『英雄伝説 閃の軌跡』とは、日本ファルコムより2013年9月26日に発売されたPlayStation Vitaおよびプレイステーション3専用ソフトである。
概要
本作は、『空の軌跡』(FC/SC/the 3rd)、及び『零の軌跡』、『碧の軌跡』と、2004年から連綿と続く正統派RPG『軌跡シリーズ』の最新作であり、シリーズでは初のVita、PS3からの発売となる。
『空の軌跡』完結後、長らくその続編としてゼムリア大陸の“帝国編”が期待されており、これまで蓄積してきた数々の伏線を回収できる期待感からも、ファルコムユーザーにとって待ちに待った最新作といえる(零および碧はクロスベル自治州という帝国や共和国との関係は深いものの、全く違う場所でのストーリー展開であった上、空で張られた伏線は多くが未回収であるため)。
空の軌跡FC/SCでは遊撃士協会、空の軌跡 the 3rdでは星杯騎士団、零の軌跡・碧の軌跡ではクロスベル警察を主体とした展開だったが、 本作では帝国のトールズ士官学院が舞台となっており、空の軌跡で登場したジェニス王立学園のような学園要素が盛り込まれている。
時系列的には零の軌跡と同時期、七耀歴1204年から始まる物語であり、碧の軌跡第2章『西ゼムリア通商会議』にて描写された、オリビエが帝都で士官学校の書類を整理する場面が本作の伏線と思われる。
あらすじ
ゼムリア大陸西部の大国エレボニア帝国では近年2つの勢力が台頭し、緊張が高まりつつあった。
一つは『貴族派』。
莫大な財力によって地方軍を持ち、自分たちの既得権益を守る保守勢力。
一つは『革新派』。
鉄血宰相を中心に、帝都や併合した属州から税収にし軍拡を推し進め、貴族の既得権益を奪おうとする新興勢力。
その争いは水面下で深刻化していき、皇帝の仲裁も空しく、各地で暗闘が繰り広げられていた。
一方で帝国屈指の名門校トールズ士官学院でも貴族派と革新派の理事が対立を深め、生徒たちに影響を与えていた。
常に優遇され、また実力も兼ね備えた白い制服の貴族出身の生徒。
優秀だが下に見られ、理不尽感を抱く緑の制服の平民出身の生徒。
両者は反目し合う関係にあり、学業成績や武術訓練、クラブ活動などでも競い合っているのだった。
そんな中、新入生である地方貴族の息子リィン・シュバルツァーが入学式当日、あることに気づく。
自分が着ている制服が平民生徒や貴族生徒の制服と違うことを。そして少数ではあるが同じ真紅の制服を身に纏った生徒たちがいることを。
──それがリィン達特科クラス《Ⅶ組》の数奇な運命の始まりであった。
ゲームシステム
新要素
- コンティニュエーションプレイ(Continuation Play)
に対応(PS3/PS Vitaのセーブデータを共有可能)。ハードによってゲーム内容が異なることはないので、外ではVita、家では大画面のPS3で続きをやることができる。
- 軌跡シリーズのキャラクターは登場するが、今作からの新しいキャラクターを中心に展開させる。空の軌跡FC冒頭にあった「帝国ギルド連続襲撃事件」でのカシウス・ブライトの活躍(行動)なども期待できるとのこと。
- キャラデザインが設定されている人数は60~70人。
- 旧来のファンの期待に応えるため、2D要素も取り入れる。
- 零の軌跡から導入された「絆システム」は更に進化させ、普段の行動や戦闘でも反映される。
- 1周のプレイで満足できるが、周回プレイを楽しませるやりこみ要素も充実させる。
- 要望の多いコスチュームやシナリオといったDLCを配信。
- 過去の軌跡シリーズ全てに関連があるシナリオになり、空の軌跡 the 3rdには伏線が特に多い。
- シノシプス(あらすじ)はライトノベル4冊分を超える。
新機能
- 『アクティブボイス』:移動時や街中、会話時など様々な場面でキャラクターボイスが演出される。
- 『360度フリーカメラ』:零の軌跡や碧の軌跡で出来なかった360度自在のカメラ操作が可能に。
