはずもなく、スタープラチナの指先で捕えられ腕と脚をヘシ折られる。(この時、承太郎のスタンドはおろか、前情報があるはずの花京院のスタンドの特性すら碌に把握・対策していなかったことが承太郎にハッキリとバレてしまい、その迂闊さについて静かに突っ込まれた。)
ダンは「二度と一行の前に姿を見せない事」を条件に降伏し再起不能(リタイア)・・・と思いきや最後の最後で何の関係もない女の子の身体を乗っ取るというゲスな行動に出る。しかし悪あがきも虚しく花京院のハイエロファントグリーンの触手が足に結び付けてあった事に気付かなかったラバーズはそのまま拘束され使用不可になった。
ついに全ての手を失い完全敗北を悟ったダンは「ゆるしてくださーーーいッ」と3度目の降伏をするが当然許されるわけもなく、「正真正銘の史上最低な男だぜ・・・」と呆れ返る承太郎の積もり積もった鬱憤を晴らすような3ページにわたる怒りのオラオララッシュを叩き込まれ、めでたく再起不能(リタイア)となった。
これまでの仕打ちを書き留めたメモ帳にサインを記し、「つけの領収証だぜ」と破り捨て承太郎はクールに去った。
余談
- 本体の名前の元ネタは、アメリカのバンド『スティーリー・ダン』。
- トドメの3ページを費やしたラッシュはオラオララッシュとしては最長記録だが、第5部「黄金の風」ではジョルノによってこれのさらに上を行く7ページ半無駄無駄ラッシュがチョコラータに対して行われている。
- ラバーズ戦では「スタンドはエネルギーのイメージ化した姿だから小さくなれる」としてシルバーチャリオッツとハイエロファントグリーンが極小サイズにまで縮小していたが、この設定が今後出てくる事はなかった。(ただ、スタンドの派生能力の産物を極小サイズで侵入させ、医療行為を行っているシーンなどはある。)
- 「史上最弱のスタンド」とダンは自称していたが、のちに6部でDIOが「あえて言うなら」という条件で一番弱いスタンドとして挙げたのは「サバイバー」であった。もっとも砂漠地帯などでは使用条件を満たすのが難しいスタンドで、第三部突入前と思われる時期に神父に渡っている。
- ダンが変装していたのは露店のケバブ屋主人だったが、一行がこの店に寄ったのは馬車での移動中に本当にたまたま目に入ったからであり、なぜここに寄るとわかって先回りして変装できていたかは謎である。(一応、未来予知のスタンド使いはDIO一行にはいる。)
- フリーゲーム「ディアボロの大冒険」でも敵キャラの1体としてスタンド・ラバーズが登場したほか、射撃スタンド(射撃用武器)としてもラバーズが入手できる。原作同様で敵に取り付かせ、ディアボロがダメージを受けるとラバーズが取り付いた敵も同数のダメージを受ける、という特殊な武器であり、高い攻撃力を持つ敵に対して大ダメージを喰らってしまう局面を逆手に取ったり、正面切って戦えない相手に取り付かせてあとは適当にダメージを喰らってくる・・・という、肉を切らせて骨を断つ戦法が可能となる。勿論自分がダメージを受ける事が前提のアイテムなので死亡のリスクは常に付き纏うが。
歴代担当声優
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誓います!!誓います!!コミュニティにも入ります
関連項目をもらってる…・・・そっそれをやるよ
- ジョジョの奇妙な冒険
- スターダストクルセイダース
- 史上最弱が最も恐ろしい
- 空条承太郎
- エンヤ婆
- チョコラータ(ゲス仲間)
- グッチョ - 「弱い」スタンドを使う使い手
- ジョジョの奇妙な冒険 関連項目一覧
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