長10cm砲ちゃん(ちょうじゅっせんちほうちゃん)とは、 艦隊育成シミュレーションゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場する秋月(あきづき)型の駆逐艦娘が連れている長10センチ高角砲のキャラクターである。
により、名前が判明した。また、このセリフから見るに、ある程度の自立駆動ができるようだ。ただし外見的には連装砲ちゃんのようなスクリューはついておらず、平常時は連装砲くん同様に艦娘に繋がれた形で付き添っている。
概要
島風(艦これ)の「連装砲ちゃん」、天津風(艦これ)の「連装砲くん」に続く固有名詞のついた砲塔マスコットであるが、「ちょうじゅっせんちほうちゃん」という長めな名前が示すようにいわゆる連装砲シリーズではない。
長10センチ高角砲は、正式名称を六五口径九八式一〇糎高角砲(65こうけいきゅうはちしき10せんちこうかくほう)といい1938年に正式採用された高角砲である。これは、1932年から正式採用された12.7センチ高角砲(四〇口径八九式十二糎七高角砲、大和など各種戦艦・空母に採用されたスタンダードな高角砲)を最大射程、最大射高ともおよそ1.4倍パワーアップさせた高角砲で、あの戦艦大和の関係者をして『長10cm砲ちゃん、超欲しい!』と言わしめたとされる凄い兵器である。
ちなみに"長"というのは砲身の長さが従来の高角砲である12.7cm高角砲(四〇口径八九式一二糎七高角砲)よりも長かったためにこう呼ばれたものである。それぞれの砲身長は12.7cm高角砲が508cmだったのに対し、長10cm砲は650cmである。
ただしこの長10cm砲ちゃんは、史実では砲塔の機構が複雑で量産には適さなかったのと、肝心の長い砲身がわりとあっさり駄目になる(前述の12.7cm高角砲は1000発で砲身交換だが、長10cm砲は350発で交換)ため、秋月のほかには大鳳(空母)、大淀(軽巡洋艦)、信濃(戦艦/空母)などごく限られた艦にしか搭載されなかったレアな兵器である。
(変わったところでは、雪風が中華民国に譲渡され丹陽と名前を変えた後に搭載している。これは、雪風と一緒に中国に渡ったが機関不調で活動出来なかった秋月型の宵月のものという説と、高雄(重巡お姉さんではなく地名の方)の防空砲台で使われていたものを移植したという説がある)
・・・はずなのだが、艦これゲーム内ではサービス開始初期から「10cm連装高角砲」の名で艦娘の改造時などに大量に出現し『連装砲の働きに加えて対空戦闘までできちゃう12.7cm連装砲の上位互換兵器』(火力+2,対空+7)として広く愛用され、すっかりレア感のない兵器になってしまっていた。
そこで、テコ入れなのかは知らないが、秋月(艦これ)の連れてくる長10cm砲ちゃんは、10cm連装高角砲ではなく、「10cm連装高角砲+94式高射装置」という、単独兵器というよりは複合対空防衛システムとなっている。
「長10cm砲」といわれる10cm連装高角砲と「94式高射装置」の組み合わせによる、艦隊防空システムです。 量産性が低く、また射撃装置は列強の最新鋭には劣りますが、優秀な長10cm砲と高射装置の組み合わせは艦隊の傘として十分に活躍します。 |
よって、秋月の長10cm砲ちゃんは、94式高射装置と連動して戦う超優秀な子(火力+3,対空+10,命中+1.回避+1)なのである。もはや高角砲とかいう次元を超越した存在の長10cm砲ちゃん、超すごい。
※実際、主砲としても、それまで小口径主砲最強だった夕立砲(12.7cm連装砲B型改二:火力+3,対空+2)を超える性能で、一部では「秋月や照月が本実装されないのはこれのせい」とまで言われるシロモノである。
その他の詳細は、秋月(艦これ) の記事を参照のこと。
長10cm砲ちゃん一覧
- 「秋月」の長10cm砲ちゃん
秋月の腿の艤装に替え砲身を常備しており、砲身が過熱・変形した際には秋月に換えてもらう。
口元は連装砲ちゃんのように「ω」型。 - 「照月」の長10cm砲ちゃん
照月の腿の艤装から給弾ベルトが伸びている。
片方の目(照準孔)をつぶり、弾薬を葉巻のように咥えるニヒルな風体。 - 「初月」の長10cm砲ちゃん
戦闘時、固定箇所横の三連装機銃を長10cm砲ちゃん自身で操作することが可能。
主人同様のジト目で、黒目もぐるぐる目風。 - 「涼月」の長10cm砲ちゃん
改装後に初月同様固定箇所横に三連装機銃を備え、長10㎝砲ちゃんが操作する。
目がいわゆる「しいたけ(♢)」で、口を真一文字に結んでいる。
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関連項目
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