- 『戦術リンクシステム』:コマンド型バトルがより直感的にスピーディーになり絆の力を高めて敵を圧倒できる。
戦術オーブメント
これまでのシリーズでは一貫してエプスタイン財団により開発されてきた戦術オーブメントを使用してきたが、今作ではラインフォルト社がエプスタイン財団と共同開発した次世代型の「ARCUS」と呼ばれる物を使用する。
ARCUSとは、“All-Round Communication & Unison System”の頭文字を取ったアクロニム。
このオーブメントは前作『碧の軌跡』で登場した「エニグマⅡ」の機能をほぼ有しており、通話機能や「マスタークオーツ」のセットもできる。ただし、エニグマⅡとは異なりマスターアーツは使用できない。
また、前作までのオーブメントはスロットが7つ(空の軌跡FCのみ6つ)だったのに対し、今作では中央含めスロットが9つある。使用者ごとにラインが異なり、一部スロットに属性制限がある点は同様だが、本作では主属性と副属性の2つが設定されている。
クォーツに関しては、本作では従来のようなステータス強化系や特殊能力付与系に加え、そのクォーツのみで特定のアーツを使用可能とするものも追加されているほか、ノーマル/レア/Sレアといったレアリティも設定された。また、前作までは同系統のクォーツを複数装備することはできなかったが、本作では同一の物でない限りは複数装備可能(例えば、攻撃1と攻撃2の同時装備が可能となる)となっている。
最大の特徴として前作のオーブメントにはなかった「戦術リンク」という機能がある。
これはメンバー同士を共鳴させることで高度な連携攻撃をできるようにするシステムであり、この効果は互いの絆の深さや攻撃属性の違いで変化する(詳しくは下記参照)。
ちなみに、公式サイトのシリーズ年表にもある通り、本作は時系列的には碧よりも前、零の軌跡と並行して進むストーリー展開となっている。が、実はこの時点ではまだエニグマⅡは存在していないため、マスタークオーツ機能を初めて実装したのはARCUSということになる。
バトルシステム
戦闘は従来と同じATバトルシステムだが、戦闘方法が以前の軌跡シリーズよりも進化している。
特に、仲間同士で共鳴できる新機能「リンク」では、今までにはなかった戦闘ができる。
- リンクで結びついた仲間に基本能力の強化やリンクした仲間をかばう等のアビリティが発生する。
- 戦術リンクの機能である「リンクアタック」は、追撃やラッシュといった派生攻撃を繰り出すことができる。
発動時にはカットインが表示され、ボタン(○は追撃・△はラッシュ・□はバースト)を入力することで行動を選ぶ。
といった新機能が追加された。
リンクアタックの発動条件は、攻撃を当てて敵を『体勢崩し』の状態にすること。今作では物理攻撃が斬・突・射・剛の4属性に細分化されており、敵により各属性に対する耐性は異なるため、パーティメンバーの編成やリンクするキャラクターの選択に際しては、出現する敵の状況を考慮する必要が生じている。
なお、各攻撃属性の特徴は以下の通り。
登場人物
トールズ士官学院
特科クラス“Ⅶ組”
- リィン・シュバルツァー(CV:内山昂輝) ●17歳 ●攻撃属性:斬S
“自分の道を見つける──まずはそこからだ。”
帝国北部の貴族、シュバルツァー男爵家の養子。
社交性を備えた人の良い少年ではあるが、養子であることに引け目を感じている部分があり、自らは家督を継ぐべきではないと考えている。
7年前(ヨシュア・アストレイがブライト家に養子入りしたのと同年)に《剣仙》ユン・カーファイに師事していた八葉一刀流の使い手であり、設定上はカシウス・ブライトやアリオス・マクレイン、アネラス・エルフィードの弟弟子にあたる(アラン・リシャールはカシウスに師事しているため、甥弟子となる)。ただし、ある理由から剣の道に限界を感じ、初伝を授かるに留まっている。 - アリサ・ラインフォルト(CV:堀江由衣) ●17歳 攻撃属性:射S
“あなた達──不埒な真似は許さないわよ?”
