鎮護庁祓竜局誓約課単語

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鎮護庁祓竜局誓約課とは、山はじめによる日本漫画作品。KADOKAWA青騎士」Nr.9より連載中。2025年4月現在、単行本は既刊3巻。

概要

鎮護庁祓竜局誓約課
基本情報
作者 山はじめ
出版社 KADOKAWA
掲載誌 青騎士
連載期間 2022年8月 - 連載中
レーベル 青騎士コミックス
巻数 既刊3巻
(2025年4月現在)
漫画テンプレート

KADOKAWAの幾度にも及ぶ合併によって社内で合同することになった「ハルタ」、「月刊Asuka」、「電撃マオウ」、「キトラ」の4つの漫画編集部の人員が集まって出版される隔漫画誌「青騎士」にて2022年8月から連載されている。作者による紹介は「自然SFファンタジー」。

増え過ぎた人口により戦争や疫病が起きた世界、減り続ける人口のせいで滅びへと向かう人類の前に現れた「」とその調停役の主人公たちの交流を描く、所謂「終末もの」と言われるジャンルに属する作品。近未来の文明とによってされる大自然が隣り合って存在している。ただ戦争や疫病、人口減少は「」が現れる以前のこととされており、この作品自体は主人公たちが常的な存在である「」と人類との渡しとしての役割を通しての成長物語として描かれている。作品の雰囲気については度々「蟲師」が例に挙げられていることが多い。

インターネット上ではKADOKAWA運営する「カドコミ」で最新話が無料配信されている他、「ニコニコ漫画」でも連載中。単行本も書籍版、電子版双方が同時に発売される。

以前は作者pixivFANBOX1話の没バージョンexit開されていた。

あらすじ

未来大自然に侵される人々の物語

全てを自然に還す力を持ったの存在――

そのと、誓約と呼ばれる儀式で調停役を務める
誓約課に所属する斎(いつき)と(かやの)。

大いなる存在を前にした誓約課2人の成長とを描く
アポカリプティック・ヒューマンワークス!!

登場人物

主要人物

本居斎(もとおりいつき)
主人公。誓約課第[1]青年振。
普段は間の抜けたところがあるが、ことが関わると途端に真剣になって行動力が上がり、に関係する仕事を次々安請け合いして度々に突っ込まれている。その為外回りから中々舞へ帰ってくることが出来ず、にいる時はどの関係者からしがられる。外回り中は来名戸屋の店達にから大戦期の軍用サイドカー提供してもらい移動に使っているが、現代の技術では整備くらいしか出来ず、旅先で度々故障して頭を悩ませることになる。
振としては気を揺らしてを呼ばわることなくと遭遇するなど、誓約課内でもイレギュラー扱いされる力を持つ。その為逆に「普通の誓約」が出来ず、の研修を第班に依頼することになった。振の性は不明。神器は結界を発生させる「」。
かつて死んでいたと思われるハチに自分のを分けて復活させた。その際の半分が「向こう側」へ行ってしまい、各種検でも心臓や脈拍が感知できなくなり、食欲や性欲も大きく減衰してしまった。その後遺症で命を落とすような大怪を負っても気を取り込むことで傷を癒す一種の不死身のような体になったが、本人は自然的な存在であるを畏れず、かつ自身の不死性を前提とした行動をするようになってしまい、周囲から心配されることが多くなっている。
からは以前から思いを寄せられているものの、彼女年齢の問題もあってアプローチに気づかない朴念仁を装っている。
(まぶちかやの)
誓約課第班で斎とコンビを組む少女17歳。祓の子。
県立高等学校に通う傍ら斎と共に誓約課の仕事で全を回っている。外回り中も学校制服姿で、誓約課の仕事域に入るときはその上から胸当てや籠手、レッグカバーを付ける。斎とべると運動神経体力も優れ、深いの中でハチの後ろを息を乱さず付いて行ったり、重い荷物を軽々と高いところまで投げ上げたりできる。気を祓うことが出来る「祓の子」としての才を持ち、との対話をに担当する斎の護衛役。中でもは作中に登場する子の中ではトップクラスの才を持ち、一度に多くの気を払うことが出来る。
以前は陸軍の「駆除隊」に所属していて、訓練を受け一通りのサバイバル術を修めている。現在陸軍からの預かり扱いとして誓約課の制服を着ずに過ごしている。外回り中はどんどん下着地味になっていくのが悩み。斎と同じく外での活動が長いため、帰って来た時は転校生だと勘違いされていた。
斎がハチを助ける現場に居合わせたこともあり、斎とハチの繋がりを絶ち斎を人間に戻すことを標にしている。を始めとする周囲の大人たちからは過酷な誓約課の仕事をすることを心配されているが、本人は誓約課を辞めることは考えていない。斎とコンビを組んだ期間は13話時点で半年ほど。
斎のことが好きだが当の斎からはいいようにあしらわれており、最近は薄着のまま部屋ベッドを占領したり野宿した際に同衾したりと、アプローチがどんどんエスカレートしつつあるものの、本人も慣れてしまい緊することが減ってしまっている。またのことになると途端に向こう見ずになる斎のことを心配し、注意するものの中々改善させることが出来ないでいる。
13話では組んでから半年以上誓約についての研修をほったらかしにしていた斎に代わり、第班の2人から誓約についての研修を受け、普通の誓約について知るとともに自分たちの普通との違いについて知ることになった。
ハチ
」であるにもかかわらず斎と仲間として第班と行動を共にしている、作中でも異例扱いされている存在。かつての中で死産という形で死んでいたところを斎にを分けてもらい復活した。それ以来斎たちに同行し、域の中での気配を辿り2人をそこまで案内するなどサポート要員として活躍している。ハチという名前ニックネームで、本当の名前は「陛下」によれば「八十波矢豊尊移やそはやのとよくものみこ」という幼神らしく、2人とハチが出会ったことが第班結成のきっかけとなっている。他の班員からは「開岐の神」と呼ばれ、普通であれば1週間歩き回ってやっと見つかる「の座」をすぐ探し当てられることを羨ましがられている。
1巻カバー下によれば、デザインモチーフは恐らく

