長崎ペンギン水族館とは、長崎県長崎市宿町にある市立の水族館である。
概要
前身は長崎観光株式会社が運営を行っていた「長崎水族館」。会社が解散後、長崎市へ無償譲渡される。平成13年以降は長崎市が100%出資する一般財団法人 長崎ロープウェイ・水族館が運営を行っている。
2015年3月にヒゲペンギンの飼育を開始した事で飼育しているペンギンの種類数が9種類となり、日本最多から世界最多となった。
なお現在生息が確認されているペンギンは18種類なので、ペンギン水族館に行けば半分が制覇できることになる。ペンギンを飼育している動物園・水族館は多々あるが、これだけの種類が一ヶ所で見られる所は他になく、世界最多を誇る。
ペンギンの飼育・繁殖に関するノウハウが非常に多いことで世界的に有名で、ペンギン水族館で培われた繁殖・飼育方法は「長崎方式」と呼ばれている。
繁殖は現在6種類成功しており、そのうち180羽のうち7割ほどが長崎で繁殖した個体である。
飼育については、南氷洋で捕獲され長崎水族館時代にやってきたキングペンギンのぎん吉が有名である。1962年4月27日に旧長崎水族館に来てから老衰で死亡する2002年2月11日までの39年9ヶ月15日をこの水族館で過ごした。この飼育記録は日本一どころか世界一である。なおペンギンの平均寿命が20年であることを考えると長寿だったと言える(同じ時に捕獲されたペンギンは1996年にぎん吉以外死亡しているが、この時点でも34年と長い)。
コウテイペンギンのフジは1964年3月から1992年8月28日までの28年間をこの水族館で過ごした。
なお上記2羽は水族館内に剥製が展示されている。
料金・営業時間
料金
営業時間
09:00~17:00 (※8月は夏休み期間のため18:00まで営業)
飼育しているペンギン
現在9種類、180羽が飼育されている。以下に一覧を記載しているが、公式サイトには詳細な写真や動画入りの説明があるので、是非ともご一読頂きたい。きっと行きたくなるに違いない。むしろ行って頂きたい。
名称 | 特徴 |
キングペンギン | 長崎ペンギン水族館で最大のペンギン。 キングの名は伊達じゃない。 |
マカロニペンギン | 頭にある黄色い羽根飾りが特徴。 マカロニとはイタリア語で「しゃれ者」という意味。 |
イワトビペンギン | マカロニペンギンと似ているが、黄色の眉が特徴。 名前の通り岩場を飛んで移動する。 |
ジェンツーペンギン | 目の周りに白い縁取りがあるのが特徴。 好奇心が非常に旺盛。 |
フンボルトペンギン | 胸にある黒い帯と、腹にある斑点が特徴。 暑さに強いため日本でよく見るペンギン。 |
ケープペンギン | フンボルトペンギンに似ているが、胸の羽が真っ白。 別名アフリカペンギン。 |
マゼランペンギン | 首から胸に2本の線が特徴。 夫婦の絆が強い。 |
コガタペンギン | 体長が35cmと世界最少。 Linuxのマスコットがペンギンになったのはコガタペンギンに噛まれたからである。 |
ヒゲペンギン | 喉にあるひげに見える帯が特徴。 2015年3月に名古屋港水族館とアドベンチャーワールドから無償貸与された。 |
その他飼育している生き物
ペンギン水族館という名前のためペンギンだけが飼育されていると思われるが、ペンギン以外の生き物も当然飼育している。
注目はプラー・ブック。タイのメコン川にのみ生息するこの淡水魚は日本ではこの長崎ペンギン水族館と岐阜県のアクア・トトぎふでしか飼育されていない珍しい種類である。
これ以外にも駐車場から水族館本館へ移動する間にはビオトープがあり、動植物を見て四季の移り変わりが体感できる。
関連動画
関連商品
関連項目
外部リンク
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