ゼムリア大陸でも屈指の重工業メーカー、ラインフォルトグループの令嬢。
ハッキリした物言いをするため一見きつそうな印象を与えるが、実はかなりのお人よし且つお節介焼きな性格。
グループ会長である母親とは不仲で、士官学校入りしたのも自立のため。さらに言えば、校内で選択する武術に伝統的な弓術を選択したのも、兵器メーカーでもある実家へのあてつけ。ただし幼少期から祖父や仕様人の指南を受けていたため腕前は確か。 - エリオット・クレイグ(CV:白石涼子) ●16歳 ●攻撃属性:斬D 突D 射C 剛C
“えへへ、ちょっとワクワクしてきたかな。”
帝国軍の猛将“紅毛のクレイグ”の息子。
元々はバイオリンやピアノなどが好きで音楽の道を志していたが、父親からの猛反対を受け、思うこともあり、士官学校へ入学する。
武器はエプスタイン財団の技術を利用したラインフォルト社製の汎用魔導杖。ちなみに試験段階のもののため、定期的にラインフォルト社へ運用レポートを送っている。 - ラウラ・S・アルゼイド(CV:伊瀬茉莉也) ●17歳 ●攻撃属性:斬A 剛A
“そなた──どうして本気を出さない?”
帝国においてヴァンダール家と双璧を成す武門、アルゼイド子爵家の息女。
剣匠とも称される父より両手剣の指南を受けており、新入生の中では頭一つ抜けた実力を持つ。同じ剣士として、八葉一刀流を使うリィン・シュバルツァーに興味を持つ。 - マキアス・レーグニッツ(CV:佐藤拓也) ●17歳 ●攻撃属性:射A 剛B
“くっ、旧態依然とした貴族に負けてたまるか!”
帝都ヘイムダルを管理する、革新派のレーグニッツ帝都知事の息子。17歳。《Ⅶ組》では副委員長を務める。
旧態依然とした貴族体制を公然と批判し、学内の貴族生徒に対しても敵対的に振舞う。そのため大貴族の家柄であるユーシスとの折り合いは悪い。
武器はショットガン。軌跡シリーズのPCキャラでショットガンを通常武器として使うのは彼が初となる(『零の軌跡』ではセルゲイ課長とダドリーが使用するが、課長は操作不可能であり、ダドリーもクラフト限定)。 - ユーシス・アルバレア(CV:立花慎之介) ●17歳 ●攻撃属性:斬A 突B
“阿呆が――少しは己を省みるがいい。”
『四大名門』とも評されるアルバレア公爵家の次男。
良くも悪くも貴族的な性格であり、ナチュラルな傲慢さを発揮するが本人には悪気はない。その家柄からマキアスとは正面から対立しているが、あくまでも余裕な態度は崩さず、彼の怒りに火を注ぐ形となっている。
武器は騎士剣であり、兄から伝統的な宮廷剣術の指南を受けている。 - エマ・ミルスティン(CV:早見沙織) ●17歳 ●攻撃属性:斬D 突C 射C 剛D
“想いを伝えれば、ちゃんと解ってくれますから。”
帝国の辺境出身の奨学生。
平民出身で実家も裕福ではないが、奨学金制度が充実した士官学院にトップの成績で入学し、《Ⅶ組》では委員長を務める。また、副委員長のマキアスとは対照的に面倒見が良く、身分を問わずクラス全員からは信頼されている。
装備は魔導杖だが、エリオットの物とは形状が異なる。
なお、零~碧におけるセシルのポジションを既に確立しつつある模様。 - フィー・クラウゼル(CV:金元寿子) ●15歳 ●攻撃属性:斬B 突B 射B
“……ん。上手く行った。”
過去の経歴が不明の生徒。
いつもダルそうにしており、ネコの様にどこでも寝る癖があるが、人付き合い自体は悪くなく、真顔で冗談を言う事もある。また、他の《Ⅶ組》メンバーよりも年下であるためか勉強は苦手で、面倒見のいいアリサやエマから勉強を教えてもらう事も。
武器は小型の導力銃と短剣が一体化した特殊武器2振りからなる、双銃剣(ダブルガンソード)。
こちらもとある層にうけており、戦闘に使える少女ということでティータやティオといったポジションを得た模様。 - ガイウス・ウォーゼル(CV:細谷佳正) ●17歳 ●攻撃属性:突S
“風と女神の導きを――気を付けて行くといい”