鎮護庁

誓約課

平田ひらた
鎮護庁祓竜局誓約課課長。その他舞では学論講師として学の講義も受け持っている。政府機関の外局の課長という立場にありながら「陛下」と直接連絡を取り合えるなどの多い人物でもある。
学の第一人者としての多くの知識と経験を生かして斎の体の検や経過観察を行っている。
みしまあきら
誓約課課員。誓約課ではしく子ではない一般人
」の問題に掛かりきりになりがちな誓約課を事務方として支えているが、子ではないということで寂しさを覚えることもある。
事務担当ということで荒事からは縁と思われがちだが、高校生の時に束縛してくる父親りつけて舞に逃げてくるという大事件を起こしている。そのこともあって大人理やり子供を従わせることを嫌っていて、にも危険だと忠告はするものの誓約課を辞めさせようとはしなかった。
ハチの事が好きで、に帰って来た時に抱き着いて顔をうずめたり、頭を撫でたりしていることも多い。
物集八雲もづめやくも
誓約課に所属する斎の昔染み。祓としての師匠でもある。
斎とであるハチが一緒に行動していることを「に肩入れしすぎている」と良く思っていない。
には以前に斎との付き合いについて「苦労する」と忠告していた。
御巫神奈みかんなぎかんな
誓約課に所属するの同僚にして高校同級生振。
外回りに出ていると違って現在は研修中で[2]舞在住。外回り中のとは度々連絡を取り合っている仲で、彼女のことを「かーや」と呼ぶ。模様を最もよく知る人物の1人。
誓約課の課員としては祓の六人部と組んでいる。振の性は不明。神器はスマートフォンで、との交信時には画面に文字が浮かび上がる。
六人部むとべ
誓約課に所属する糸目青年。祓として誓約を担当する神奈コンビを組む。子。
神奈のことは「神奈ちゃん」と呼んでいるが、咄嗟の時は呼び捨てになる。神奈からは「良ちゃん」と呼ばれている。
斎のことを「先輩」と呼び、敬語で接している。
(ばんまこ)
誓約課第班の女性振。
第13話でから依頼を受け、斎に代わってに誓約の研修をする為に登場。斎たちを除けば作中で初めて登場した誓約課の班員かつ、初めて登場した「普通」の振。
振本来の形ではないと言われる斎に代わって本来の振の役割を征と共にに教え、誓約を通して見事の庭をずらしてもらうことに成功した。
振の性は「舞」で、神器は扇子を呼ばわる際には巫女服に似た装に着替えて臨む。
誓約課に入るまではダンサーだったが、に巻き込まれて両足を失い、それ以来義足を付けている。
(おおくにたかゆき)
誓約課第班で子とコンビを組む長身男性。祓の子。
々の大男で、足が不自由子を背負って険しいを進むなど、身体力に優れる頼れる存在。
本人も鍛え上げた体に自信を持っていたが、人間離れした身体力を見て呆れていた。
研修に来たに通常の誓約がどういった手順を踏むのかを子と共に教えた。
神器はに下げた三節混式ので、短以外の神器を持つ初めての祓。
祓としての才には及ばず、その才を見た後にであれば斎の柵を断ち切れるかもしれないと励した。

