鍵山優真(かぎやま ゆうま)とは、2003年5月5日生まれの日本のフィギュアスケート選手のことである。
経歴
神奈川県横浜市に生まれる。父の正和は元フィギュアスケート選手であり、日本代表選手としてアルベールビルオリンピック、リレハンメルオリンピックの2大会に出場していた。
父の仕事の影響で長野県軽井沢町に移住、父の職場がスケート場であったことから5歳頃から自然とスケートを初めていた。
2015~16年シーズンにはノービスクラスの大会で4連覇を達成するも、全日本ノービス選手権では4位に終わる。この敗戦をきっかけに本気で練習に取り組むようになっていった。
2016~17年からジュニアクラスにデビュー。2017~18年シーズンの第38回全国中学校スケート大会では2位となる。この大会のエキシビジョンの6分間練習中に4回転サルコウを成功。更にリリーカップカナガワ神奈川県フィギュアスケートフリー選手権大会では3回転アクセルを成功させ、若手の注目株となっていった。
2018~19シーズンからは国際大会にも参戦。初参戦のアジアフィギュアスケート杯では総合174.90点を獲得し、国際大会デビュー戦で初優勝を達成。ジュニアグランプリシリーズ第7戦のアルメニアン杯では、フリースケーティング1位となる136.92点を獲得し総合で202.02点を獲得。自身初の200点超えとともにISU主催大会で初の表彰台となる2位となった。
推薦による出場となった全日本選手権では総合で216.36点を獲得し6位入賞、更に新人賞も受賞した。
2019~20シーズンは、初戦のフランスで行われたジュニアグランプリで自己ベスト(PB)となる154.26でISU主催大会で初優勝。続くバルティック杯では160.63でPBを更新し2位となり、ジュニアグランプリファイナルへ進出。全日本ジュニア選手権では当時のジュニア世界記録となる251.01をマークし初優勝。
ジュニアグランプリファイナルではSPの失敗が響き4位に終わったものの、推薦出場の全日本選手権では、宇野昌磨、羽生結弦に次ぐ3位となり、本田武史以来24年ぶりの高校1年生の表彰台という快挙を達成した。
2020~21年シーズンからはシニアに参戦。だが、新型コロナウイルスの影響で世界を転戦できない厳しいシーズンとなる。しかし、日本人選手のみで開催されたNHK杯ではSP・FFともにトップの275.87で優勝、全日本選手権では278.79をマークし、羽生、宇野に次ぐ3位、シニア転向後初の世界選手権ではネイサン・チェンに次ぐ2位(291.77)と少ない舞台ながらも輝きを放った。
2021~22年シーズンは始動戦のアジアフィギュア杯、グランプリシリーズイタリア・フランスと3戦続けて1位でグランプリファイナル出場を決め、全日本選手権でも羽生、宇野に次ぐ3位と好調な滑り出し。
迎えた北京オリンピック。フィギュア団体ではFSを任され208.94と高得点を記録しFS2位(9P)で日本の銅メダル獲得に貢献。
シングル男子では、SPでPBとなる108.12でネイサン・チェンに次ぐ2位スタート、FSでは団体戦で記録したPBに届かないものの201.93を記録し2位をキープ。見事銀メダルを獲得した。
スタイル・人物
父譲りの膝の柔らかさやスケーティング技術の高さに加え、得意なダンスによる表現力、スピンの精度の高さ等を長所としている。
憧れの選手には宇野昌磨を、目標とする選手にはネイサン・チェンの名を挙げている。
父の正和がコーチであり、キスアンドクライで喜びをともにする姿を見ることができる。
以前はいつでも父から元オリンピアンである父からアドバイスを受けることができる環境であったためにストイックになりきれない部分があり一時期伸び悩んだ時期があったが、父が脳梗塞で倒れた際に独り立ちし、急成長を果たした。
趣味はゲームとYouTube鑑賞。最近ではコロナ禍で外出できない時期が続いていたため、絵を描くことを新たな趣味としている模様。主にジャンプ系の漫画のキャラや好きなキャラクターであるスヌーピーを描くことが多いようである。
関連動画
関連リンク
関連項目
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