帝国北東部の辺境、ノルド高原出身の生徒。
実家はいわゆる遊牧民であり、羊の放牧や馬の飼育を行っている。また、4人兄妹の長男であり、弟と二人の妹との仲は良好。
ある帝国軍将校(旧作出演歴有り)の推薦を受けて士官学院に入学し、《Ⅶ組》メンバーとなる。
武器は十文字槍。
他クラス生徒
- トワ・ハーシェル(CV:野中藍) ●18歳
“あはは、そんなにかしこまらなくてもいいよー”
トールズ士官学院生徒会長。18歳。
平民出身ではあるががんばり屋で人望は厚く、生徒会長となったのも立候補ではなく推薦による。
リィン達《Ⅶ組》メンバーを先輩としてサポートする。
使用武器は≪小型拳銃≫。
ファミリーネームが軌跡前作主人公と一緒であり、東方の血が入っているためか名前も漢字であちらは那由多、こちらは永久と漢字で訳せたり、祖父の趣味が天体観測なのだが、残され島に縁はない。多分。
- アンゼリカ・ログナー(CV:進藤尚美) ●19歳
“フッ、これも女神の巡り合わせというものだね”
四大名門の一つ、ノルティア州州都ルーレを治めるログナー侯爵家の息女。
奔放な性格のバイク乗りであり、制服ではなくライダースーツを着用している。ちなみにバイクの次に好きな物は女の子であり、学内外に女性の恋人が多数いるとの噂も。
また、東方に伝わる武術の使い手でもある。
使用武器は≪手甲≫。 - クロウ・アームブラスト(CV:櫻井孝宏 ) ●19歳
“お勤めゴクローさん――調子の方はどうよ?”
お調子者でギャンブル好きだが頼りになる兄貴分。
トワ、アンゼリカ、ジョルジュとは一年前のARCUSの試験導入に参加したもの同士であり、仲がいい。
閃の軌跡のミニゲームである「ブレード」を広めようとしている。
使用武器は≪二丁拳銃≫。
教職員
- サラ・バレスタイン(CV:豊口めぐみ) ●25歳
“フフン。文句があるなら掛かってきなさいっ!”
《Ⅶ組》の指導及び担任を任されている女性教官。多分フェルガナ地方に縁はない。
武術全般、戦術オーブメントの運用、実践知識に関する指導を担う。導力銃と剣を併用する戦闘スタイルを取り、我流ながらその実力は恐るべきものがある。
が、仕事終わりのビールのために生きる、いわゆる残念な美人でもある。 - ヴァンダイク学院長(CV:堀井真吾) ●70歳
“若者よ、世の礎たれ――ワシの方からは以上じゃ。”
トールズ士官学院の学院長にして、帝国軍名誉元帥。
皇族出身の理事と協力してサラを始めとする人材を各地から集め、《Ⅶ組》の設立をバックアップする。
2m近い巨躯を誇り、既に一線を退いているとはいえその武錬は衰えておらず、時折生徒達の武術訓練に混じってくることも。ちなみに得物は斬馬刀である。
エレボニア帝国軍
- ナイトハルト少佐(CV:松原大典) ●29歳
“質実剛健こそ帝国軍人の本質――精進するがいい。”
帝国軍第四機甲師団より、軍事教官としてトールズ士官学院に出向してきた軍人。
気真面目かつ愛想に欠ける性格の持ち主であり、教練に置いては貴族生徒であっても容赦なく、慇懃かつ断固とした態度で接する。
《Ⅶ組》担任のサラに関しては、実力は認めている物の、そのだらしない生活態度や指導スタイルの相違から衝突することも多い。
得物としては軍用サーベルを用いる。 - クレア憲兵大尉(CV:松来未祐) ●24歳
“この場は我々、鉄道憲兵隊が預かります”
帝国軍情報部ともつながりの深い、鉄道憲兵隊の大尉。
ギリアス・オズボーン宰相直属の部下『アイアンブリード』の一人であり、指揮官としての実力や情報処理能力にも優れる。そして、あらゆる作戦行動を完璧に遂行することから“氷の乙女”(アイスメイデン)の異名をとり、貴族派からは警戒されている。
サラとは旧知の仲であり、また、過去作に登場したキャラクターとの関連性もある(苗字が伏せられているのもそのため)。
武器は導力銃。
皇族
- アルフィン皇女(CV:佐藤聡美) ●15歳
“ふふっ、どうかよろしくお願いしますね?”