奇魂課

さわたり
課に所属する祓の子。
第3話で山の郷の事件の際共同で事に当たるべく、斎達誓約課に応援を要請した。
ペストマスクのような大きなマスクを付けているが、本人花粉症の為らしい。
元々は作者が「うちの子」として発表していたオリジナルキャラクターで、作者pixivFANBOX上には「渡ちゃん」として素顔が描かれたイラストが存在する。

鳳舞

来名戸屋(くなどや)の店
郊外で「来名戸屋(くなどや)」という店を営む老人。
斎から「爺」、からは「お爺ちゃん」と呼ばれている。左眼帯を付けている。
斎の持っている「」は彼が誓約課に譲ったもの。
誓約課では手に余る古い機械等の調達や、斎の修理などを請け負っている。
星野ほしの
彼岸」から引き揚げた物を売る会社を経営する女性ばかりが員のサルベージ船長
気を帯びた海底を調するため、を通して誓約課に協力を要請した。
をして「マッチョ」と評され、人口減少が進む世界で5人の子供を育てている女傑。

その他の人物

陛下
平田と連絡を取り合っていたの人物[3]
斎を「日子(ひこ)を「(ひめ)」と呼び、二人がハチと出会うことをによって予知していた。
その後斎、ハチの誓約課第班の結成を後押しし、現在はその行く末を平田を通して見守っている。
家長。以前人生を自分の都合で決めようとして喧嘩になり、顔をり付けられて家出された過去を持つ。
現在総理大臣の地位についているが、不倫スキャンダルを起こしたうえに堂々と開き直ってに「もっと深くりつけていくべきだった」と呆れられていた。
藤村ふじむら
国土地理院保安課に所属する倒壊観側員の女性
に障られて倒れていたところを偶然に助けられた。大許呂によって荒した建造物の点検を行い報告する仕事をしている。ちなみに不正規で、点検数のノルマをこなせないとクビになるらしい。
観測員はなき歩く危険な仕事だが、本人は「人の生きた」である建物が少しずつ崩れていくのを見るのが好きで「正に職」と思っている。その為によって建物を崩されたときには怒りをあらわにしていた。