エレボニア皇帝ユーゲント3世の娘であり、皇太子セドリックの双子の姉。本人の皇位継承順位は第2位。
聖アストライア女学院に籍を置き、エリゼとは親友。
天使のような可憐さで知られ、帝国内でも絶大な人気を誇る。また、その性格はやや気まぐれで悪戯っぽい所があり、周りを驚かせる行動を取ることも。
帝国内で同じく絶大な人気を誇る“とある皇子”とは異母兄妹の関係にあり、馬が合うのか仲は良好。ちなみにそのとある皇子とは瞳の色が違う。 - オリヴァルト皇子(CV:子安武人) ●27歳
“オリヴァルト・ライゼ・アルノール――通称“放蕩皇子”さ。”
エレボニア皇帝ユーゲント3世の長子であり、古参のプレイヤー的には漂泊の詩人にして不世出の天才演奏家。本作では27歳。
正妃の子ではないため皇位継承権を放棄しているが、社交界やメディアに積極的に顔を出しており、風流人として帝国内でも有名な存在となっている(その辺りは『空の軌跡 the 3rd』が詳しい)。
トールズ士官学院の理事長職も務めており、《Ⅶ組》の設立にも関わっているが、それ以外にも自らのリベールに対するコネを活かす形で帝国内の対立抑止、ひいてはある人物の野望阻止のために奔走する。
帝国貴族
- エリゼ・シュバルツァー(CV:後藤沙緒里) ●15歳
“――ご自分の胸にお聞きになって下さい。”
シュバルツァー男爵夫妻の実子であり、リィンにとっては血の繋がらない妹。
1年前から帝都にある「聖アストライア女学院」に通っている。アルフィン皇女とは親友。
幼い頃は実の兄同然にリィンを慕っていたが、女学院に入る前あたりから少しよそよそしい態度を取るようになっている。 - ルーファス・アルバレア(CV:平川大輔) ●27歳
“帝国貴族は優雅かつ果敢であるべき――そうではないか?”
四大名門の1つ、アルバレア公爵家の嫡男であり、ユーシスの兄にして剣の師。27歳。
貴族派きっての貴公子であり、現在では帝国の社交界の話題をとある皇子と二分するほどの人気を誇る。 - ヴィクター・S・アルゼイド子爵(CV:安元洋貴) ●43歳
“意気やよし――《八葉》の一端、見せてもらおうか”
ラウラの父であると同時に剣の師。湖畔の街、レグラムの領主。
《光の剣匠》の異名をとる帝国最高の剣士であり、その戦闘能力は《剣帝》レーヴェや《風の剣聖》アリオス・マクレインと互角と言われる。政治的には貴族派・革新派の片方に肩入れすることはなく、帝国軍(=革新派)と領邦軍(=貴族派)の双方に武術指南をしつつ、内戦阻止のため奔走する。
ちなみに、アルゼイド家は獅子戦役の際の鉄騎隊の副長を務めていた家柄であり、《槍の聖女》リアンヌ・サンドロットが拠点としたローエングリン城を代々管理している。
ラインフォルト関係者
- イリーナ・ラインフォルト(CV:住友優子) ●40歳
“まあ、せいぜい不祥の娘と仲良くしてやってちょうだい。”
ラインフォルトグループ会長にして、アリサの母。
グループ会長に就任したのは5年前であり、その際、先代会長である実の父親から実権を奪う形で会長のポストを得たことから、アリサとの仲は険悪。この一件が彼女をトールズ入りさせるきっかけともなった。
列車砲やARCUS、新型戦車や大型飛行船など、様々な最新導力機器の開発にも大きく関与している。
なお、夫はラインフォルトの元技術者である。 - シャロン・クルーガー(CV:ゆかな) ●23歳
“このシャロン、一日千秋の想いでお待ちしておりますわ。”
ラインフォルト家に仕える使用人。
イリーナの指示により、第三学生寮(Ⅶ組生徒が使用)の管理人としてトールズ士官学院に就任する。
アリサにとっては煩くも頭の上がらない姉のような存在。
トリスタ放送
- ミスティ(CV:田村ゆかり) ●24歳
“ハイ、リスナーの皆さん、こんばんは。”
トリスタ放送で日曜夜に放送されているラジオ番組『アーベントタイム』のパーソナリティ。24歳。
軌跡シリーズではお馴染みのマスコミ枠だが、本作ではトリスタ放送の他に帝国時報社も存在するため、もしかしたらそちらからもマスコミ枠は出るかもしれない……。
その他
登場機関・組織
トールズ士官学院
230年前(七耀歴974年か)、帝国中興の祖、ドライケルス大帝により設立された士官学校。
設立当初は火薬式の火砲等を用いた近代戦術を学ばせるための軍事学校であったが、現在では軍事色は薄れており、貴族の子女や平民出身の秀才が入学する名門高等学校としての側面が強い。
身分に囚われない人材育成を旨とし、家柄を問わず生徒を受け入れているが、学内での貴族派理事と革新派理事の対立の構図がそのまま生徒の間にも当てはまっている。また、家柄に関係なく入学できるとは言っても、貴族出身の生徒と平民出身の生徒では制服や学生寮などで区別されており、両者は反目し合う関係にある。
なお、従来の貴族クラスと平民クラスとは別に設置された特科クラス《Ⅶ組》は、新型の戦術オーブメント《ARCUS》の運用のためのものであり、その選抜に際しては生徒の出自は全く考慮されていない。
聖アストライア女学院
帝都ヘイムダルにある由緒正しい女学院。貴族階級の他、平民の資産家出身の生徒もいる。
リィンの義妹であるエリゼが通っている他、皇位継承順位第2位のアルフィン皇女が在籍している。
ラインフォルト社(Reinford Industry Group)
軌跡シリーズにおいて、名前だけは第1作である『空の軌跡FC』から登場していた企業。本作より企業ロゴも判明し、本格的にストーリーに関わってくることとなる。
エレボニア帝国最大の重工業メーカーであり、ゼムリア大陸全土においても1、2を争う巨大企業。本社は帝国北部ノルティア州の州都、ルーレ。
主な競合はカルバード共和国のヴェルヌ社。一部分野においてはリベール王国のツァイス中央工房(ZCF)とも競合する。ただしZCFに関しては、オリヴァルト皇子の働きかけにより、リベールとエレボニアの友好の証としてアルセイユ級2番艦“カレイジャス”を共同開発する等、比較的良好な関係を築いている。
現在では会長であるイリーナ・ラインフォルトの下、鉄鋼、鉄道、銃火器、戦車などの分野で圧倒的なシェアを独占する。また、帝国軍の近代化に合わせて独自に戦術オーブメントの研究開発にも着手している(これまでの作品において、戦術オーブメントは第5世代の“エニグマⅡ”に至るまで、エプスタイン財団の独占状態にある)。
余談だが、ZCFが導力革命を機に時計職人の工房から発展していったのに対し、こちらは武器工房がそのルーツとなっており、革命以前、中世の時代から存在する。
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発売前情報
OP&BGM
実況プレイ動画
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軌跡シリーズを知らない人へ
空の軌跡
全てはここから始まった。前々作「空の軌跡」。ここから始めれば軌跡シリーズをたっぷりと楽しめます。 | |
3rdはファンディスクのようなものですが、軌跡シリーズの核心に近づけるので物語をよく知りたい人はどうぞ。 | |
空の軌跡は高画質なPC版やPS3版もあります。ここでは閃の軌跡も発売されるPS3版を紹介します。 | |
零の軌跡
初のPSPからの発売で新規層を獲得した前作「零・碧の軌跡」。これらから始めても十分楽しめます。 | |
零の軌跡はフルボイス版がVita版で発売されています。 | |
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関連項目
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