用語

衰退した人類の前に大許呂と共に現れた常的存在。自らの力が及ぶ範囲を自然へと還す力を持ち、少しずつ人類の生存権を削り取ってきた。カメラなどの記録媒体に姿が映らず、眼でしか姿を捉えられない。人の居ないれた地に湧く「定点」、広大行動範囲を持つ「周遊」、人間生活圏をする「安定」に大別され、中でも定点世と呼ばれる異間を作って隠れている為に容易に接触することが出来ない。誓約課の仕事はこの定点に接触して誓約を結ぶことを的にしていることが多い。
」と呼ばれているものの一般的にイメージされるの姿をしているわけではなく、様々な動物の姿をしている。作中では「審神者」や「地神」に例えられる。一部の例外を除いて総じて人間に融和的な存在ではないが、中には較的話が分かるものもいる。
若い人間のことを知らず加減をしないため、危険度は高い。
誓約課(うけいか)
に対して不可侵を願う誓約を行い、またその後のの監視を行う組織。制服紺色のシャツ。現在班から第拾弐半まで存在する。基本的には誓約を担当する「(まふ)」と護衛を務める「(ふつ)」の二人一組で行動し、の領域である「の庭」の中で一週間程度かけて世の入り口を探し、そこから振が気を揺らしてを呼び出し誓約するという手順を踏む。振にはそれぞれ自分の「性」があり、その性に合う方法でを呼び出す。祓はその間の護衛を担当し、場合によっては気を払って振を助ける。
が全各地に存在する為基本的にそれに合わせて「外回り」に従事しており、「(モバイル)」と呼ばれる携帯端末が支給されている。加えて交通手段として斎たちはサイドカーに乗って移動している。
との最前線を担い住民にとっても重要な組織にも関わらず満足に宿に泊まれないほど予算がなく、また子でなければならない為万年人手不足にも悩まされている。
(たつご)
人に元からある「孔」「気門」を気が通り抜けた際に、孔が大きく開いてしまった人間す。気によって身体力が上がったり病気が治ったりすることもあるが、気の量や勢い次第では命の危険もある。誓約課に所属している人員はどが子で、広がった「孔」を閉じる訓練を受けてを受けないようにしている。
(くちなわ)
べて気の量も密度もかに足りない「のなりそこない」。名前の通りの姿を取り、人に喰い憑いてを成す小妖。しかし人が襲われたまま時間が経つとに癒着してしまい助からなくなる、祓の子でなければ払うことが出来ないなど、一般人からすれば脅威であることには変わりない。
鎮護庁(ちんごちょう)
が現れて程なくして立ち上げられた「現象生物対策機構」を前身とする政府の外局組織。本拠地は瀬戸内海の離舞」。誓約課が含まれる「祓局」の他、「神宝局[4]」、「修験局」、「情報管理局」からなる。
の駆除」を第一としていない為地域住民や政府の各内局からの当たりが強く、また鎮護庁も組織の独立性を維持するために政府からはあえて距離を置いているが、予算が少ないことに起因する給与の低さについては鎮護庁職員からすら多大な顰蹙を買っている。
宮内庁とはの協力関係にある。
(ふつりょうきょく)
鎮護庁の内部部局の1つ。「誓約課」、「奇課」、「罪事課」の三課からなる。
(くしみたまか)
にかかわる問題の内、との誓約など直接的にに関わらない問題全てを手広く担当する課。
(ほうぶじま)
瀬戸内海に浮かぶ勾玉のような形をした友人。鎮護庁の本庁が所在し、誓約課の本部も内にある。都市再編に伴う開発と、研究の中心地でもあるために全有数の規模の都市人口を抱えている。
日常的に小規模な地震が繰り返し発生している。
来名戸屋(くなどや)
舞の郊外に位置する店。外見は合掌造りの木造建築で、近未来世界では一際異を放っている。
鎮護庁でも手に入らない大昔の機器を手に入れることが出来る為、誓約課からは得意先として様々な注文を受けている。斎の「」、子の扇子神奈スマートフォンもこの店から調達された物。
愛媛県には来名戸神社という神社実在する。
大許(だいこおろ)
」の出現のきっかけとなった200年ほど前に起きた地震災害。「間が拉げた」と例えられ、「次元震」などとも言われる。いくつもの都市、またはの底に沈み、世界地図が大幅に書き換わった。
沈んだ都市は偶に浮上してくることがあり、そういった土地は「彼岸」と呼ばれ、旧時代の文物をサルベージしようと様々なが集まって来る。大都市彼岸では海賊が現れることもある。
羅睺(らごう)
大許呂の後に発生し大戦期を終わらせた大災害。旧時代から現代に至るまでの変革について大許呂と共に語られる。
金属性の鉱石による地球規模の流星群で、降り注ぐ際に世界中でEMPを発生させて大戦を強制的に終わらせた。またその際に反重力技術を始めとする多くの技術データが失われ、人類の技術は1世紀後退したと言われている。
現に作中に登場する近未来の技術が使われた物は修理や点検がせいぜいで新造することが出来なくなっている。

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関連項目

脚注

  1. *第2巻カバー下の組織図より。第1話で登場した名刺には第七班特子と書かれていた。
  2. *本人く「仮免」。
  3. *通信中の画面には「EMPEROR」の文字が表示されている。
  4. *第7話及び14話には「神宝課」という組織名が登場するが、7話が収録されている2巻カバー下の組織図には記載されていない。
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